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2019/03/13

ベータマックスの良かった点

ベータマックスの良かった点


昭和50年代後半から昭和60年代にかけて、ビデオの規格戦争があった。
当初は色んな規格があったが、残ったのはベータとVHSだ。
Vコードなんていっても、ほとんどの人が知らない。
サンヨーはVコードを止めてベータを販売したが、サンヨーのベータのカタログの裏に、Vコードのテープが載っていたりした。
テレビ番組を録画して見るだけなら、ベータとVHSのどちらを選んでも大した不満はない。
ただ、人とテープを貸し借りしたり、レンタルビデオを借りてくる時に、自分の使っている規格がないと困る。
で、世の中はVHSの天下となったのだ。

我が家ではベータを使っていたが、いつしかレンタルビデオ店にベータが置かれなくなった事以外、マイナスなポイントは少ないな。

使ってみて良かった点をあげていく。

画質


ベータは画質が良いというイメージがあった。
まあ、イメージだね。
実際ベータⅠとVHSの標準を比べれば、ベータⅠの方が良かったのかもしれない。
だがソニーはベータⅠを再生のみとし、ベータⅡを標準に変えた。
ベータⅡとVHS標準は画質に関しては、多分同じような性能だったのだろう。
違いは各メーカーの画作りの違いだと思う。
ソニーは解像感を重視しビクターは色の鮮やかさを重視した。
まあこれは大雑把な傾向で、機種ごとにも違いがあった。
でも実際、ソニーのベータはシャープな感じだったが、色は淡白だったな。
ソニーはハイバンド、スーパーハイバンドと高画質化を進め、ベータⅠもベータⅠsとして復活させた。
あくまでベータⅠではなくベータⅠsなのだが。

コンパクト


VHSのテープを比べると、ベータはコンパクトだ。
テープを複数本持てば持つほど、大きさの違いは含有スペースの違いになる。
置き場が少なくて済むのは大きなメリットだった。


デザイン


ベータマックスF11で、高さが8センチのビデオデッキを発売したソニー。
その後ハイバンドハイファイのHF705でも8センチを達成、カッコ良かったな。


先進性


ビデオデッキは音が悪かった。録音するスペースはカセットテープよりも少ないのだから仕方がない。
それを打ち破ったのがベータHiFi。
ビデオデッキにレベルメーターがついたりして、オーディオ機器っぽくもなった。
画質はハイバンド化。さらにはスーパーハイバンド化。
音も映像もベータの方がクォリティが高いよ〜ってうたっていた。
が、すぐにVHSも追随して、ベータの優位も長くはなかった。
それでもベータが先に高音質化高画質化したので、何となく先進性がある気がしたんだね。


プロっぽい


放送局のモニターではソニー製が多く使われていた。
ビデオはベータカムが使われていた。
家庭用のベータと互換性はないが、プロが使っているというだけでカッコよかったな。
家庭用では大敗したベータだが、プロ用では松下のMフォーマットを圧倒したのだ。



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