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2018/09/22

超漢字とは

超漢字とは


これまで使ったパソコン


以前はウィンドウズのパソコンを使っていた。ゲートウェイ2000に始まってアキア、サンヨー、ソニー、富士通なんかが使用したパソコンだ。アキアもサンヨーももうないね。ソニーはまだあるが、パソコンはVAIO株式会社だ。

Macの一番最初はパワーブック150。画面は白黒、ポインティングデバイスにトラックボールを使ったノートブックだった。

ウィンドウズもMacもいまだに使われている。このアメリカ製のOS以外に、日本製のOSがあった(ある)のを知っている人は少ない。私の知り合いに知っている人はいなかった。

超漢字


OSはウィンドウズやMac、リナックスに手を出したが、もうひとつ使っていた。

それがMacでもウィンドウズでもない、『超漢字』だった。

超漢字の歴史(他サイトへ)

ウィンドウズでもないって言っても、『超漢字』自体はウィンドウズ機にインストールする。私が使っていたのは『超漢字2』から4番目の『超漢字4』までだ。

超漢字2のパッケージ

超漢字2の中身。フロッピーディスクとCD-ROM、マニュアルなどが入っている。VHSビデオが入っていて、インストールの手順を見ることが出来る。


こちらは超漢字4のパッケージ。無愛想な感じの段ボール。味もそっけもない。

超漢字4の中身。超漢字2と変わらない。相変わらずVHSのビデオが入っている。

ウィキペディアには、

超漢字(ちょうかんじ)とは、パーソナルメディア株式会社が開発・販売する、BTRON3仕様のAT互換機用オペレーティングシステム。正確には、オペレーティングシステムはB-right/Vで、標準搭載のフォント・ワープロ・表計算ソフトなどを含めた全体が超漢字である。

と書かれている。

BTRON(ビートロン)というのがOSなのだ。ウィンドウズとかMacとかリナックスとかと同様だ。

TRONはMTRONとかCTRONとか色んな種類があって、その中でパソコン用のTRONがBTRON(ビジネストロン)。
ほとんどが家庭で使われたと思うが、パーソナルトロンとは呼ばないで、ビジネストロンだ。

このBTRONに文書作成や表計算ソフトを入れたセットが超漢字だ。
BTRON(ビートロン)がOSで、超漢字はビートロンを使った商品名なのだ。

超漢字と言うだけあって、使える漢字が多かった。高橋(くちだかの高橋)や髙橋(はしごだかの髙橋)、草彅、今はユニコードで使えても、当時としてはスゴかったのだ。
クリンゴン文字やホツマ文字、サンスクリットまで使えた。

ファイルのことを実身、それを表すアイコンみたいなのを仮身と呼ぶ。このネーミングもなんかいい。

でもほとんどの人が知らない。まったく普及しなかったのだ。

TRONはほとんどの人が知らないが、私が大学生時代(30年ぐらい前)、新聞やテレビで時折取り上げられていた。

ウィンドウズやMacではなく、このBTRONが主役になる可能性もあったのだ。

まあ、あくまで可能性であって、現状ほとんどの人が知らない。

超漢字は最新バージョンの漢字Ⅴが現在も発売されている。とはいえ発売されたのは平成18年。もう12年も前になる。この様子では超漢字6は出ないんだろうな。