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ソニーのカセットデッキ・TC-K777

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 TC-K777 昭和55年 148,000円 昭和50年代の半ば、ソニーのカセットデッキはKシリーズに代わってデジックデッキFXシリーズがラインナップされ、Kシリーズは消滅か? いやいやそんなことはなく、Kシリーズ唯一の新製品として最上位機種のTC-K777が登場。 777はソニーのエースナンバー、ということでソニーの気合の入れようがわかる。 価格はTC-K88の方が158,000円とTC-K777よりも1万円高かったが、TC-K88は高級オーディオエスプリの一員でデザインも個性的。 異端なTC-K88に対してTC-K777はオーソドックスな正立透視型。 デジックデッキではスライド式になった録音ボリュームも、TC-K777は従来通りの丸いツマミ、円周の赤が目立つ。 再生や停止、早送り巻き戻しなどの基本ボタンはデジックデッキのように大きくなったが華やかさはない。 中央にあるレベルメーターは30セグメントと細かい。 ソニーの最上位機種といっても、ナカミチやティアックからすればまだ中位機種程度の値段。 ソニーは20万円台のカセットデッキをなぜ作らなかったのか。 TC-K777の後継機としてTC-K777ES(168,000円)が昭和57年に登場。 コチラはデザインはほとんど変わらないが色が黒になりパッと見は別機種のようだ。 実際別機種だが、銀と黒の2色展開した機種もあったし、初代K777も黒バージョンがあってもおかしくはなかった。 逆にTC-K777ESは銀バージョンがあってもよかった。 TC-K777の発売時にはドルビーCが登場してなかったので別売りだったが、TC-K777ESでは内蔵された。 昭和60年にはTC-K777ESⅡが登場、下位機種のTC-K555はES、ESⅡの後もESX、ESR…、と続いていくがK777はこれで終了だ。 TC-K777の主な仕様 ●ヘッド:消去1、録音1、再生1 ●モーター:キBSLグリーンモーター2 ●SN比:60dB(ドルビーOFF、ピークレベル、DUADカセット) ●周波数特性:20〜20,000Hz(METALLICカセット) ●ワウ・フラッター:±0.025WRMS ●ひずみ率:0.8%(DUADカセット) ●大きさ:幅430x高さ105x奥行390mm ●重さ:9.5kg ●消費電力:36W 〈関連する記事〉 ソニー...

ソニーのカセットデッキ・TC-FX1010

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 TC-FX1010 昭和56年 108,000円 ソニーのカセットデッキTC-FXシリーズはデジックデッキと呼ばれていたが、その最上位機種がTC-FX1010。 FXシリーズは中価格〜低価格帯のカセットデッキで上位機種はKシリーズだったが、TC-FX1010は唯一の10万円台で型番も777や555を超える4桁だ。 で、型番の1010ってなんて読むのだ。 せんじゅうでいいのかいちまるいちまるなのか、フリガナがないから型番ってイマイチ正解がわからない。 私は学生の頃には高くて買えず、社会人になってからリサイクルショップで買ったのだが、本体のみで説明書はない。 引っ越しの時に処分したが、再び購入してまた処分、多分3回目はないだろう。 持っていた時はどうにも使いこなしているとは言えなかった。 機能がいろいろついているのだが、使い方がよくわからなかったのだ。 中央にあるA、B、C、Dのスイッチなど一度も使ったことがない。 今だったらネットで情報を得られるだろうが、当時はそんなのないしイジっていればそのうちわかったのだろうが、そこまでの時間も熱意もなかった。 デザインはこの頃のソニーの流行り、平面のパネルも行くところまで行った感。 出っ張りがないフラットなパネル。 電源ボタンやイジェクトボタンさえも平面になっているこだわりはホコリがたまらなくてイイネ。 ASP(オーディオシグナルプロセッサー)搭載。 フラットなパネルはこのICのおかげのようで、カタログでも自慢げに紹介している。 ASPはアンプのTC-AX5にも搭載されていたが、カセットデッキもアンプもオーソドックスなデザインに戻っていったのは残念。 TC-FX1010の主な仕様 ●ヘッド:消去1(F&F)、録音1(S&F)、再生1(S&F) ●モーター:キャプスタン用1(リニアトルクBSLモーター)、リール用1(DCモーター) ●周波数特性:25〜18,000Hz±3dB(DUAD、METALLICテープ) ●周波数範囲:20〜20,000Hz3dB(DUAD、METALLICテープ) ●ワウ・フラッター:±0.06W Peak(0.04WRMS) ●ひずみ率:0.5%(DUADテープ)、0.8%(DUAD、 METALLICテープ) ●大きさ:幅430x高さ105x奥行330mm ●重さ:8...

ソニーのカセットデッキ・TC-FX6

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 TC-FX6 昭和55年発売。 定価59,800円。 ソニーのカセットデッキはそれまでKシリーズ、その中低価格帯を置き換えるTC-FX○○が型番のデジックデッキが登場した。 この頃のカセットデッキはどんどん進化していった。 メタルテープ、電子カウンター、テープの頭出し、VUメーターからレベルメーターへ、リモコン等々。 そんな時代のカセットデッキがデジックデッキ。 カセットデッキの定価59,800円という価格帯には各メーカーの多くの製品が発売されていて激選区だったが、その価格に登場したのはTC-FX6。 針式のレベルメーターがLEDになった。 針は針で味があるが、ピークプログラムメーターは先進的っぽさがあるのがかっこいいのだ。 アナログ=旧式、デジタル=最新式というのが当時の認識。 0dBより上は赤なので華やか。 それまでの機械式のテープカウンターはリニア電子カウンターになった。 ただ電子式に置き換えただけのカウンターもあるが、ソニーではちゃんとテープの走行時間が表示されるのだ。 テープの頭出し、AMS(オートマチック・ミュージック・センサー)。 聴きたい曲をすぐに聴きたい、そんな希望を叶えてくれるのが頭出し。 テープの無録音部分(4秒程度)を感知して、そこから再生してくれるのだ。 でもテープなので、次の曲ぐらいならすぐに再生されるが、9曲目ぐらいになると結構時間がかかったりする。 少なくとも、瞬時にというわけにはいかない。 でも便利だしセールスポイントにもなるのでオーディオメーカー各社はこぞって搭載した。 同じ機能だが、各社のネーミングは違っていた。 アイワはミュージックセンサー。 そのまんまのネーミングだが、わかりやすい。。 サンヨー(オットー)はAMSS(オートマチック・ミュージック・セレクト・システム)、ソニーと似ているがコッチはSが1個多いしセンサーではなくセレクトシステムだ。 シャープ(オプトニカ)はAPSS(オート・プログラム・サーチ・システム)。 東芝(オーレックス)はMQSS(ミュージック・クイック・サーチ・システム)、MQJS(ミュージック・クイック・ジャンプ・システム)。 パイオニアはPMS(パイオニア・ミュージック・セレクト・システム)。 他社とは違いますよっていうアピールかパイオニアと社名を入れている。 ビクターはMUSIC SCA...

VHDはここがよかった

 VHD レーザーディスクのライバルだったVHD. VHSを開発した日本ビクターのビデオディスク規格だ。 レーザーディスクとの規格争いに負けて消えていったが、VHDにはVHDの良さがあった。 画質がよかった レーザーディスクの水平解像度400本に比べると見劣りするがそれは標準ディスク。 レーザーディスクの大部分を占める長時間ディスクだと水平解像度は330本程度に下がり、VHDの240本程度との差が縮まる。 水平解像度だけで画質は決まらないし、VHDの色はキレイでレーザーディスクにも見劣りしない。 当時のテレビ放送は高画質ではなかったし、UHFの画質はさらによくなかったし、電波状態によってゴーストが出たりした。 そんなテレビ放送に比べればVHDは画質がよかったのだ。 保護されているディスク ピカピカでむき出しのレーザーディスクとは違いVHDはキャディーに入っていてディスクが見えない。 キチンと保護されていた。 なので指紋やホコリに強かったのだ。 レーザーディスクでは記録面を触らないように両端を持ったが、時折接着剤が乾いてないのかベタつく事もあった(レーザーディスクはA面のディスクとB面のディスクを貼り合わせて1枚にしていた)。 ミニディスクやUMD、MOやブルーレイの初期型録画ディスクなどカートリッジに入ったディスクは取り扱いが楽なのだ。 規格の賛同会社数 レーザーディスクは当初パイオニアの1社に対しVHDは13社。 ウィキペディアには、 『松下電器はVISC方式を放棄することとVHD方式を採用することを発表。松下グループでのビデオディスクの統一が行われた。次いで同年9月には東京芝浦電気(現・東芝)をVHD陣営に引き込む。これをきっかけに、三洋電機、シャープ、三菱電機、赤井電機、オーディオテクニカ、山水電気、ゼネラル(現・富士通ゼネラル)、トリオ(現・JVCケンウッド)、日本楽器製造(現・ヤマハ)、日本電気ホームエレクトロニクスの日本の11社、日本国外のメーカーはアメリカのゼネラル・エレクトリック (GE)、イギリスのソーンEMI(英語版)が参入した。』 と出ている。 同じ1社でもナショナルや日立だったならまだしも、パイオニアだったから不安はあった。 映画『怪獣総進撃』ではキングギドラ対10匹近くの怪獣たちだったが、これがキングギドラではなくマンダだったらすぐ...

レーザーディスク対VHD

 レーザーディスク対VHD 昭和56年、パイオニアがレーザーディスクを発売した。 レーザーディスクは当初パイオニアしか発売していなかった。 レーザーディスクはパイオニアの商標で、レーザービジョンが規格名だがパイオニアのレーザーディスクしか発売されてないのだから、レーザーディスクが正式名称のようなものになった。 プレーヤーを発売していたのはパイオニアだけだったので、レーザーディスクを見たかったらパイオニアのプレーヤーを買うしか選択肢がなかった。 という事で発売してからしばらくはほとんどの人が様子見だった。 レーザーディスクはビデオディスクだが、ビデオディスクの規格はレーザーディスクだけではない。 ビデオの規格にVHSとベータがあったように、ビデオディスクにはレーザーディスクの他にVHDという規格もあった。 VHDは日本ビクターが開発したビデオディスク、ビデオのVHSに続いてディスクでもビクターだ。 VHDは1社どころではなく、ビクターの他に松下電器や東芝、シャープ、三菱電機など12社が支持。 VHS対ベータなんか可愛い感じで、レーザーディスク1対VHD13の大差な戦いになった。 とはいえソニーや日立はVHD陣営には入らずに静観、レーザーディスク参入の機会を伺ってたのだろう。 レーザーディスクはピカピカのディスクだが、VHDはキャディーに入っているので中身は誰も見た事がない。 ディスクの直径は26センチという事で、レーザーディスクの30センチよりもやや小さい。 ただレーザーディスクは20センチのLDシングルもあったがVHDのサイズは1種類だけだ。 レーザーディスクは標準ディスクと長時間ディスクがあり、トリックプレイが出来たのは標準ディスクのみ。 対してVHDは1種類のみであり、どのディスクでもトリックプレイが出来たのはアドバンテージ。 レーザーディスクがデジタルメモリーで長時間ディスクでのトリックプレイを可能にしたのは発売から5年後。 この頃のVHDは劣勢になっていて、5年間のアドバンテージは生かせなかった。 VHDはレーザーディスクよりも2年遅れて登場、アドバンテージも何もモノがなかったのだ。 VHDの画質は悪くはないが、レーザーディスクは水平解像度が優れている点をアピール。 VHDの水平解像度240本程度に対してレーザーディスクは350本以上だ。 音声も当初...

「絵の出るレコード」レーザーディスク

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 「絵の出るレコード」レーザーディスク 昭和56年、パイオニアからレーザーディスクが発売された。 アメリカでは昭和54年に業務用LDプレーヤーが発売されていたというから2年遅れだ。 この頃の業務用LDプレーヤーって何用? この頃すでにアメリカにもカラオケがあったのだろうか。 レーザーディスクのキャッチコピーは「絵の出るレコード」 なぜ「絵の出るCD」や「デカいCD」というキャッチコピーにならなかったのかといえば、まだCDが発売されてなかったから。 CDはレーザーディスクの発売から1年遅れの昭和57年に発売だったのだ。 「絵の出るレコード」という事で、レーザーディスクはLPレコードと同じ直径30センチ。 表面はピカピカと輝いていて、いかにも未来的な外観だ。 翌年に発売のCDも同様にピカピカしていて、レーザーディスクとは兄弟のよう。 パイオニアから発売されたプレーヤーがLD-1000。 定価228,000円。 CDと違ってレーザーディスクはディスク自体が大きいので、プレーヤーも大きくなるのは仕方がない。 これはレコードプレーヤーも同じで直径30センチのディスク以下のサイズにはならないのだ。 レーザーディスクは片面で最大1時間収録、なので2時間の映画は途中で裏側にひっくり返さなければならない。 2時間を超える映画だったら2枚組になってなんか得した気分だが手間も余計にかかる。 1枚目をひっくり返して見た後、今度は1枚目を取り出し2枚目をセットして見なければならないという手間だ。 映画なんかクライマックスの頃にディスクチェンジだとちょっとシラケるのは仕方がない。 プレーヤーと同時に登場したのは当然ディスク。 VHSやベータのような録画が出来るビデオデッキとは違い、レーザーディスクは録画が出来ず再生のみなので、ディスクがなければただの箱なのだ。 VHSやベータでもソフトは発売されていたが、レーザーディスクはそれらよりちょっと安めだった。 それでも1枚7,800円ぐらいが多かったので安くはない。 レンタルはなかったので、選択肢は買うだけだ。 ビデオに比べれば高画質。 ビデオの水平解像度240本に対してレーザーディスクは350本。 実際は違ったのだが、カタログ的には半永久的に保存出来る耐久力。 コレクションには最適だ。 コレクターはいつの時代にもいるので、DVDが普及するく...

【映画の感想】幻魔大戦

 幻魔大戦 昭和58年公開 角川のアニメ映画第1弾、それが『幻魔大戦』だ。 『幻魔大戦』は小説家の平井和正と石ノ森章太郎(当時は石森)が原作のマンガ。 秋田書店のサンデーコミックスで全2巻が発売されていて、石ノ森ファンだった私は小学生の時に読んだが、こんなところで終わるのかって感じで中途半端だった。 小説は平井和正が書いていて、コチラは中学生の時から読み始めたが、物語が途中から幻魔との戦いより組織内の話ばかりになったがナントカ読み続けていた。 そんな幻魔大戦の映画化だった。 映画のキャラクター達を初めて見て、あれ?マンガと全然違うと思ったのだが、そう、マンガの作画は石ノ森章太郎だったが、映画のキャラクターデザインは大友克洋になったのだ。 石ノ森ファンの私としては原作通りのキャラも見てみたかった。 どんな事情があったか知らないが、Wikipediaには、 『大友の起用は監督のりんたろうからの推薦による。マッドハウス社長の丸山正雄は、ヒロイン・ルナのデザインを可愛らしいものにするよう要望したが、大友は「可愛い顔は描けない」としてこれを拒んだ。製作者の角川春樹も、大友の『気分はもう戦争』を読んで、その腕を高く評価していたが、原作者の平井和正は「主人公の顔つきが陰険だ」と大友の起用にクレームをつけた。りんたろうは「大友じゃないなら自分はやりたくない」と降板を示唆し、さらには石森章太郎まで絡む拗れた経緯を辿ったため、後に角川は「『幻魔大戦』は角川映画で最も揉めた作品で、流石の私も疲弊しましたね」と述懐している』 とある。 映画の冒頭に早速ルナ姫が出てくるが、なるほどこれはカワイクない。 もし大友が降板し監督もりんたろうから代わっていたら、石ノ森キャラクターの幻魔大戦が見られたかもしれない。 映画の公開が迫ってくると、歌詞はわからなくてもサビのメロディーだけは覚えた英語のテーマソング「光の天使」に乗って、「ハルマゲドン接近」のTVCMがどんどん流された。 同じ時期に『クラッシャージョウ』と『宇宙戦艦ヤマト完結編』が公開されるので、三つ巴の集客合戦が起こっていたのだ。 Wikipediaによれば、 『配給収入10億6000万円は、同日封切の『クラッシャージョウ』を大きく離すばかりか、『宇宙戦艦ヤマト 完結編』『ドラえもん のび太の海底鬼岩城』を上回るほどに健闘し、アニメ映...

TC-K88とリニアスケーティングメカ

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 TC-K88 昭和54年 158,000円 ソニーのTC-K88はエスプリシリーズ唯一のカセットデッキ。 高さが8センチというスマートなカセットデッキだ。 女性の腰を細く見せる為に発達したコルセットのような役割をしたのがリニアスケーティングメカ。 コレによってカセットデッキが薄〜く見えるのだ。 オープンボタンを押すとデッキ部が丸ごと出てきて、カセットテープは垂直ではなく水平に入れる。 水平にセットするので、垂直にセットした時のような高さを気にせずに済む。 水平にセットするカセットデッキはそれまでもあったが、スイッチ類も上にあったのでステレオの一番上にしか設置出来なかった。 リニアスケーティングメカによって、ステレオの一番上じゃない場所にも設置出来るようになったのだ。 ヘッド:消去1、録再1 SN比:60db(ドルビーOFF、ピークレベル、DUADカセット) 周波数特性:20~20,000Hz(METALLICカセット) ワウフラッター:0.03%WRMS ひずみ率:0.9%(METALLICカセット) 大きさ:480(幅)x80(高さ)x385(奥行)mm 重さ:10kg TC-K88の後継機は出なかった。 売れれば後継機を出すだろうから、売れ行きは芳しくなかったのだろうか。 ソニーでは他にもこのメカを使ったカセットデッキがある。 TC-FX606R 昭和58年 69,800円 デジックデッキFXシリーズの1台。 型番のRが示す通りオートリバースを搭載だ。 ヘッド:消去1、録再1 SN比:59db(ドルビーOFF、ピークレベル、DUADカセット) 周波数特性:30~17,000Hz(METALLICカセット) ワウフラッター:0.065%WRMS ひずみ率:0.5%(DUADカセット) 大きさ:幅430x高さ80x奥行310mm 重さ:5.6kg TC-V7 昭和58年 68,000円 高さが8センチで薄いのだが幅も355mmとコンパクトで、ソニーのミニコンポリバティ用のカセットデッキ。 ヘッド:消去1、録再1 SN比:58db(ドルビーOFF、ピークレベル、MTALLICカセット)、71dB(ドルビーNR・Cタイプ) 周波数特性:30~15,000Hz±3dB(METALLICカセット) ワウフラッター:±0.065%WRMS ひずみ率:0.5%(DUA...

ナショナルのステレオラジカセ・ザ・サード

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 ザ・サード ラジカセはたいていカセット、アンプ、チューナー、そしてスピーカーが一体になっている。 一体になっているけれども、中にはスピーカーが分離出来るタイプがある。 いわゆるスリーピースラジカセだ。 ナショナルのザ・サードはそんなスピーカーを取り外せるタイプのステレオラジカセ。 RX-C100 昭和57年 89,800円 百式と呼びたいキリのいい型番のRX-C100。 発売された時はザ・サードの名前はなく型番だけで味気なかった。 レベルメーターは針やLEDではなくFLカラーディスプレイ。 直線ではなくカーブしている。 登場時はシルバーだけだったが後でメタリックブラウンが追加されて2色展開に。 ●大きさ:幅708x高さ256x奥行217mm ●重さ:12.2kg ●スピーカ:(16cm+6.5cm)x2 ●実用最大出力:12W+12W(EIAJ/DC) ●ワウ・フラッタ:0.05(W.R.M.S) RX-C60 ザ・サード 昭和57年 69,800円 メタリックグレイ、メタリックレッド、メタリックブルー、パールホワイトの4色から選べる。 カタログの写真にはマイクが置いてあって、カラオケしなさいと誘っているようだ。 ●大きさ:幅530x高さ172x奥行176mm ●重さ:約7.3kg(電池を含む) ●スピーカ:(10cm+3cm)x2 ●実用最大出力:5W+5W(EIAJ/DC) ●ワウ・フラッタ:0.05(W.R.M.S) RX-C50 ザ・サードmini 昭和57年 49,800円 ミニとついているように小型のザ・サード。 RX-C60同様に4色から選べるが、コチラは青の代わりに緑が入っている。 ●大きさ:幅432x高さ133x奥行166mm ●重さ:約4.9kg ●スピーカ:8cmx2 ●実用最大出力:4W+4W(EIAJ/DC) RX-C45 ザ・サード・グライコ 昭和58年 43,800円 グライコの名の通り5バンドグラフィックイコライザ搭載機。 RX-C50とは違い上面にはなんのスイッチもつけず、別売りのオーディオラックを使ってプレーヤーを置けるようにしている。 プレーヤーもお揃いの色がある。 パステルピンクがオシャレっぽい。 ●大きさ:幅537x高さ176x奥行183mm ●重さ:約6.2kg ●スピーカ:(10cm+3cm)x2 ●実用最大出...

【映画の感想】ヤマトよ永遠に

 ヤマトよ永遠に 昭和55年公開 今年の2月に亡くなった松本零士には人気作がいくつもあるが、宇宙戦艦ヤマトもそのひとつ。 元々テレビシリーズだった『宇宙戦艦ヤマト』が映画化。 『宇宙戦艦ヤマト』『さらば宇宙戦艦ヤマト』と2本の映画が公開されたが、『ヤマトよ永遠に』はそれに続く劇場版宇宙戦艦ヤマトの第3弾。 物語は前2作の続きではなく、テレビシリーズ『宇宙戦艦ヤマト2』『新たなる旅立ち』の続きになる。 『宇宙戦艦ヤマト2』は『さらば宇宙戦艦ヤマト』をテレビシリーズ化したものだが、結末が違いヤマトは生還したので物語は続くのだ。 劇場版だけ見ている人にとっては『さらば宇宙戦艦ヤマト』で死んでいったキャラクター達が出てくる事に驚くハズだが、まあ、実際はそんな人はおらず。 分岐したストーリーは賛否あるだろうが、完結したハズの物語が続いていくのに違和感を持ったファンの方が多かった気はする。 そりゃ『さらば宇宙戦艦ヤマト』がなかったことにされたんだから、あの感動を返せって言いたくはなる。 『ヤマト2」のラスト、ヤマトが特攻するわけでもなく、テレサだけを犠牲にして終わりってのが不満が残る。 そのテレサが服を着ているってのも。 さて『ヤマトよ永遠に』だが、これまでガミラスや白色彗星を退けてきた地球が今回は冒頭であっさりと占領された。 これまで必死に守ってきた地球がこうも簡単に占領されてしまうとは、地球防衛軍のなんという体たらく。 敵は暗黒星団帝国だ。 暗黒星団帝国はヤマトの波動砲を恐れているようだが、ヤマト以外の地球連邦艦に波動砲は装備しなくなったのか。 混乱する地球上で、ヤマトの乗組員達は英雄の丘に集まってくるが、非常時にのんきなものだ。 ヤマトのクルーにとって英雄の丘はハチ公前のようなものなのか。 古代達は高速艇でイカロスに向かおうとするが、森雪と別れ別れになってしまう。 私と仕事どっちをとるのと言われたら即座にお前だと言える男なのだろう、古代は高速艇を飛び降りようとするが止められる。 地球は制圧され長官やらが敵に処刑される間際、古代守は自爆して長官を逃したが、キラークイーンに体を爆弾に変えられたかのような見事な爆発っぷり。 話の流れで古代守をこんなところで殺しちゃうのってもったいない感じはする。 打ち切りがなければキャプテンハーロックになった男を。 ヤマトの出撃シーンは...

ナショナルのステレオラジカセ・ステーション

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 ステーション 『ステレオMAC』や『ディスコ』よりも高価格帯のラジカセ、『STATION』。 『ディスコ』も10万円を超えた機種もあったが、『 STATION』RX-7200は145,000円でナショナル史上最高価格か。 あんまり展開されず、3機種で終わった。 高いだけあってあんまり売れなかったんだろうか。 RX-7200 ステーション 昭和55年 145,000円 ステーションの中の最上位機種。 出力は25Wとパワフルだが値段も145,000円とパワフルだ。 普通のラジカセの下にレシーバーでも置いたようなデザイン。 チューナーはシンセサイザーチューナーでチューナーで12局のプリセットが可能。 側面は高級感のあるウッドパネル。 別売りでリモコンもある。 この時代はまだワイヤレスではなく有線だ。 ●大きさ:幅612x高さ345x奥行178mm ●重さ:10.8kg ●実用最大出力:12.5W+12.5W=25W(EIAJ/DC) ●ワウ・フラッタ:0.05(W.R.M.S) RX-7000 ステーション 昭和55年 97,800円 RX-7200に比べればちょっと小さく軽いRX-7000。 とはいえコレもかなりデカくて重い。 雑誌『特選街』昭和55年3月号はラジカセ特集、RX-7000の記事がある。 以下引用。 『・ディスクは中域が張り出していい。ミュージックテープは水準。 ・箱鳴りを感じる。低域がもの足りない。 ・低音部の重量感はあまりないが、レンジ感はある。 ・高域寄りのバランス。ディスクはキレイな中高音。 ・箱鳴りが評価を悪くしてしまったがめずらしく両サイドを木目板で押さえたデザインは、和室でも使えるふんい気である。以前に聴いた記憶では、パワー感はもう少しあったようだ。熟年層の書斎などに置くのには好適だろう。こっそりとカラオケの練習もいいものだ。 ・低域は無理なく出ている感じ。ごく標準レベルのラジカセ。 ・Fレンジはやや狭いが、ディスクの再生音はかなりいい。』 という事で、特別な才能はないフツーのラジカセのようだ。 引用中の『ディスク』はレコードプレーヤーを接続して再生した音。 この頃はまだCDではなくレコードだ。 ●大きさ:幅560x高さ333x奥行176mm ●重さ:9.0kg ●実用最大出力:7.5W+7.5W=25W(EIAJ/DC) ●ワウ・...

ナショナルのステレオラジカセ・ディスコ

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 ディスコ ナショナルのラジカセ、ディスコ。 ステレオMACの中の1機種だったステレオMACディスコが、独立してディスコシリーズになった。 ラジカセが大型化していった時代のラジカセらしく、ディスコは大きく重い機種が多かった。 RX-5500 ディスコ マック 昭和54年 69,800円 映画『サタデーナイトフィーバー』がヒットしてディスコブームが起こったが、ラジカセでもディスコが登場、ディスコマックだ。 デッキ部にはドルビーNRを搭載。 レベルメーターはLEDで左右独立した2連。 スイッチ類は全て前面についていて上面にはアンテナと取手だけ。 ●大きさ:幅478x高さ293x奥行163mm ●重さ:約7.5kg ●実用最大出力:5W+5W=10W(EIAJ/DC) ●周波数特性:40~12,000Hz(ノーマル)/40~13,000Hz(FeO2) ●ワウ・フラッタ:0.09%(W.R.M.S) RX-5700 DiscoM 昭和54年 87,800円 名前はステレオMACが取れてディスコだけになったが『M』がついている。 MはメタルテープのMだろうか、それとも松下のM? ディスコ松下。 ということでメタルテープ対応のディスコ。 レベルメーターはLEDではなく針式。 側面は高級感のある木目調。 新開発ノイズリダクション搭載とカタログにあるが、東芝のアドレスのように何かカッコいい名前をつけなかったんだろうか。 RX-5500はドルビーNRだったが、それよりもイイものだったのか。 ●大きさ:幅555x高さ322x奥行153mm ●重さ:9.5kg ●実用最大出力:7.5+7.5=15W(EIAJ/DC) RX-A2 DiscoBS 昭和54年発売 115,000円 カラオケするのに最適なディスコ。 ●大きさ:本体/幅319x高さ443x奥行242mm、スピーカ部/幅319x高さ443x奥行290mm ●重さ:本体+アクセサリーBOX13.4kg、スピーカ9.4kg ●実用最大出力:15W+15W=30W(EIAJ/DC) ●ワウ・フラッタ:0.055(W.R.M.S) ●周波数特性:40~12,000Hz(ノーマル)/40~14,000Hz(CrO2、FeCr)/40~17,000Hz(Metal) RX-5100 DiscoX 昭和54年 43,800円 ディス...

ナショナルのラジカセ・ステレオMAC

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 ステレオMAC マックといえばハンバーガーかアップルのコンピュータを思い浮かべる人が多そうだが、松下電器が出していたラジカセにもMACがあった。 MACは松下電器のカセット、ぐらいの意味合いだろうか。 モノラル、ステレオどちらのMACもあったが、今回はステレオをご紹介。 RS-4300 STEREO MAC 昭和51年 59,800円 下位機種RT-4100よりも小さい上位機種。 機能が凝縮された感じだ。 ●大きさ:幅408x奥行108.5x高さ224mm ●重さ:6.0kg(乾電池含む) ●実用最大出力:総合4.4W(2.2W+2.2W)EIAJ/DC ●周波数特性:50~12,000Hz(ノーマル)、50~14,000Hz(クローム) RS-4100 STEREO MAC 昭和51年 46,800円 上位機種RS-4300よりもサイズが大きい下位機種。 ●大きさ:幅418x奥行133x高さ229mm ●重さ:5.3kg(乾電池含む) ●実用最大出力:総合2,000mW(EIAJ/DC)x2 ●周波数特性:50~10,000Hz(ノーマル)、50~12,000Hz(クローム) RS-4350 STEREO MAC ST-7 昭和52年 74,800円 単体でももちろん楽しめるが、コンポにつないでカセットデッキとして使ったりレコードプレーヤーやスピーカーを繋いだりして発展出来るSTシリーズ。 別売りの移動式設置台に取り付けると中々カッコいい。 ●大きさ:幅514x高さ290x奥行162.5xmm ●重さ:7.9kg(乾電池含む) ●実用最大出力:総合6.6W(3.3W+3.3W)EIAJ/DC ●ワウ・フラッタ:0.09%W.R.M.S. RS-4250 STEREO MAC ST-5 昭和52年 64,800円 同じSTシリーズでもコチラは全体が黒でまとめられており、デザインの方向性が違うのだ。 ●大きさ:幅520x高さ272x奥行145xmm ●重さ:6.7kg(乾電池含む) ●実用最大出力:総合4.4W(2.2W+2.2W)EIAJ/DC RQ-4050 STEREO MAC ムウ 昭和53年 39,800円 レベルメーターが針から7連LEDメーターになったステレオMACムウ。 左右は独立しておらず1連のみ。 ●大きさ:幅418x奥行135x高さ22...

【映画の感想】銀河鉄道999

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 銀河鉄道999(昭和54年公開) 先月、松本零士が亡くなった。 松本零士といえば『宇宙戦艦ヤマト』、『キャプテンハーロック』、『男おいどん』、『銀河鉄道999』などなど大ヒットマンガの連発で、これらは私の小学校、中学校時代の愛読書だった。 追悼企画で、3月6日〜3月13日までの限定で映画『銀河鉄道999』がユーチューブで公開されている。 映画『銀河鉄道999』は昭和54年の邦画興行ナンバーワンだ。 私も当然見に行ったが、今こうやってまた見ると、当時の記憶が蘇ってきて何もかもみな懐かしい。 この頃はアニメブームであり、中でも松本零士が大人気だった。 アニメブームの実質は松本零士ブームだったのだ。 『銀河鉄道999』のマンガは少年キングで連載していた。 映画が公開された後もマンガは続き、映画と同じようなラストで完結した。 ウィキペディアには『大ヒットした本作は「少年キング」後期の代表作ではあったが、松本がアニメ制作に時間を取られて掲載されないことが何度もあったため、単行本の売れ行きこそ非常に良かったものの同誌の部数を増加させるまでには至らなかった。」とある。 確かに、『銀河鉄道999』の単行本は買っても、少年キングは一度も買った事がない。 テレビでも『銀河鉄道999』が放映されていたが、映画はこの総集編とかというものではない。 完全な新作なのだ。 映画の主人公は星野鉄郎に変わりはないが、テレビやマンガでは10歳だったのが映画では15歳と年齢が引き上げられた。 そのおかげで青春ものっぽくなった。 10歳の鉄郎が成長すればトチローみたいな感じになるのかと思っていたら、そんな事はなくナカナカ凛々しい感じになった。 主題歌はゴダイゴ。 ガンダーラやモンキーマジックが大ヒットした人気グループだ。 映画同様コチラも大ヒットし、映画の公開から雰囲気を盛り上げた。 時折カラオケで歌うが、いつまでたっても英語の部分が上手く歌えない。 映画にはキャプテンハーロックも登場。 キャプテンハーロックはマンガ『キャプテンハーロック』の主人公。 テレビアニメはしっかりと完結したが、マンガが途中で終わったのは999とは対照的だ。 テレビやマンガではナゾの部分があったが映画ではどうなるのか。 哲郎と共に旅をするメーテルは何者? 機械化人間なのか人間なのか。 マンガもテレビもまだ物語の途中。 映...

パイオニアのベータビデオデッキ

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 ハイビスタ 昭和59年、パイオニアからベータ方式のビデオが発売された。 ソニーはベータマックス、東芝はビュースター、三洋はマイコニックと呼んでいたが、パイオニアはハイビスタと名付けた。 VX-7 249,800円。 ソニーのベータマックスSL-HF66のOEM。 SL-HF66はベータハイファイの第2弾。 ベータハイファイ第1弾の SL-HF77がSL-F11のデザインを踏襲していたのに対し、オーディオ機器っぽくなった。 VX-7はソニーよりもシャープなデザインで、言われなければSL-HF66のOEMとは思わないかも知れない。 画質が酷評されたHF77だがHF66は少し少しマシになったと言う評価。 ハイバンド化はしてないので、画作りの傾向を変えたのだろうか。 外観はパイオニアっぽいデザインだが、中身は手を加えていないっぽい。 ●大きさ/幅430x高さ105x奥行375mm ●重さ/11.8kg VX-5 189,000円。 VX-5はソニーのベータマックスSL-HF300のOEM。 SL-HF300は画質が劣化したHF77の評判を覆すべく、内緒でハイバンド化していた。 VX-5の外観はSL-HF300に比べてメーターのバーが増えている。 中身も『パイオニアならではの音響技術をふんだんに投入』とカタログには書かれている。 ●大きさ/幅430x高さ105x奥行382mm ●重さ/9.8kg VX-9 239,800円。 VX-9はソニーのベータプロSL-HF900のOEM。 SL-HF900は当時のソニーの最上位機種で、ハイバンドアンドベータハイファイで高画質アンド高音質。 ジョクシャトルがついていて編集もバッチリだ。 ベータⅠも再生出来るが録画は出来ない。 その代わりにベータⅠsが搭載された。 これはベータⅠが復活したのではなく別の新しい規格。 最高の画質を作る為には新しい規格を作るのも仕方なし。 ベータハイファイ化で劣化した画質を取り戻し、そこにとどまらずに更なる画質の向上を目指す。 音質はパイオニアが独自に音響用のパーツを使ったり電源コードを使用したりして向上を図っているようだ。 ●大きさ/幅430x高さ105x奥行397.5mm ●重さ/12kg パイオニアから発売されたベータのビデオデッキは3機種ですべてソニーからのOEM。 劣勢だったベータ陣営の助...