超漢字とは
これまで使ったパソコン
以前はウィンドウズのパソコンを使っていた。ゲートウェイ2000に始まってアキア、サンヨー、ソニー、富士通なんかが使用したパソコンだ。アキアもサンヨーももうないね。ソニーはまだあるが、パソコンはVAIO株式会社だ。
Macの一番最初はパワーブック150。画面は白黒、ポインティングデバイスにトラックボールを使ったノートブックだった。
ウィンドウズもMacもいまだに使われている。このアメリカ製のOS以外に、日本製のOSがあった(ある)のを知っている人は少ない。私の知り合いに知っている人はいなかった。
超漢字
OSはウィンドウズやMac、リナックスに手を出したが、もうひとつ使っていた。
それがMacでもウィンドウズでもない、『超漢字』だった。
超漢字の歴史(他サイトへ)
ウィンドウズでもないって言っても、『超漢字』自体はウィンドウズ機にインストールする。私が使っていたのは『超漢字2』から4番目の『超漢字4』までだ。
超漢字2のパッケージ
超漢字2の中身。フロッピーディスクとCD-ROM、マニュアルなどが入っている。VHSビデオが入っていて、インストールの手順を見ることが出来る。
こちらは超漢字4のパッケージ。無愛想な感じの段ボール。味もそっけもない。
超漢字4の中身。超漢字2と変わらない。相変わらずVHSのビデオが入っている。
ウィキペディアには、
超漢字(ちょうかんじ)とは、パーソナルメディア株式会社が開発・販売する、BTRON3仕様のAT互換機用オペレーティングシステム。正確には、オペレーティングシステムはB-right/Vで、標準搭載のフォント・ワープロ・表計算ソフトなどを含めた全体が超漢字である。
と書かれている。
BTRON(ビートロン)というのがOSなのだ。ウィンドウズとかMacとかリナックスとかと同様だ。
TRONはMTRONとかCTRONとか色んな種類があって、その中でパソコン用のTRONがBTRON(ビジネストロン)。
ほとんどが家庭で使われたと思うが、パーソナルトロンとは呼ばないで、ビジネストロンだ。
このBTRONに文書作成や表計算ソフトを入れたセットが超漢字だ。
BTRON(ビートロン)がOSで、超漢字はビートロンを使った商品名なのだ。
超漢字と言うだけあって、使える漢字が多かった。高橋(くちだかの高橋)や髙橋(はしごだかの髙橋)、草彅、今はユニコードで使えても、当時としてはスゴかったのだ。
クリンゴン文字やホツマ文字、サンスクリットまで使えた。
ファイルのことを実身、それを表すアイコンみたいなのを仮身と呼ぶ。このネーミングもなんかいい。
でもほとんどの人が知らない。まったく普及しなかったのだ。
TRONはほとんどの人が知らないが、私が大学生時代(30年ぐらい前)、新聞やテレビで時折取り上げられていた。
ウィンドウズやMacではなく、このBTRONが主役になる可能性もあったのだ。
まあ、あくまで可能性であって、現状ほとんどの人が知らない。
超漢字は最新バージョンの漢字Ⅴが現在も発売されている。とはいえ発売されたのは平成18年。もう12年も前になる。この様子では超漢字6は出ないんだろうな。