ウォークマンが世に出てから今年で40年。
ウォークマンの1号機TPS-L2が発売されたのが昭和54年、西暦1979年なのだ。
定価は33,000円。
当時、私の父はプレスマンというのを持っていた。
仕事で使っていたのだね。
このプレスマンから録音機能を取り払って、ステレオ再生専用にしたのがウォークマンだ。
中学生だった私は、新登場のウォークマンをまったく欲しいとは思わなかった。
だって録音出来ないし、録音出来ないにしては値段が高いし、あんまりカッコいいデザインとも思えなかった。
出歩く時に音楽を聴きながらなんて発想がなかった。
そもそも初代なのになんで型番がL2なのだ?
ヘッドフォン端子が2個あるからだろうか。
私の考えなど関係なく、ウォークマンは大ヒット。
品切れが続出の売れ行きだ。
ウォークマンは、出歩く時にヘッドフォンをつけて音楽を聴くというスタイルを作ったのだ。
これはスゴい事だよね。
今に続く一つの習慣を作り上げたんだから。
技術的にはそれほど難しいものではなかったんだろう。
他社からも似たようなのがどんどん出た。
その内にウォークマンは2代目WM-2が登場。
これは初代よりもかなり小さくなって私も欲しくなった。
今見てもカッコいいよなあ。
色も銀、黒、赤と3色あった。
買わなかったけどね。
私が買ったヘッドフォンステレオはパイオニアのターザンとアイワのカセットボーイだった。
結局カセットのウォークマンは買わなかったな。
でもウォークマンを買わなかったわけではなく、DATのウォークマンTCD-D3を買った。
最初はカセットのポータブルステレオプレーヤーがウォークマンで、CDのポータブルプレーヤーはディスクマンと呼んでいた。
それがディスクマンからCDウォークマンになり、DATのポータブルタイプは初めからDATウォークマンと呼ばれていた。
このTCD-D3が初めて買ったウォークマンだった。
最後に買ったウォークマンでもあるね。
今年はウォークマンの展示会も開かれた。
40周年記念モデルの新型のウォークマンも発売された。
専用のケースが初代のウォークマンのデザインなのだ。
今年のウォークマンはアンドロイドを再び搭載したが、記念モデルの画面にはソニーのカセットテープが表示される。
音質により9種類のテープが出てくるのだ。
安かったCHFやBHF、二層のデュアド、メタリックとか懐かしさ満載だ。
とはいえ昔のカセットテープが聞けるわけではない。
あくまで今のウォークマンを初代に似せているだけだ。
ここはやっぱりカセットテープを聞けるウォークマンを出して欲しいよね。
初代を復活させた復刻モデルと、完全新作の令和ウォークマンを発売して欲しいな。