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2017/09/27

ウルトラマンレオ第6話『男だ! 燃えろ!』の感想

ウルトラマンレオ DVD VOL.2
これまでのウルトラシリーズでは、基本的にウルトラマンの登場は事件の解決を意味していた。
ウルトラマンの登場で、星人や怪獣を倒しておしまいだ。
水戸黄門の印籠的な存在だった。
それがウルトラマンレオの場合は違っていた。レオが破れてそこからどうやって倒すかに主眼が置かれていたのだ。
だが、特訓する巨大ヒーローは子供達に受け入れられなかった。
ウルトラマンが出てきたのに、そのウルトラマンが負けて事件が解決しないのだからストレスがたまる。
私が見たかったのは特訓するレオではなく、もっとSFに振った話が見たかった。
それでもレオは大好きなシリーズなのだが、ウルトラセブンのストーリーをレオの世界で再現したらどうなるだろうと良く妄想したものだ。

第6話『男だ! 燃えろ!』

MACの宇宙ステーションで働く白土隊員。
そもそもMAC基地は宇宙ステーションではなかったか。
まあ、MAC基地の他にも宇宙ステーションがあるのだろう。

白土隊員の恋人洋子を車で送るゲン。
そこを等身大のカーリー星人に襲われる。レオに変身していないゲン相手に劣勢のカーリー星人。等身大ではかなわないと巨大化する。
カーリー星人は巨大化すると怪獣のようになる。ツルク星人と同じように、巨大化と言うより変身なのだ。

「洋子さん逃げるんだ」とゲンが言ったら星人に向かって走っていく洋子。
カーリー星人に踏み潰されて殺されてしまう。
逃げるんだという言葉を、ゲンから逃げるんだと思ったのだろう。
カーリー星人が巨大化する前にレオに変身、踏み潰せばよかったのではないか。
で、等身大のときは優勢だったゲンも、レオに変身して戦えばカーリー星人に負けてしまった。

MAC基地に帰り、白土隊員に責められるゲン。
恋人が殺されてしまったので怒るのはわかるが、MACの実績を考えれば色々と守れないのは当然だ。
自分もMACにいればわかるだろう。
だが、白土隊員は「MACのパトロール隊のメンバーと言えば、この世で最強の人間たちだ」などと言う。どこの世界のMACだ。
あるいはこの頃の地球人は弱体化していたのだろうか。それでMACの隊員ぐらいでもう最強。

白土隊員はパトロール隊に入隊。星人をこの手で倒すと志願したのだ。
その姿を見たゲンは奮起。
特訓を始めた。2本の丸太を吊るし、振り子のようにして戦う特訓だ。

等身大のカーリー星人に襲われる女性。それを白土隊員が助ける。そして眉間の弱点を発見する。MACで倒せると自信を持った隊員たち。

CM明けでまた特訓を開始するゲン。
上から吊るした先の尖った丸太相手に戦っているのだ。
止めに入る大村、百子。
側から見れば何やってるんだとしか思えないからだ。
大村が言う。「こんなことまでしなくちゃいけないのか、MACの隊員は」

白土隊員は射撃の練習をしている。こちらの方がよほどMACの隊員らしい。

等身大のカーリー星人が現れ、次々と倒されていくMACの隊員たち。
白土隊員が言う、「この世で最強の人間たちだ」が疑わしくなる。ていうかそもそこそんなことは白土以外誰も思っていない。

こんな特訓は生ぬるいとジープに乗ったダンに追いかけ回されるゲン。
「逃げるんじゃない」ってダンが言っても、逃げるだろうよ。
そもそもこんな特訓をしなくても、レオのジャンプ力はスゴイし、空だって飛べる。
時間の無駄だったのではないだろうか。
この無駄な時間がレオの初期のセールスポイントだったのか。

巨大化したカーリー星人が現れる。
白土隊員は銃を撃つが巨大化した星人には効き目がない。ピンチの白土隊員を見てゲンがウルトラマンレオに変身。
カーリー星人との戦いが始まる。

突進してきたカーリー星人をかわすレオ。星人の角はビルに突き刺さる。そこを蹴り。
角を折ったレオは星人の弱点の眉間に突き刺した。
弱点を攻めて絶命させたのはわかるが、弱点ではなくても、角が眉間に突き刺されば普通に死ぬだろう。

(昭和49年5月17日放送)


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