ウルトラマンレオ第1話『セブンが死ぬ時!東京が沈没する!』の感想

ウルトラマンレオ DVD VOL.1
『ウルトラマンレオ』は昭和49年4月12日放送開始。

第2次ウルトラシリーズは『帰ってきたウルトラマン』「ウルトラマンエース』『ウルトラマンタロウ』と続いてきた。
どれもウルトラの国出身のウルトラマンが地球にやって来て、平和を守るというパターンだった。
そのパターンがこの『ウルトラマンレオ』で破られた。
レオは勝手にウルトラマンと名乗っているが、ウルトラ兄弟ではない。
ウルトラの国出身ではなく、獅子座のL77星が故郷なのだ。
『ウルトラマン(自称)レオ』だ。

第1話『セブンが死ぬ時!東京が沈没する!』

番組の冒頭でいきなり主人公のおおとりゲンが出てきて鉄棒をしたり空手の組手をしている。
ナレーションで「彼がこの物語の主人公である」と説明。
と、すぐさま場面が変わり、人知れずウルトラセブンが戦っている。
ウルトラセブンの最終回では死んでしまいそうな描写だったが、戦えるほどに復活したのだろう。
戦っている相手はブラックギラスとレッドギラスの双子怪獣。
モロボシダンはMACの隊長なのだが、なぜかMACを出動させない。
なぜかではなく、わかっていて出動させないのか。
MACでは歯が立たないと考えているのかウルトラセブン。
アイスラッガーも跳ね返され、二匹を相手にして劣勢のウルトラセブン。ウルトラセブンでも苦戦するのだからMACが役に立つわけがない。マグマ星人も現れウルトラセブンはさらにピンチに陥った。
第1話だけあって、3体もの怪獣宇宙人の登場だ。まずは人気のウルトラセブンの格闘。つかみとしてはよかったのではないだろうか。
怪獣に右足をねじ曲げられるウルトラセブン。痛そうだ。
さすがのウルトラセブンも3対1では分が悪い。
ミクラス、アギラーらのカプセル怪獣を出せばいいのにと思うが、もういないのだろうか。
ダンのカプセル収納ボックスには未登場のカプセルもあった。
それらはどうしたのだろう。
マグマ星人は2匹の怪獣を操って攻撃しているのだから、ウルトラセブンも2匹のカプセル怪獣を操ったらどうなのだ。
とにかく絶体絶命のウルトラセブン。
そこにウルトラマンレオが登場。マグマ星人を蹴っ飛ばす。
退散するマグマ星人。

人間の姿に戻ったゲンは、倒れたダンを助け起こす。
ダンの「君は一体誰だ?」の問いに「ウルトラマンレオです」と堂々と答えるゲン。勝手にウルトラマンと名乗っているのだ。
ダンも不思議に思うだろう。「こんなやついたっけ?」
あるいは、ウルトラセブンは恒点観測員340号と呼ばれていたし、大量のウルトラマンがいるので自分が知らないウルトラマンがいても不思議はないと思っているのだろうか。
ゾフィーなんてウルトラ兄弟なのにウルトラマンがついていないし、セブンはウルトラマンセブンではなくウルトラセブンだし、ウルトラマンのブランド価値はウルトラの国では案外低いのかもしれない。

ゲンは自分の星L77星がマグマ星人とブラックギラスレッドギラスに滅ぼされたと話す。
ウルトラマンレオは勝てなかったのだ。L77星にはレオ以外に戦える者がいなかったのだろうか。レオは地球人みたいに小さくはなく、身長は51メートルだ。L77星人が集まれば自分たちと同じぐらいの身長のマグマ星人&ブラックギラスレッドギラスぐらいは倒せそうだ。それともレオだけが大きくて、他のL77星人は小さいのか。

モロボシダンはウルトラセブンへの変身能力を失った。
明言されてはいないが、足を痛めたせいで変身できなくなったようだ。
本当の姿はウルトラセブンなのだから、モロボシダンへの変身能力を失うのが筋のような気がする。
それに、足を折ったからって、変身できなくなるのは疑問だ。
とにかくセブンに変身できなくなったモロボシダン。
そんなときこそカプセル怪獣の活躍する場面だが、やはりもういないのか。
それでレオをカプセル怪獣のつもりにするのだろうか。

MACに入隊するゲン。
通常の隊員の他にも白衣を着た博士らしい人や黄色の作業服の人が数人いたが、ダンが「みんな集まれ」と言っても集まってこなかった。集まってきたのはオレンジの服を着た者だけだ。
私は本放送の時にはMACの隊員を一人も覚えられなかった。一人ずつの自己紹介も数秒で終わってすぐに隣の隊員に移って、覚えさせる気はゼロだ。
再放送を何度も見ているうちにようやく何人かを覚えた。
これまでのウルトラシリーズでは数話で全員を覚えたが、レオは違った。
隊員達を覚えさせない変わりに、城南スポーツセンターの描写が入る。
カオルと一緒に風船を追いかけたり、平和な風景だ。

津波に襲われる黒潮島。いきなり火山が噴火する。
MACは調査にマッキー1号で出動する。宇宙人のゲンにはマグマ星人の仕業だとわかったが、異常なしと判断するMAC隊員達。
ダンと対立するゲン。人間としてふるまえというダン。あなたに故郷を滅ぼされた者の気持ちはわからないというゲン。
ゲンは地球を守るというよりは復讐の為に戦いたいのだ。

東京に津波が押し寄せる。予算がふんだんにあったのだろうか。
水を大量に使った特撮が迫力がある。
ここで予算をちょっと低く押さえておけば、MACが全滅することもなかったのでは。

ブラックギラスとレッドギラスが現れる。ゲンはレオに変身。前半の登場では変身シーンがなかったので、これが変身の初披露だ。
自分の星を滅ぼされた怒りで立ち向かったのだろうが、もともと勝てなかった相手だ。返り討ちにあうのは目に見えている。

(昭和49年4月12日放送)



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