JR.FBI手帳
昭和40年代。子供の頃に『スパイ手帳』っていうのが流行った。
本物のスパイがこんな手帳を持って歩くはずはないが、それっぽいアイテムが揃っていた。
テレビではバンバンCMが流れていた。
その中でも目玉が水に流すメモ。
トイレットペーパーみたいな紙でできていたのだろうか。
文字を書いた後、水につけると溶けてしまうのだ。
証拠を残さないためのメモなのだろう。
時折スパイ手帳を持っている子がいた。
ネットだと当時の子供はみんな持ってたよみたいな記事もあるが、値段も高かったのか、流通量も少なかったのか、わが町ではそんなに大量に出回らなかった。
その代わりわが町で出回ったのがジュニアFBI手帳。
こっちはネットで調べてもさっぱり出てこない。
ヤフオクにもないし、まんだらけのサイトで検索しても出てくるのはFBI手帳だけだ。
これがJR.FBI手帳だ。
開いてみればこんな感じ。真ん中にはJR.FBIペンがある。メモの表紙はジュニアっぽくない。いい大人が描かれている。
JR.FBI MEMOを開くと、最初の方のページは使い方の説明が載っている。
後のページはメモ用紙になっている。
スパイ手帳の目玉だった水に溶けるメモはついていない。
JR.FBIの証明書
FBIだけど、日本語だ。JR.FBI本部は日本にあるのか?
レンズと鏡
小道具。折りたたんである。開けば左側がレンズ、右側が鏡になっている。
JR.FBIのワッペン
裏側がシールになっていて貼り付けられる。こんなの誰もつけないよなあと思っていたら、友達が普通につけていた。
シールで貼るので、一回使うと他のものには貼れないのだ。
暗号作成/解読パンチカード
このページにこのパンチカードを乗せる。
で、まずはこの○の中に文章を入れていく。で、カードを外し残った○の中文字で埋める。読むときはパンチカードを乗せて読むのだ。
JR.FBIペン
残念ながら今はもう書けない。説明にはなめても大丈夫と書かれている。大丈夫だからってなめないだろう。色がないので、何が書かれているのかわからない。
下の方の部分で書かれた場所をなぞると、文字が浮き出るのだ。
これは面白がって結構使った。
最後に
スパイ手帳が流行ったことによる便乗商品なんだろう。ガンダムに対するガルダンのような。
結構出回った気がする(少なくともわが町では)のだが、全国的には少数だったのか。