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2019/04/14

ソニーのステレオラジカセ・ドデカホーンCFD-D77

CFD-D77

昭和61年10月のラジカセ総合カタログより
昭和61年発売。
定価76,800円。
大人気のドデカホーンにCDが搭載された。
それがドデカホーンCD、CFD-D77だ。
昭和61年は初代ドデカホーンが発売された年だが、CD搭載の本機も同年。
展開の早い年だね。

CDは昭和57年に発売された。
昭和62年にはレコードの生産数を追い抜いたという。
昭和61年はその前年。
ドデカホーンCDは普及したCDを再生するよりは、CDを再生する為に買った層が多かったかもね。

CFD-D77はドデカホーンの第3弾でありCD搭載ラジカセの第3弾。
ドデカホーンの廉価機種CFS-D10はダブルカセットのひとつを取り払った機種だが、このD77は一つを取り払った後にCDプレーヤーを入れたようなデザインだ。

ラジオとカセットを組み合わせたラジカセはひとつのジャンルになった。
それにCDを足したのがCDラジカセ。
CDラジカセは平成から令和に変わろうとする現在までラインナップが続いているぞ。
CDなしのラジカセは現在のソニーのラインナップにはないし、カセットより後に出たミニディクス搭載の機種もない。
CDラジカセはひとつの完成された複合機だね。

初代ドデカホーンCFS-DW60は重低音がセールスポイントで、それ以外の特徴はダブルカセットであることぐらいだ。
重低音押しだからそれはそれでいいんだが、従来の性能重視派には物足りなかった。
まあ、値段を考えれば当然なのだがね。

DW60にCDがついたようなD77だが、カセットのボタンがCDプレーヤー部に揃えてフェザータッチになったり、ドルビーBNRがついたりして充実している。
テレビ音声はVHFは聞けるが、UHFはチューナーが別売りだ。
値段は76,800円。
CD搭載機で76,800円だ。
それまでのソニーのCD搭載ラジカセが10万円を超えていたのに対し一気に下がったぞ。

この機種以降ドデカホーンにはCDがつくのが当たり前になった。
ドデカホーンCDだ。

●最大外形寸法:幅614x高さ177奥行183mm(EIAJ)
●重さ:7kg(乾電池含む)

昭和61年11月のラジカセ総合カタログより
CD搭載のCFD-D77と、初代ドデカホーンCFS-DW60の後継機DW70も出た。

昭和62年2月のラジカセ総合カタログより
CFD-65が発売された。
CFD-65はドデカホーンではない。
だがドデカチャンスでドデカホーンに変身出来るのだ。

昭和62年3月のラジカセ総合カタログより
CFD-DW88が発売された。
CFD-77はシングルカセット。
それをダブルカセットにした機種だ。
CDがあるのでカセットを横には並べられない。
それでどうしたかというと縦にしてダブルカセットにしたのだ。
シャープが出したツインカムのパクリか?
DW88が出たので77の扱いは小さくなったね。

昭和62年9月のラジカセ総合カタログより
CFD-77が載った最後のカタログ。
ドデカホーンの種類も増えたものだね。
5機種もあるぞ。



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