地底怪獣と書いてバラゴンと読む。
バラゴンは脇役で、主役はフランケンシュタインだ。
私の生まれた昭和40年の公開で、当然見られなかった。
この映画を最初に見たのはレーザーディスクだったな。
まずはドイツの研究所のシーンからスタート。
なぜか誰も喋らずに、博士が研究していたフランケンシュタインの心臓を持っていかれる。
博士はもっと騒いでもいいと思うがな。
潜水艦のシーンになって初めて言葉を発した。
ドイツ語だ。
日本に届くが、この心臓は不死なのでこれを元に不死身の兵士を作ろうという計画なのだ。
でも何でドイツで研究を続けなかったのか。
もうすでに敗戦を覚悟していたの?
日本で研究が続けられるが、心臓を半分こして半分はドイツ、半分は日本でよかったなんじゃないかな。
研究は原爆によって消滅?
いや、15年かけて成長するのだ。
心臓だけだったフランケンシュタインは少年に成長する。
犬や小学校のウサギなんかを食べて成長したのだ。
でも最初の心臓だけの時はどうやってタンパク質を補給してたんだろうな。
土中のミミズなんかからか?
タクシーに轢き逃げされた少年。
食事会をしていた水野久美は部屋から餌(?)を投げるが、野良犬に餌をやるような感覚だな。
普通なら駆けつけるだろうにな。
保護されたフランケンシュタインの少年は少しずつ大きくなっていく。
この大きさがいいのだな。
ゴジラだと身長は50メートル。
この大きさだと我々の世界とは別世界で、人間パートと特撮パートに完全に別れる。
フランケンシュタインは大きくなっても20メートルほどで、我々の人間世界とまだ地続きの感覚がある。
檻の中にいるが、テレビ局のカメラのフラッシュに驚き檻を破って逃げ出す。
外に出て団地に現れるフランケンシュタイン。
この大きさがいいのだ。
あちこちの都市に出現するが山の中に逃げ込む。
イノシシを捕まえようとして落とし穴を作るが、そこに戦車が落ちる。
なんかコントみたいだ。
バラゴンは都市を襲うわけではなく、田舎にしか出てこない。
ビルを破壊したりする場面はまったくない。
タイトルはフランケンシュタイン対地底怪獣だが、バラゴンは地底怪獣。
地底を移動していて、地表にはあんまり出てこないのだ。
あんまり出てこないものだから、人を襲ったのはバラゴンのせいなのにフランケンシュタインだと疑われる。
これはもう、バラゴンは出さなくてもよかったんじゃないか。
あくまで脇役のバラゴンだが、Wikipediaによれば着ぐるみはバラゴン→パゴス→ネロンガ→マグラー→ガボラ→再びネロンガと改造されたという。
そして『怪獣総進撃』ではまたバラゴンに復元された。
劇中外では大活躍だな。
山中でフランケンシュタインとバラゴンが対決。
バラゴンは口から光線を吐くが、あんまり効果はないようだ。
最初にフランケンシュタインが食らったときも、まったく効果がないようだ。
バラゴン強いっていう描写もなく、フランケンシュタインの勝利だ。
炎の背景は迫力があったが、どちらも応援する気にはならなかったな。
最後は大ダコが唐突に出現。
何故か大ダコに挑むフランケンシュタイン。
放っておいてもいいんじゃないかな。
別にタコと闘う義務もないんだし。
このタコが中々強い。
バラゴンなんかよりも強いんじゃないかな。
最後は2匹とも沼に落ちて行方不明になる。
自衛隊は「はい、解散」みたいに撤収。
この大ダコ版ラストシーンはオリジナル版とは違うらしい。
何でこうなった?
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