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2017/05/15

ラジカセの目覚めはジルバップから

昭和52年 ソニージルバップ

小学校も高学年になってくるとラジカセが欲しくなってきた。
私は3つ年上の姉が買ってもらったラジカセを、時折使わせてもらっていた。
自分のカセットテープは2本持っていた。
そのテープにテレビの歌番組や、自分で歌った歌を録音していた。


それで不満はなかったのだが、自分のラジカセを持っている友達がいたりして、そんなのを見ると自分だけのが欲しくなるのだ。

同級生の一人が学校にラジカセのカタログを持ってきた。
どこで手に入れたのかと聞くと、電気屋に置いていると言う。
私も早速手に入れる為、電気屋へ行った。

電気屋からはソニーナショナル東芝日立フェアメイト等々のメーカーのカタログをもらう。

ソニーのジルバップ。当時のソニーのラジカセのイチオシ機種だ。

昭和52年6月のカタログ、ステレオラジカセでは型番CF-6500だけがZILBA'Pの愛称で呼ばれている。
定価は57,800円。

当時の最上位機種はCF-3800、定価79,800円。「ジャンボ・ステレオ」と書かれているがただの活字で愛称っぽくない。


新聞の広告にソニーのラジカセの広告が出てきた。新聞の広告にも目を止めるようになっていたのだ。
新聞広告には既存の機種ではなく、新型の広告も出た。
ジルバップはジルバップマークⅡに、そしてジルバップデラックスへと進化していった。
その都度新聞の広告に出てきて、ほぉー、いいなあと眺める。
ジルバップデラックスは、デザインは従来通りなのだが、側面が木製のキャビネット。
おぉ、かっこいいと私は思ったが、3つ上の姉の反応は「ふぅーん」だった。

新型のラジカセが載ったカタログが出るのは新聞に広告が出た後だ。
カタログが出るまでは、この新聞広告の切り抜きを眺めていた。
いつか買う日を夢見ながら。