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2020/12/23

帰ってきたウルトラマン第1話『怪獣総進撃』

帰ってきたウルトラマン

第1話『怪獣総進撃』

昭和46年4月2日放送

冒頭から海上で戦っているタッコングとザザーン。
初めてリアルタイムでウルトラマンを見た私はきっと興奮したんだろうな。
最初っから怪獣同士の戦いだもん。
タッコングは名前の通りタコのような怪獣。
タコラではなくタッコング。
タコラだとクレクレになってしまう。
ザザーンは海藻をまとわりつけたような格好だ。
なんたってヘドロ怪獣だからな。
世界各地が異常気象に覆われて、小地震が頻発し怪獣達が一斉に目を覚ましたらしい。

帰ってきたウルトラマンでは防衛軍の基地は海底にある。
『エム・エイ・ティー、マットとは、モンスターアタックチームの略称である。国際連合機構の地球防衛組織に属し、地球の平和を守る為にあらゆる怪事件に挑む特別チームなのだ』とナレーションで説明がある。
これまでは科学特捜隊やらウルトラ警備隊やらだったが、今回はアルファベット3文字のMAT、マット。
基地がなんで海底にあるのかわからないが、私的にはイマイチな設定だった。
やっぱり富士山麓の地下がいいな。

マットアローの発進シーンでワンダバが流れ始める。
帰ってきたウルトラマンを思い出す時には自動的に脳内で流れ出すBGMだ。
飛び立ったマットアロー1号とマットアロー2号。
戦っている二匹の怪獣タッコングとザザーンに攻撃を仕掛ける。
ミサイルを撃つが、威力がないのか怪獣達はまったく気にしてない様子だ。

場面は変わって坂田自動車修理工場。
『ウルトラマン』ではハヤタのプライベートはまったく出てこなかった。
それが『帰ってきたウルトラマン』ではかなりの割合で主人公郷秀樹のMAT隊員以外の場面が出てくるのだ。
郷秀樹とは昭和の人気アイドル、郷ひろみと西城秀樹を足したような名前だが、登場は郷秀樹の方が早いのだ
次郎が「怪獣だ怪獣だ」と知らせに来る。
そして逃げる人々の流れに逆らって怪獣に向かって行く。
次郎を追いかける郷。

怪獣同士の戦いは、タッコングが勝利してザザーンが倒された。
弱いな、ザザーン。
名前もなんかいい加減につけたっぽいし。
石森ヒーローのビビューンやバシャーンやズシーンと同じ感覚。
残ったタッコングに攻撃するマットアロー。
全然効いてないようだな。

次郎に追いついた郷だが、次郎はただ怪獣を見ていただけだ。
途中で、自分は何をやってんだと気づいたのかもしれない。
怪獣を倒せる訳ではないしな。
子供を助けてくれと懇願された加藤隊長。
子供を助けに向かおうとした丘隊員を郷が、「待て、女じゃ無理だよ」と遮って助けに行く。
この後郷は死んでしまうので、女じゃ無理どころか丘隊員の方が良かったかも知れないな。

少年は鳩を逃し郷と共に逃げ出すが、鎖に繋がれた犬を見つけ郷が首輪を外す。
この間に迫るタッコング。
アパートが崩れ、少年を庇うようにして郷は下敷きになる。
タッコングが光り海中へと逃げ去った。
少年は血まみれの郷に「ありがとう」と言い置いてどこかへ去って行く。
おいおい。
だが病院に運ばれたところをみると、少年が助けを求めたのかもしれない。
少年も病院にいたしな。
「郷さんが死ぬもんか」とその少年に向かって言う次郎。

ベッドの郷へ話しかける坂田。
「流星号は完成したぞ」
ナレーションも『郷、頑張れ。死ぬな、郷よ』と応援している。
だが臨終を告げる医者。
太い注射をしたのだが効き目はなかったようだ。

坂田自動車修理工場。
完成した流星号に乗っている郷の幻。
「あんまり飛ばすんじゃねえぞ」
ガソリンをかけ流星号を燃やす坂田。
流星マークが燃えているのは、ウルトラマンの科特隊のバッチが燃えているようだ。

病室の郷のベッド。
光が近づいて来る。
変身する音が聞こえウルトラマン登場。
「郷秀樹、私は君の勇敢な行動を見た。自分の危険も省みず、子供を助けようとした君に感動した」

ウルトラマンの回想シーン。
透明なウルトラマンがタッコングと戦っていたのだ。
スペシウム光線を放つウルトラマン。
それでタッコングが逃げ出したのだな。
だがスペシウム光線を食らっても死なないとはしぶとい。
ウルトラマンが透明だったから威力もイマイチだったのだろうか。
子供の頃は透明なウルトラマンがタッコングと戦っていたなんて、さっぱりわからなかったな。

「私はこのままの姿では地球上にとどまる事は出来ない。だから君に私の命を預ける。一緒に地球の平和と人類の自由の為に頑張ろうではないか」
そう言って郷に乗り移るウルトラマン。
子供の頃はこのシーンが怖かったな。
今もちょっと怖い。
だってウルトラマンが乗り移ってくるんだものな。
郷に選択の余地はない。
だって死んでるんだもの。

目を覚ます郷。
「やあ」と明るく声を出す郷。
驚く看護婦。
そりゃ驚くな。

マット基地。
「郷さんが生き返ったそうです」という丘隊員の電話報告に、「なんだって?」と驚く加藤隊長。
そりゃ驚くな。

流星2号を作ろうと迫る郷に坂田が言う。
「君を、マットチームの一員として、是非欲しいとおっしゃっている」
そこにやって来る加藤隊長。
郷に「来てくれるね」と加藤隊長。
誰かが俺を呼んでいると車に乗ってどこかへ出かける郷。
郷の中のウルトラマンが怪獣出現を知らせたのだろう。
加藤隊長にも怪獣出現の報が入る。

3匹目の怪獣アーストロンが出現した。
『怪獣総進撃』のサブタイトルだけのことはあるな。
1話で3匹の怪獣が登場だ。
アーストロンはゴジラ型の怪獣。
頭に角が生えていて強そうだ。

マットアロー1号と、前半には登場しなかったマットジャイロが登場。
アーストロンを攻撃する。
口から炎を吐き村で暴れるアーストロン。
着陸し、地上から光線銃で攻撃を開始するマットの隊員達。
逃げる村人達。
下敷きになった爺さんと助けようとする孫娘。
郷が駆けつけ瓦礫を取り除こうと奮闘する。
郷は何かに気づいたように空を見上げ、バンザイするとウルトラマンに変身した。
ピンチになると郷の意思とは関係なく変身するっていう設定はイマイチだったな。
何でウルトラマンに変身するのかさっぱりわからなかった。
同じ昭和46年放送開始の仮面ライダーは変身のポーズが大ヒット。
変身ポーズの明暗が分かれたな。

アーストロンと格闘するウルトラマン。
カラータイマーが赤になって点滅する。
ナレーションでウルトラマンの活動時間は3分間と明言。
先代のウルトラマンは3分とは明言されていなかったのだ。
ウルトラマンはチョップで角を折り、尻尾をつかんでぶん投げる。
最後はスペシウム光線を放つウルトラマン。

弁当の前に川で手を洗う隊員達。
基地に帰らないのかな。
みんなでピクニック?

倒れている郷を発見する。
「今日からマットの一員になる郷秀樹君だ。勇敢な青年だよ」と紹介する加藤隊長。
「歓迎しますわ。はじめまして」と最初に握手する丘隊員。
前半に一度会っているがな。
女には無理だなんて言われていたんだが、はじめましては皮肉?
一人一人と握手する郷。

「人類の自由と幸福を守るために共に戦おう」とウルトラマン。
マットの制服を着た郷の後ろ姿で幕。