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2019/04/16

ど根性ガエルと新ど根性ガエル

ど根性ガエルと新ど根性ガエル


昭和47年。
土曜日の夜ってのはいいね。
明日が日曜日で休みっていう開放感がある。
日曜日の夜の、どことなく物悲しい感じがない。
そりゃあ土曜の夜はフィーバーするわけだ。
そんな土曜日の夜はたいてい家族でテレビを見ていた。
ある土曜日、7時から『ど根性ガエル』が始まった。

今となっては記憶が定かではないが、もともとは週刊少年ジャンプで連載していた『ど根性ガエル』
私は単行本を何冊か持っていた。
最初は友達から借りて読んで、面白かったので自分でも買ったのだ。
その『ど根性ガエル』がテレビ化されると知ったんで見始めたのだろうね。

本放送が終わった後も、夕方の再放送の時間帯で何度も何度も再放送された。
人気があったんだろう。
ウルトラセブンと同じくらいじゃなかろうか。

そもそもカエルがシャツに張り付いて、人間の言葉を喋るっていう発想がスゴい。
ネコとかイヌとかじゃなくて何でカエルなのだ。
普通にご飯も食べるし、人間には出せないほどの力を発揮したりする。

ぴょん吉はちょっと優等生的なところがあるが、明るく元気なダメ人間のヒロシとのコンビが魅力だ。
梅さんや町田先生といった脇役キャラも良かったね。
一時期寿司屋になりたかったのは梅さんの影響だ。



それから数年後、今度は月曜日の夜7時に時間帯を移し、『新ど根性ガエル』が始まった。
月曜の夜7時からは、『クイズ100人に聞きました』を見ていた。
私はかつて「ど根性ガエル」が家族では好評であったから、家族のみんなが見たいものだと思っていた。
が、どうにもあんまり芳しくない。
無理に言って見たのだが、プッシュしていた私でもなんだかなあという感想。
前作同様の作りなら文句はなかったのだが、色々残念な点がある。

・キャラクターが幼く見えた。
前作は東京ムービー的なキャラクターが良かった。
原作のマンガも読んでたけど、やっはりテレビのキャラの方が好きだった。
新ど根性ガエルではそうではなくて、キャラクターデザインが変わった。
これがよろしくない。
なんか違うな〜っていう違和感が拭えなかったな。

・主題曲が覚えにくい。
ど根性ガエルは何度も再放送し、主題曲も覚えたが、新ど根性ガエルは全然覚えていない。
とんねるずのデビュー曲だが、わざわざ変えるよりは以前のままのほうが良かったんじゃなかろうか。

・声が違う。
ヒロシやピョン吉はおんなじ声だったが、京子ちゃんとかヨシ子先生の声が変わった。
以前のキャラクターを知っているので、前回と違うと違和感ばかりだ。

ということで、ちょっとだけ見て後は見るのをやめた。
前作は2年間放送されたが、『新ど根性ガエル』は半年で終了した。
私が書いた要因だけではないだろうが、やはり人気が出なかったんだろうなあ。
今もど根性ガエルといえば旧作を思い浮かべる人の方が多いのではなかろうか。
いや、今は松山ケンイチのど根性ガエルか。
そもそも新ど根性ガエルがあったことさえ知らない人も多いかも。