セガマークIII
昭和60年代、ファミコンが大ヒットしていた。その影で奮闘していたゲーム機がセガマークIII。
IIIというくらいなので、その前に2機種存在する。
SG-1000、SG-1000Ⅱと発売されていたが、マイナーな存在だった。
それに続く3号機がマークIII。
これもマイナーではあるが、性能はファミコンを超えていた。
最初のソフトは薄いカードだったが、途中からファミコンのカセットよりも大きなゴールドカートリッジとなった。
今私の手元に残っているソフトがちょうど10本ある。
夢中になった順番に並べてみた。
第10位 オパオパ
昭和62年発売。
パックマンのキャラクターがオパオパに置き換わったようなゲーム。いわゆるドットイートゲームだ。セガなのでパックマンというよりヘッドオンか。
ファンタジーゾーンにはハマったが、これはファンタジーゾーンのキャラが出てくるだけの別ゲーム。
アウトランやスペースハリアーといった大作も出すが、こんなゲームも出すセガ。マークIII市場は小さかったが、様々な層へのアピールを忘れない。
第9位 アフターバーナー
昭和62年発売。アーケードの大作が移植。ゴールドカートリッジは1メガでスタート、それから2メガが出てきたが、これは4メガの大容量。
つまらなさも4メガの大容量。
難易度が高くて、すぐに遊ばなくなった。すぐに遊ばなくなったので、内容はほとんど覚えていない。これまではゲームセンターでクリアできなかったゲームをマークIIIで攻略、がパターンだった(アウトランとかスペースハリアーとか)が、これはすぐに挫折した。
第8位 ザ・サーキット
昭和61年発売。私が初めて買ったマークⅢのソフト。本体と同時に買ったのだ。
ゲームはファミコンのF1レースと同じ。
同じだけあって、セガマークIIIのグラフィックの良さが際立った。
私はレースゲームが好きなので楽しめた。
コースは全部で12あるが、自分で作って増やすことができた。作ったことはなかったが。
第7位 北斗の拳
昭和61年発売。北斗の拳が大ヒット。
あたたたたという掛け声とともに繰り出されるケンシロウの北斗神拳は世の男のあこがれだ。
ヒットすればゲーム化される。
ファミコンでも北斗の拳は出たが、こっちの方がいいよというのがセガファン。
私はファミコン版も買ったが、こちらの方が原作っぽいし面白かった。
全部で6ステージ。最後にラオウを倒せば終了。
各ステージのボスを倒すときには、原作通りの技が決まる。
例えばシンとの戦いでは北斗百裂拳が決まるし、サウザーには北斗有情拳が決まる。
最後のステージはラオウだけだが、倒すとラオウは
「わがしょうがいにいっぺんのくいなし」と言う。
第6位 赤い光弾ジリオン
昭和62年発売。セガが発売していた光線銃がジリオン。テレビアニメにもなり、そのアニメのゲーム版。
テレビアニメはロボットが出てくるわけではなく、ジリオンを使った主人公たちの肉弾アクション。
私は全話録画していた。ベータマックスに。
ファンタジーゾーンの主人公オパオパも出てきた。ウパウパも出てきた。
ゲームは迷路アクション。
やり続ければ攻略できただろうが、当時は時間があまりなかったので最後までいかなかった。
第5位 アレックスキッドのミラクルワールド
昭和61年発売。全部で14面。
ファミコンのスーパーマリオブラザーズみたいなゲーム。多分真似したんだからそうなるだろう。だけどやってみると結構違う。
走るだけではなく、泳いだりヘリコプターに乗ったり自転車に乗ったりする。
ボスとの戦いはジャンケンだ。
第4位 ファンタジーゾーンⅡオパオパの涙
昭和62年発売。前作から10年後という設定、新たな敵が現れ、オパオパがまた立ち上がる。
ヒットしたものに続編が作られるのは世の流れ。続きを見たいと思うのはいつの時代でも変わらない。
そこで登場したファンタジーゾーンの続編。ゲームセンターからの移植作ではなくマークIII用の新作だ。
ファンタジーゾーンはけっこうクリアが大変だったが、これは意外と攻略しやすかった。前作をクリアして慣れていたのだろう。
パステルカラーにちょっとお花畑的なBGMも変わらない。
悪くない出来だと思うが、やはり2作目が初代を超えるのは難しいか。
第3位 ファンタジーゾーン
昭和61年発売。アーケードからの移植。プレイヤーはオパオパを操り、ファンタジーゾーンを敵から守るのだ。
パステルカラーの画面と能天気な音楽が特徴の、マークIIIを代表するソフトの一つだと思う。
オパオパは当時のセガのメインキャラクターになった。アニメの「赤い光弾ジリオン」にも登場した。
ゲームは全8ステージ。
各ステージでは敵の基地をすべて破壊するとボス戦。
ボスは結構強いのだが(当たり前か)、パワーアップアイテムを買っておいて使うと以外と簡単に倒せた。
画面は横スクロール形式で、左右どちらの方向にも進める。
敵を倒したら現れるコインを貯めて、ゲーム中に登場するショップで強化アイテムを購入すれば、オパオパをパワーアップできる。自機を増やすのは高得点を取るのではなく、コインを貯めて自機を買うのだ。
セガのアーケードゲームができるというのがマークIIIのセールスポイントだと思うが、ファンタジーゾーンはファミコンでも発売された。スーパーマリオブラザーズはファミコンでしかできないが、ファンタジーゾーンはファミコンでもできてしまう。マークIIIの優位性はどこへ。
第2位 アウトラン
昭和62年発売。サーキットのレースではなく、プレイヤーはフェラーリテスタロッサを運転してヨーロッパの道路をひた走る。
BGMが素晴らしい。3つの中から選べるのだが、マジカルサウンドシャワーが最高だ。
ゲームセンターで稼働していた体感ゲームをマークIIIに移植。ゲームセンターでは思う存分やりたかったのだが、このゲームは目立つ。ゴーカートみたいな筐体で、ゲームを始めると後ろに見物人が立ったりしてプレッシャー。私は上手くないのでいつも最初のコースで時間切れ、時折次のコースに進めるくらい。
ギアガチャ技も知っていたが上手くできない。
そんな姿をじっと見られていると思うと、そうそう何度も挑戦できない。挑戦できないのでいつまでも上手くならず先に進めない。そんなアウトラン。
それが、家庭で思う存分にできるのだ。こんな嬉しい事はない。
とはいえハード的には厳しい。ゲームセンターのアウトランそのままといくはずもない。
だが、比べるとアレだが、このゲーム単体で見ればグラフィックも綺麗だし、よくできたゲームだと思う。
で、マジカルサウンドシャワーが流れれば、それは立派なアウトラン。
ゲームセンターでは他人のゴールしか見られなかったが、自力でゴールできた。それも5つすべて。
第1位 スペースハリアー
昭和61年発売これも体感ゲームからの移植作。
ゲームセンターではほとんど遊ばなかった。操作しにくいからだ。ハリアーというだけあって、戦闘機の操縦と同じく、レバーを手間に引くと上、押すと下に行くが、この操作がどうにも苦手だったのだ。
マークIII版では単純にコントローラーを上に入れれば上に、下に入れれば下に行ったと思う。それとも自分で設定できたか。
全部で17ステージ。ステージが進むにつれて敵が奥から手前に向かってくるスピード感がアップしていく。
アウトラン同様、アーケード版と比べなければ、とてもいい出来ではないか。
こういうアクションゲームは好きだが苦手な私でも、繰り返し操作しているうちに、ついにクリアできたのだった。
敵や敵の弾を避けてショットしているといつの間にかクリアしていたというのが本当のところ。
後半は流れる画面のスピードが早すぎて、あれよあれよと言う間にクリアしていたのだ。
要望
ミニファミコンがヒットしたが、セガからもミニマークIIIを出してくれないものか。ファミコンに比べれば圧倒的にソフトが少ないから、何を入れようかと迷わないで、全部入れて出してくれ。
ブラジルのメーカーでもいいから、出してくれ。