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2019/04/03

ソニーのステレオラジカセ・エナジー99

CFS-99

昭和56年に発売されたソニーのステレオラジカセ、エナジー99。
定価84,800円。

ジルバップ→ジィーゼットと続いたジルバップ型(勝手に命名)のラジカセの集大成的な存在だ。
ギャラクシアン、ギャラガに続くギャプラス、ザク、ザクⅡに続くザクⅢのような存在(なのか?)
エナジーシリーズは4機種が一気にリリースされた。
エナジー99、77、66とキューブ。
その中の頂点がこのエナジー99だ。
悪魔超人で言えばバッファローマン。
最高価格はエナジーキューブ99,800円があったが、こちらはデザインがやや異なり、型番も数字のゾロ目ではなく、後にエナジーではなくAC/DCコンポとなった。
なのでやはり純粋なエナジーシリーズの頂点はこのエナジー99なのだ。
『山だ。』のキャッチコピー。
ということはバッファローマンというよりはマウンテンなのか。
確かにデカくて重い。
サイズは幅594×高さ347×奥行169mm。
重さは10.8キロ。
ウーファーは20センチx2、ツィーターは5センチx2。
出力は12W。
スピーカーを大きくし、出力も大きくし、そして重量を重くする、それが当時のラジカセの正義だったのだ。

再生や早送り巻き戻しなどの基本ボタンはフェザータッチ。
右上にはラジオの選局をするダイヤルは大型。
意味もなくグルグル回してみたくなるぞ。
レベルメーターは針。
ここはサースリーのようなLEDメーターが欲しかったところだ。
曲の頭出しをするAMSもある。
このエナジー99は機種はちゃんと曲数の表示が出来る。
ソニーのラジカセはAMSは出来ても、曲数の表示が出来る機種が少ないのだ。
ドルビーBを搭載しないのは残念な点だ。
何でかな。
ジィーゼットには付いていたのにね。
エナジーキューブにも付いているし。
ラジカセだから電池でも動かせるが、単一の乾電池を10本。
カタログ値では7時間だが、あっという間になくなりそうだ。
でもAC電源よりも電池の方が音がいいというから、オーディオマニアは電池で動かしたか。
いや、そもそもオーディオマニアはラジカセを買わないか。
私はこの話を知ったとき、当時の自分の愛機サースリーでやってみた。
確かに音が良くなった気がする。
電池代がかかるので1回で止めたのだが。
スピーカーの周囲を赤で囲んだり、上面のパネルの色をこれまで見たことのないような色にしたりしている。
こんな色使いは初めてだったが、この後もなし。
エナジー99だけのカラーだね。
ジルバップやジィーゼットは後継機が作られたが、このエナジー99はなし。
弟機はあるが、エナジー99はこれだけで終了だ。
そして、こんなカタチのステオレオラジカセは、このエナジー99が最後なのだ。

(画像はすべてソニーのカタログから)


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