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2019/03/24

【映画の感想】ゴジラ対メガロ

ゴジラ対メガロ(昭和48年公開)



ゴジラ映画の中でもあまり人気のない作品、それが本作『ゴジラ対メガロ』だ。
グーグルで検索しても、こうやって感想を書いている人はかなり少ない。
映画が公開されたのは昭和48年、この頃は特撮番組がテレビでジャンジャン放送されていた。
わざわざ映画館に行かなくても、テレビをつければ怪獣が出現した時代だった。
ゴジラは突出した存在ではなくなり、数ある特撮の中の一つに過ぎなくなったのだ。

ジェットジャガーを最初に何かの雑誌で見たとき、絶対に悪役だと思った。
多分冒険王だったかな。
私じゃなくても、誰もが悪役だと思うんじゃないだろうか。
そのジェットジャガーが、ゴジラと協力して戦うみたいな説明がある。
味方かあ?
正義の味方なのかあ?
そんな素朴な疑問を持たれるジェットジャガー。
今見ても悪役顔だよねえ。

今回の相手はシートピア海底王国。
人類の核実験により平和を脅かされた為、メガロを使って攻撃してきたのだ。
今回の悪者は実は人類なのだ。
人手不足のシートピアはロボットで人手を補おうとしていた。
それで開発していたロボット、ジェットジャガーを狙う。
シートピアは結構科学力がありそうだ。
ジェットジャガーぐらい作れそうだけどな。

そのジェットジャガーは何故か意思を持った。
自分で勝手に動き出したのだ。
それが正義の意思ならば、シートピアに味方するのが本当だよね。

今回ゴジラと戦うのはメガロ。
前回はガイガンが登場し、怪獣のネーミングが○○ラではなくなった。
本作もメガラではなくメガロになった。
メガラだったらガメラと間違うからだろうか。
それだったらそれでいいのかも。
『ゴジラ対メガラ』
おお、ついにガメラと戦うのかと、勘違いして見に行く子供も増えそうだ。

メガロはカブトムシのようなデザイン。
子供の中ではカブトムシは昆虫の王様的な雰囲気がある。
強さの象徴的なところがあるので、怪獣としては強そうだ。
でもそれが何故に海底の王国の守護神なのか。

メガロは角からビームを出せる。
光線技がなかったガイガンとは一味違う。
口からは爆弾も吐き出す。
手はドリルになっている。
ダムを破壊するシーンがあるが、ここだけ結構な迫力だ。

前作で登場したガイガンが再登場、メガロとタッグを組む。
シートピアは、ガイガンを操っていたMハンター宇宙星雲人と友好関係にあるらしい。
連絡してガイガンを派遣してもらったのだ。
どうせならキングギドラも呼べばいいのにね。

ゴジラ&ジェットジャガー対メガロ&ガイガンのタッグマッチ。
前回ゴジラとタッグを組んだアンギラスは、最初の方にちょっと出ただけだ。
今回は、いや今回もか、細かい事は言わず、怪獣同士のプロレスを楽しむ映画なんだろう。
ゴジラのドロップキック(?)がスゴい。
でも楽しめない子供が多かったんだろうな。
もう怪獣は飽きたのだ。
最後は子門真人の歌が流れて終了。


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