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2022/12/12

ソニーのステレオラジカセ ・CFD-5

ソニーのCDステレオラジカセCFD-5



昭和60年発売
108,000円。

CD(コンパクトディスク)が初めて発売されたのが昭和57年。
それまでの大きかったLPレコードに比べ文字通りコンパクトになった。
LPレコードは直径30センチ、シングル盤でも直径17センチ。
CDは直径12センチなので一気に小型化したのだ。

ラジカセにレコードプレーヤーを合体させた機種はあったが、何しろレコードプレーヤーは大きい。
なので、当然ラジカセも大きくなった。
ソニーからはレコードプレーヤー搭載のラジカセは出なかったが、フラミンゴなど少しでも小さいプレーヤーを作ろうとしていた。

昭和60年、ソニーはCDプレーヤーを搭載したラジカセを発売した。
CDラジカセ、CFD-5。
型番がこれまでのCFS-からCFD-に変わった。
DはディスクのDだろうか?
数字はシンプルに一桁だ。

CFD-5はラジカセのCFS-7000にポータブルCDプレーヤーD-50を合体させたようなデザイン。

CFS-7000は昭和59年発売、定価44,800円。
録音、再生、早送り巻き戻しなどの基本ボタンはフェザータッチオペレーション。
定価は安いがドルビーBの付いている。
スピーカーは普通のスピーカーのようだが、CFD-5はAPMスピーカーにパワーアップしている。

CDプレーヤーのD-50は昭和59年発売。
定価は49,800円。
コンポサイズから一気にポータブルサイズになったCDプレーヤー。
価格も一気に半分以下だ。
CDを普及させる為採算は度外視か。
それともこれで十分利益は出たのか。
ともかくこの機種はヒットしてCDは一気に普及した。

このD-50をCFS-7000に乗っけたような感じのCFD-5。
3ピース型なので、スピーカーは分離出来る。
出力は4W+4W。
CFS-7000は5W+5Eだったのでパワーダウンしている。
もうちょっとパワーがあってもよくなかったか?

CFS-7000の上位機種、CFS-9000がある。

コチラにD-50を合体させてくれた方がよかった気がするが、それだと価格が上がってしまうのでCFS-7000にしたのだろうか。
安くするんなら下位機種のCFS-5000もあるが、定価は32,800円。
コレだと79,800円くらいで出せたんではないだろうか。

CFD-5は10万円を超える機種でだったが、あまり購買意欲が湧かなかった。
既存の機種を組み合わせただけみたいなデザインだったし、愛称もなかったし。
ジルバップやジィーゼットみたいに愛称をつけようとは思わなかったのか。

CFD-5
■幅556x高さ203x奥行196mm(EIAJ)
■重さ7.2kg(乾電池含まず)

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