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2022/12/26

ソニーのステレオラジカセ・10万円を超えた編


昭和の時代に発売されたソニーのラジカセの中で、10万円を越える機種があった。
ラジカセの相場は4、5万円ぐらいだろうか。
10万円を越えるとなるとずいぶん高いなあと感じる。
たかがラジカセが10万円だもんね。
でも欲しくなってしまうのだ。

10万円を超える値段だと、ラジカセではなくコンポを買う層もいただろう。
安いコンポを揃えるか、高いラジカセにするか。
音質的にはコンポだろうが、ラジカセはラジカセで魅力がある。

ソニーのラジカセで10万円を超えた機種はは3機種あったが、その中の2機種はどちらも108,000円で同じ価格だ。
もっとあったかも知れないが、以下の機種しかわからない。

CFD-5

108,000円。
昭和60年発売。
ソニーでは初のCDプレーヤーを搭載したCDラジカセ。
この頃のソニーはポータブルCDプレーヤーを発売していた。
それがD-50。
このD-50とラジカセCFSを合体させたようなラジカセだ。


CFD-W888

108,000円。
昭和61年発売。

CFD-5をダブルラジカセにしたような機種。
値段はCFS-5と同じく108,000円。
ソニーのエースナンバーは777だが、それを超える888だ。
既存のラジカセとポータブルCDプレーヤーをくっつけただけのようなCFD-5から、デザインがミニコンポっぽくなった。

CFS-F70


AC/DCコンポF70
定価は最高価格の128,000円。

上の2機種はどちらもCDがついたCDステレオラジカセだが、このCFS-F70はCDがない純粋なラジカセ。
高価なラジカセではあるが、他社でも10万円を超えるラジカセはチラホラあった。
10万円台前半が、当時のラジカセの最上位機種の相場だ。
下位機種のF40は何となくスピーカーが取り外せるんじゃないかって雰囲気があった。
まあ雰囲気であって実際は取り外せないんだが。
F70はそんな雰囲気もなく完全な一体型。
F40を半分に切ったようなデザイン。
さらに下位機種のCFS-88はスピーカーが取り外せた。

同じくAC/DCコンポシリーズのF40は99,800円。
あと一歩で10万円に届かず。
わざと10万円を切るような値段をつけたのか。
F70は定価128,000円だが、私の住んでいた町では数ヶ月すると69,800円で売られるようになった。
まあ、地域によって値引きは違うと思うが、ソニーは元々値引きが少なかった。
それが一気に半額近くになった。
F40が値引きされて売ってたとしても、ここまで安くはならない。
やはり最初の値付けが無謀すぎたのだろうか。
まあ、こうなると販売終了が近いわけで、最高価格のラジカセはかなり早く販売を終えた。

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