写真はロマンアルバム宇宙戦艦ヤマト。
テレビランド増刊が示すようにやや子供向けの誌面だ。
昭和52年 宇宙戦艦ヤマト劇場版公開
宇宙戦艦ヤマトが大ヒットした。放送は昭和49年10月6日から昭和50年3月30日。全26回。
放送当初は見ていなかった。
多くの子供達が見ていなかったのだろう。
全51話の予定が26話で打ち切りなのだから。
裏番組はアルプスの少女ハイジ。こっちを見ていた人が多かったのか。
我が家ではハイジもヤマトも見ずに猿の軍団を見ていた。
ヤマトは再放送され人気に火がつき、劇場版まで公開された。
劇場版は友達と見に行った。
テレビ版の総編集だとはわかっていた。
が、結末が違っていた。
なんと、イスカンダルにはスターシヤはおらず、コンピュータがあるだけだった。
なので古代守も出てこない。
大画面でヤマトが見られてよかったが、ちょっとなんだかなあという感想ももったのだ。
新作部分を入れてストーリーを変えるより、テレビの総集編でいいのになあと思う。
木村拓哉主演で公開された宇宙戦艦ヤマトなんて、テレビの総編集どころかさらば宇宙戦艦ヤマトまで合体していた。
短い時間でも、詰め込めれば入るのだ。
宇宙戦艦ヤマトのラジオドラマ
この宇宙戦艦ヤマトがラジオドラマになった。オールナイト日本で4時間生ドラマと銘打ち、ヤマトが放送されることになったのだ。
録音ではなく、生放送、生ドラマだ。
オールナイト日本は午前1時に放送開始。
4時間だと午前5時までだ。
当時小学6年生だった私にはハードルが高い。
学校では絶対に起きて聞くという派と、いつも起きてるから余裕だよ派と、そこまで興味ない派に分かれていた。
私は絶対に起きて聞く派だった。
目覚まし時計を午前1時10分前にセットして一旦就眠。
目覚ましの音で起きてラジカセをセット、放送開始の時間とともに、姉から借りたラジカセのポーズボタンを解除した。
いつもはぐっすりと眠っている時間だが、意外となんともなかった。
ヤマトを聞きたいという熱意の賜物だろうか。
ドラマは古代進の日記形式で進んだ。
○月○日、ヤマトの艦長が沖田艦長に決まった。こんな人が…、とか
○月○日、イスカンダルが目前だ、もう日記なんか書いていられないとか。
のび太でなくてよかった。
のび太だったら朝起きて昼寝して夜寝た、と3日で終了だった。
ちゃんとテレビと同じ声優陣が出演していたのが嬉しかった。
古代進の声は富山敬だし沖田十三は納谷悟朗だ。
ちょっと前にNHKラジオでもやったが、こちらは宇宙戦艦ヤマトのストーリーはテレビと同じなのだが、あべ静江が一人でナレーションをやっていた。
それでもやっぱりヤマトなので、録音して何度も聞き返した。
ラジオドラマはドラマだけではなく、ちょっとしたインタビューなんかもあったと思う。
あっという間に2時間が経過した。
そこで、一部の地域の人とはお別れだと言うナレーションが入った。
オールナイトニッポンは1部と2部の構成。
1部は全地域で流れるが、2部は全部の地域では流れないのだ。
そして、ここは一部の地域だった。2部は流れなかった。
残念ではあった。
が、このまま後2時間起きているのも不安だったし、私的にはやれやれって感じで眠った。
録音したテープは何度も何度も聞き直した。
このテープは10数年前に、知り合いのヤマトファンに貸したのだが、未だに返ってこない。