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2020/05/01

【映画の感想】キングコングの逆襲

キングコングの逆襲(昭和42年公開)



初っ端に「創立35周年記念作品」との文字が出てくる。
何が創立35周年かというと東宝なのだな。
東宝といえばゴジラって気がするが、今回の記念作品の主役はキングコンだ。
タイトルからすると『キングコング対ゴジラ』の続編のようだが、そうではないようだ。
劇中ではキングコングがゴジラと戦った事など誰も知らない。
それどころかキングコングは、これまで発見されてないような状態なのだ。

そんな状態でも悪党のドクターフーはメカニコングを完成させている。
情報がドクターフーに筒抜けのようだがどうなっているのだ?
やはり大悪党だからそんな事はお手の物なのか。
実際はこの頃アニメのキングコングもあった。
その中にメカニコングやドクターフーが登場するが、それを映画にも出演させたらしい。
このアニメ、見てたなあ。
誰かの小説で、童謡の『ふじの山』が途中からこのアニメのテーマソングになってしまうと書いていた人がいたが、何の作品だったか。

ドクターフーを演ずるは天本英世。
こういう役には最高だ。
というか、こんな役しか知らない。
リアルタイムで見たのは仮面ライダーの死神博士が最初だな。
ドクターフーは自信満々の悪の科学者だが、メカニコングが採掘に失敗し予算を減らされそうになったりしている。
雇い主の国は謎のままだが、マダムピラニアは流暢な日本語を喋っているな。
この娘が小生意気だが可愛らしい。

キングコングは怪獣というよりはデカいサル。
自分で自分の生活環境を作るくらいの知恵はあるようだ。
人間の言葉もわかるっぽい。

ゴロザウルスはザウルスっていうくらいだから、まんま恐竜だ。
飛び上がってのキックが得意で何度も繰り返しキングコングに見舞う。
キングコングも立ち上がって何か対策するのかと思うとまた蹴られる事の繰り返し。
やはりサルの脳みそなのか。
それでも最後はゴロザウルスの顎を引き裂いて勝利するキングコング。
続けてデカい海蛇が登場。
この辺はすべてデカい生物が住んでいるのだろうか。

主人公の一団が去った後、キングコングはドクターフーに連れ去られる。
催眠術にかけられたのだ。
やっぱり言葉がわかるっぽいな。
だがすぐに解けてしまう。
ドクターフーはまた失敗だ。

悪役の中にはウルトラマンのハヤタ役黒部進もいる。
正義の味方が悪役というのも、当時の子供にとってはちょっとしたショックだったろうか。
それとも、そこまで深く考えず、役者の役のひとつに過ぎないと考えただろうか。
まあ、私には初めて見たときの記憶はないな。

キングコングは泳いで日本へ行く。
体力あるな。
映画が日本製なので日本に行くのは仕方がない。
メカニコングは目からレーザーでも出しそうだが光るだけ。
これでコングを催眠状態にするのだが、物足りないな。
エレメントX掘り出し用のロボットなので、攻撃力はそれほどないのだ。

最後は東京タワーでメカニコングとキングコングの対決だ。
でも私はミニスカートのスーザンが気になって仕方がない。
メカニコングは東京タワーから落下、地面に叩きつけられてバラバラ。