写真はてんとう虫コミックスのドラえもん第1巻と第2巻。
私が住んでいた町では中々入荷せず、いつ売り出すのかと待ち遠しかった。
入荷してもすぐに売り切れていたのか。
今みたいにアマゾンなんてなかったし、注文するなんていう知恵もなかった。
昭和48年
「おぉー、ついに出るんだ」当時姉が読んでいた小学館の学年誌に、ドラえもんの単行本発売の広告が出ていた。1巻と2巻が並んでいた広告だったと思うが、今単行本の奥付を見ると同時発売ではないので記憶違いか。マンガ大好き、特にドラえもん大好きな私としては狂喜乱舞する出来事だった。
広告でのレーベル名は小学生コミックス。ほほぅ、小学生コミックスか。出版社が小学館だからだな。だが、実際に発売された時はてんとう虫コミックスとなっていた。
何でてんとう虫なのだ。 小学生コミックスでよかったのにと私は不満に思った。小学生コミックスだと小学生以外が買いにくいからだろうか。あなたはまだ幼稚園だからねこれは小学生になってからよと親が買ってくれなかったり、中学生になるともう恥ずかしくて買えなかったり。
てんとう虫コミックスという名称になると、川崎のぼるが「てんとう虫の歌」というマンガを描いていて、それと被るのも不満だった。私の中では藤子不二雄が何と言っても一番だったからだ。これでは川崎のぼるがメインっぽいではないか。
今ウイキペディアを見ると、
『てんとう虫コミックスの名称は、『川崎のぼるの漫画「てんとう虫の歌」に由来する。』
とある。やはりそうだったか。だが何故由来したのかは不明。当時の力関係は藤子不二雄より川崎のぼるの方が強かったのだろうか。
まあ発表された時と本番とでは名称が違うというのはよくある事だ。
例えば、ゼロダイバーがキカイダーに。ウルトラエースがウルトラマンエースに。スカイブラザーがキョーダインに。ジムナスがビビューンに。
それぞれ名称変更の事情はあるのだろうが、でもみんな元の方がいい感じがする。ゼロダイバーでいいんじゃないか。ジムナスっていうのもかっこいいし。小学生コミックスも悪くはない。
小学生コミックスなら、中学生になればマンガは卒業できたかもしれない。でも、てんとう虫コミックスなので、未だに卒業できずにいるオッサンなのだった。