週刊カドカワザテレビジョン創刊号の表紙 |
ザテレビジョン創刊
昭和57年9月22日創刊。定価180円。
新聞のテレビ欄には当日のテレビ番組が載っている。
もっと先の番組を知りたいときには、週刊テレビガイドがあった。
そこに登場したのが角川書店のザテレビジョン。
角川映画が公開され、角川文庫がキャンペーンを打ち、そしてこの週刊カドカワザテレビジョンも創刊。この頃の角川書店は勢いがあった。
表紙
表紙は角川三人娘の筆頭、薬師丸ひろ子。まあ、当然というか無難というか、これ以外ないという選択だと思う。
薬師丸ひろ子の手にはレモン。
未だに続く伝統だ。表紙だけではなく、中のページにもテニスをする薬師丸ひろ子の写真が載っている。
主な番組
主な新番組として『笑っていいとも!』と『タモリ倶楽部』が出ている。笑っていいともは終了したが、どちらも長寿番組だ。NHKの朝ドラは『ハイカラさん』。まったく覚えていない。見ていなかったのだろう。まあ、放送時間が朝の8時15分からなので、朝ドラはほとんど見たことがないのだ。
3年B組は金八先生ではなく貫八先生をやっている。金八先生と同じ桜中学が舞台だが、こちらは川谷拓三が主役。
貫八先生の裏番組『太陽にほえろ!』ではゴリさんが殉職。え?あのゴリさんもって感じで、放送開始からのメンバーがほとんど消えてしまった。
DAD
真ん中辺のページに、DADってなあに!?って記事があった。「全世界の注目を浴びて、いよいよこの10月1日から登場するニューオーディオシステムDAD」とあるが、これがなあにって言ってる割りにはDADが何の略かはさっぱりわからない。
デジタルオーディオディスクの略だと思うが、それがどこにも書かれていないのだ。
当時は誰もが知っていて当たり前の言葉だったか?
いや、そんなことはない。「なあに」ってうたっているのだから。
記事の中頃には、CD方式を採用している、と書いてある。
DADには複数の規格があって、今回出るのはその中のCDということなのだ。
同じページの下の方にはソフト情報が書いている。ビデオソフトに混じってビデオディスクの「太陽がいっぱい」の情報。CDが出るより早く、レーザーディスクが発売されていたのだ。CDは昭和57年、LDはその前年の昭和56年に登場した。
FMの番組表
ザテレビジョンという割にはFMの番組表も載っていた。誌面が余ったのだろうか。テレビの方は大雑把な番組表だったが、こちらのFM番組表はちゃんとタイムスケジュールが書かれていた。