このブログを検索

2019/12/09

ウルトラQ第1話から第4話の感想

ウルトラQ第1話から第4話の感想


ウルトラQは昭和41年1月2日に放送開始。
私も見ていたかもしれないがまだ0歳、さすがに記憶はないな。
昨日食べた晩御飯の記憶さえ怪しいのに、ウルトラQの本放送はかれこれもう半世紀も前だ。

子供の頃は時折再放送をやっていたが、白黒の作品だったので段々とやらなくなった。
しっかりと理解しながら見たのは、レーザーディスクを買って見たときだ。

レーザーディスク『ウルトラQ vol.1』

『ウルトラQ vol.1』
昭和60年発売
9,800円。

ウルトラQのレーザーディスクのジャケットのオビには「放送開始20周年特別盤」と書かれている。
ジャケットには特に限定版という表記はなかったが、ディスクにはLimitedと書かれている。
一度プレスした後は再販しなかったんだろうな。


第1話『ゴメスを倒せ!』
第2話『五郎とゴロー』
第3話『宇宙からの贈りもの』
第4話『マンモスフラワー』

1-4話が収録されている。

第1話『ゴメスを倒せ!』

記念すべきウルトラQ放映第1話。
第1話だけあって、豪華に怪獣が2匹登場だ。
ツカミとしてはもう十分。
怪獣好きの子供たちは興奮したんだろうな。

ゴメスというのは体長10メートル、後番組のウルトラマンに登場する怪獣に比べるとグッと小型だ。
ウルトラマンが40メートルだもんね。
ウルトラマンに出てきたら、あっという間に倒されそうだ。
45メートルのジラースでさえあんまり強く感じなかったもんな。
ゴメスはゴジラっぽい怪獣だが、モスラ対ゴジラのぬいぐるみを改造したのでゴジラっぽくて当たり前なのだ。
『ゴメスを倒せ!』っていうタイトルなので、ゴメスは登場前から悪役だとわかるね。

もう一匹の怪獣はリトラ。
小さいからリトラとの命名なのだろうが、鳥としたらかなりの大型。
5メートルもある鳥はビッグラだよね。
タマゴから孵化するのにサナギって言ってるのはちょっと違和感があるな。
リトラって鳥っぽく見えるが実は昆虫なのか。
訳知り顔のジローくんが出てくるが、リトラはリトラで勝手にゴメスと戦った感がある。
人間そっちのけの怪獣対怪獣でウルトラQは幕を開けたのだ。


第2話『ゴローと五郎』

登場怪獣はゴロー。
怪獣というか巨大化した猿だ。
和風のキングコングだね。
この後のマンモスフラワーもそうだが、自然界のものがただ大きくなっただけでもSFとしては面白い。
ゴローは何で大きくなったかというと、戦争中に開発した青葉くるみというものを食べたからだ。
大量に摂取すると巨大化するそうで、これを大量に使えば日本は戦争に勝っていたかも。
最後にゴローは仲間のいる島に送られることになったのだが、島に行く描写はなく何か途中で終わっている感じ。
時間が足りなくなったのだろうかね。


第3話『宇宙からの贈りもの』

今回は怪獣ナメゴンが登場。
ナメゴンはナメクジに似た宇宙怪獣だ。
ナメクジに似ているからナメゴンなのか。
子供の頃はナメクジとかカタツムリは平気だったのに、今は苦手だ。触れない。
ナメゴンも触りたくないな。

最後は石坂浩二のナレーションで終わるが、何となくもやもやした終わり方。
これが後番組のウルトラマンになると、怪獣や星人をスペシウム光線で倒して終わり。
明快だ。
この中途半端っぽい終わり方も、ヒーローものじゃないSFドラマのウルトラQっぽさなのだな。



第4話『マンモスフラワー』


放送は4番目だが、制作は1番目がこのマンモスフラワー。
やはり最初は怪獣を出そうってことで『ゴメスを倒せ!』が第1話になったんだろうね。
マンモスフラワーにはジュランという名前がついているが、劇中ではその呼称はない。
ウルトラマンジャックみたいな後付の設定なのか。
ジュランはジュラ紀のランだからなのかな。
マンモスフラワーは怪獣というよりはでっかい植物なのだが、それが東京都心に生えてきたっていうのがポイントだ。
これがどっかの山の中に生えてきても、あんまりインパクトはないよな。
いや、それはそれでインパクトはあるか。
でも都会に生えた大きな植物という画だけでワクワクするよね。
怪獣っぽいのはこいつがただのデカいやつではなく、吸血植物だからなのだ。