ZSX-G7000
平成7年4月。49,800円。
ちょっと高価そうな見た目だが、定価は49,800円。
実売はもっと安くなっていただろうから、意外と安い機種なのだ。
もうちょっと上の価格帯はソナホーク、あるいはカセットではなくMD搭載機のエムディオに任せている。
まあ、ソナホークは後継機は出ずフェードアウトしていったんだがな。
このドクターチェンジャーが後継機種なのか?
アメコミのヒーローみたいなドクターチェンジャー、メガベース、デジタルアクセスのキャラクターもいる。
型番は何となくカッコ良さそうなアルファベットを組み合わせているな。
数字も4桁で7000。
ZSXの型番は7000と5000の2機種だけだ。
3連装のCDチェンジャーが特徴。
CDをいちいち変えないで済むのは便利でいいね。
ソニーのラジカセ史上で3連装のチェンジャーはこれと弟機の5000しかない。
この頃はCDシングルって言うのがあった。
8センチのCDだ。
CDシングルは収録時間が短いから、3連装だと便利だね。
カセット部はメタル録再可、ドルビーBもついている。
ダブルカセットだが、この頃ダブルカセットの需要はあったのだろうか。
ラジカセではあるが、AC駆動専用だ。
と言う事で電池を使っての使用は出来ない。
残念ながら、肩に担いで大音量で鳴らしながら歩き回るマネは出来ないのだ。
あるいはやってもいいが、長〜い延長コードが必要になる。
このドクターチェンジジャーが、ソニーのラジカセの愛称としては最後か。
この後に出るラジカセは型番のみで、愛称がないのだ。
もうちょっと安い価格帯でマイクロコンポがあるが、こちらはやっぱりコンポ。
ラジカセには見えないし電池駆動も出来ない。
ドクターチェンジャーも電池駆動ではないが、ラジカセの形ではある。
●最大外形寸法:幅640x高さ205x奥行304mm(EIAJ)
●重さ:8.5kg
ZSX-5000
平成7年5月。44,800円。
ZSX-G7000の廉価機種、と言っても5,000円しか違わない。
こちらはシングルカセットだ。
光デジタル出力とCD-G対応もない。
まあ、こっちでいいって人は多かったと思うが、あんまり値段が違わないならG7000でいい気もする。
ディスプレイの色はオレンジだ。
イラストはドクターチェンジャーとメガベースだけで、デジタルアクセスはいない。
●最大外形寸法:幅640x高さ205x奥行304mm(EIAJ)
●重さ:8.5kg
ドクターチェンジャーはこれ以上展開することはなく、上記の2機種で終了した。
数年前の同じ価格のラジカセとは違い、何か今ある材料を使ってチャチャッと作りましたって感がするな。
バブルも弾け、ラジカセの黄金時代も終わった。
ソニーはこの頃からカセットの代わりとしてMDに力を注ぐのだ。
〈関連する記事〉
コズミログ・ステレオラジカセ目次
リンク