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2019/04/04

ソニーのステレオラジカセ・エナジーキューブ

CFS-F40 

昭和56年に発売されたソニーのステレオラジカセ、エナジーキューブ。
定価99,800円。

エナジーキューブCFS-F40はエナジーシリーズとして他の3機種と同時に発売された。
他の3機種とはエナジー99、77、66。
エナジー99、84,800円。
エナジー77、59,800円。
エナジー66、42,800円。
他はゾロ目なのに対しキューブだけがF40だぞ。
上は9万円台で下は4万円台と、満遍なくラインナップしたエナジーシリーズ。
メタルジィーゼットやサースリーやジルバップはまだカタログに載っていたが、一気に世代交代するような勢いだ。

エナジーキューブは定価が99,800円と、エナジーとしてだけではなく、それまでのソニーのラジカセとしては一番高いラジカセだった。
ラジカセだと高いと思われるからか、ソニーはしきりにこの機種をAC/DCコンポと言っている。
コンポなら99,800円でも高くはないよね。
エナジーキューブの大きさは幅460×高さ267×奥行161mm。
重さは12.5kg。
幅594×高さ347×奥行169mmのエナジー99よりも小柄だ。
だが10.8kgのエナジー99よりも2kg近く重い。
大きさから感じる以上に重いので、ズシッとくるのだ。
出力は14W+14Wで28W。
『山』のエナジー99は6W+6Wの12Wだから倍以上あるぞ。

コンポっぽくスピーカーが取り外し出来そうだが出来ない。
ガッチリとした一体型だ。
再生や早送り巻き戻しなどの基本ボタンはフェザータッチ。
軽く触れるだけで操作出来る。
メーターは針のVUメーター。
価格が高いんだから、LEDのレベルメーターが欲しかった。
ピークホールドがあるレベルメーターだったら最高だが、ラジカセで付いてるやつはないよね。あるかな。
エナジー99にはなかったドルビーBを搭載している。
曲の頭出しをするAMSも搭載する。
エナジー99は9曲出来るが、エナジーキューブは前後の曲だけだ。
エナジーキューブとして登場したこのCFS-F40。
途中からAC/DCコンポを名乗り始めた。
最初はラジカセという名称の代わりにAC/DCコンポと呼んでいたのを、途中から愛称にしたのだ。
エナジーの時は価格トップだったが、AC/DCコンポではF70の下っ端のようになってしまった。
CFS-F70は128,000円もするんだから、仕方ないよね。
それでもこのF40、上位機種のF70が半年でカタログ落ちしたのに対し、2年近くも販売され続けたぞ。
F70は早々に69,800円ぐらいで売られていたが、F40は最後はどれくらいの値段で売られていたのかな。
さっぱり記憶にない。
(画像はソニーのカタログから)


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