このブログを検索

2017/09/28

昭和53年に発売されたソニーのステレオラジカセ

昭和53年。
私は小学校を卒業し中学1年生になった。
中学生にもなると色んな音楽を聞き始める。

この頃はピンクレディーが絶頂期。ひよっこのテーマソングを歌うサザンオールスターズがデビューし、私がカラオケで歌う世良公則&ツイストもヒット曲を連発。仙台のご当地ソング青葉城恋歌のヒットもこの年だ。

音楽を聞くと、録音しておくラジカセが欲しくなる。
お金があればステレオコンポを買うのだろうが、中学生はまだラジカセだ。
中でもソニーが欲しかった。
今でこそなんて事のないブランドになったソニーだが、当時は今で言えばアップルみたいな憧れのブランドだったのだ。

CF-6500Ⅱ


59,800円。
ジルバップマークⅡ。

初代より2,000円だけアップして登場した。
初代ジルバップについてソニーのホームページには『発売当時のステレオラジオカセットの最高峰』と書かれている。
だが、この頃の最高峰はCF-3800、「ジャンボ・ステレオ」79,800円。
このジルバップマークⅡ発売の半年後には『ラジオカセットのひとつの頂点を極めます』とカタログに書かれたステレオXYZも発売される。
ジルバップは最高峰ではなく常に中間機だったのだ。

CF-6600


65,800円。
ジルバップデラックス。

基本的にはジルバップマークⅡと同じ。
ジルバップマークⅡの外装を木製キャビネットにしたのが本機。
実際に音を聞いたことはなかったが、響きが違ったのだろうか。
それとも雰囲気を楽しむものか。

本で言えば愛蔵版。
中身は同じなのだが、価格はアップだ。
こうなるともうラジカセといってもチャチな感じがしない。

CFS-686


69,800円。
ステレオXYZ(ジィーゼット)。

前年にヒットしたジルバップ、その改良版ジルバップマークⅡ、そしてジルバップデラックスと3機種が揃ったジルバップ。
そのジルバップシリーズを超える価格と性能。それがステレオXYZ(ジィーゼット)。
カセットデッキではおなじみ、テープのヒスノイズを低減するドルビーNRを搭載した。
ジルバップは計8機種が発売されたが、どの機種にもドルビーNRは搭載されなかった。

デザインは直線基調でカッコいい。ジルバップデラックス同様アンテナが2本っていうのもいい。カッコよくて性能がいい、多少値段が高くてもいい、それがソニーの魅力だったのだ。

CFS-600


89,800円。
スリーピース。
最初は愛称がなかったが、そのうちスリーピースを愛称っぽく使い始めた。

金額89,800円はこの時点でのソニーステレオラジカセの中で最高額だ。
スリーピースなので一体型ではなく左右のスピーカーが分離している。
スピーカーを本体に合体させることはできないから、ラジカセのように気軽に持ち運びはできない。
ラジカセというよりコンポっぽい。電池駆動できるが、まあ電池では使わないだろう。
89,800円という価格がナンバーワンなら、出力が12Wというのもナンバーワンだ。

CFS-656


49,800円。
ステレオ・ホットドッグ。

ゴングという名称では後継機が出なかったが、この機種が金額的にはゴング55の後継機。
デザインはジィーゼットに通じるところがあるが、愛称はホットドッグ。
ジィーゼットはデザインがかっこいいだけではなく、性能も兼ね備えたブランドなのだろう。
ホットドッグなので高級機という感じはまったくない。

カタログ

昭和53年3月 ラジオカセット総合カタログ

昭和53年6月 ラジオカセット総合カタログ
昭和53年11月 ラジオカセット総合カタログ

まとめ

家電メーカー各社からいろんなラジカセが出ていた。
その中でソニーからはジルバップデラックスやXYZが発売された。
私はこの頃にソニー信者になったのだろう。


〈関連する記事〉


ソニーのステレオラジカセ・ジルバップ