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2018/08/29

文字数を決めた小説


世の中には色んな長さの小説がある。
掌編、短編、中編、長編など。
中には文字数で分類した小説もある。

1000文字小説

このブログタイトルは『1000文字小説とか』
もともとは1000文字小説を載せるブログだった。
1000文字小説というと、400字詰め原稿用紙で2枚半程度。
掌編というかショートショートというか、随分と短い小説だ。

そのうち2000文字小説とか500文字小説とか300文字小説とかが現れた。
まあ、長くなと文字数の制限は、あんまり意味が無い気がする。
1999文字と2001文字の違いなんてほとんどないだろうし。
逆にそれが短くなればなるほど、一文字の重みが大きくなる。
例えば2000文字小説だと1文字は2000分の1だが、300文字小説だと1文字は300分の1。
300文字の方が1文字分の割合がはるかに大きい。
ジャネーの法則のように、子供の頃の1年とオッサンになった今の1年の違いだろうか。10歳の頃だと1年は10分の1、50歳だと1年は50分の1でしかない。
小錦が10キロ体重を減らすのと40キロの女の子が10キロ減らすのでは、同じ10キロでも重みが違う。

140文字小説


Twitterが出てきて140文字小説が出てきた。
1文字は140分の1にまでなった。
日本人はTwitterが大好きな民族のようなので、Twitterの利用が多い。
母数が多ければ、当然小説を書く人間も出てくるのだろう。
スマホが全盛期なので、Twitterで手軽に読める140文字小説は受けたのだろうか。書く気になればすぐに手軽に書けてしまうし。

54字の物語


140字よりさらに減って54文字だ。
基本ルールは、
「文字数を54字ぴったりに収めること」
「句読点やカギ括弧も1文字にカウントすること」だけだ。
まあ、昔から小話ってのがあったし、簡単に作れそうで、実際に作れてしまう手軽さもいい。
生みの親は氏田雄介さん。
Twitterではなくインスタグラム用に始まった。
インスタグラムの正方形の画面に合うように、9マスx6行の54字を決めたという。
54字の物語はこのジェネレータで作れる。

1行ショートショート


文字数は決められていないが、短い小説では1行ショートショートや1行怪談がある。
こっちはたいていは140字よりも少なくなる。

一行ショートショートについて提唱者の高井信は、
きっちりと規定しておかなければならないのは「一行」の定義です。私は「通常の文庫本の1行に収まる文字数(おおむね40字以下)で、句点1回」と考えています。言わずもがなですが、感嘆符(!)や疑問符(?)といった記号類も句点と同様に扱うべきでしょう。また通常なら句点を使うところを読点で代用しているのも不可と思います。「一行ショートショートとは?」高井信から引用

と書いている。一行ショートショートはまあ40文字以下か。54字の物語よりもさらに短い。

まとめ

今後さらに短い小説が出てくるか。
これ以上は短くしようがないと思うが、さて。
俳句の17音というのもあることだしね。
ここに近づいていくか。



〈1000文字小説・目次〉