仮面ライダーZO(平成5年公開)
劇場で初めて登場した初めての仮面ライダー。
それまでの映画版仮面ライダーは、テレビシリーズ→劇場版で、まずはテレビシリーズ、その後に映画だった。
なので仮面ライダーZOの初登場はテレビではなく映画なのだ。
いや、映画の宣伝の番組があったらか、やはり最初はテレビか。
映画の後にテレビシリーズが出来る事もなく、ZOはこの映画のみの主人公だ。
ZOはゾーではなくゼットオー。
ウィキペディアによれば、バンダイが提示した仮面ライダー20(ツーオー)をちょっと変えてZOにしたそうだ。
仮面ライダー生誕20周年だったのでツーオーか。
実際の仮面ライダー生誕20周年記念作品は前年のビデオ『真仮面ライダー序章』。
序章といってるので続編を作る予定だったのだろうが、作られたのは新作のZOだ。
名称は20でもよかった気がするが、この映画公開時点での仮面ライダーはまだ20人には足らなかったから変えたのかもしれない。
Zのつく仮面ライダーはZXに次いで二人目。
いてもよさそうなものだが、Zをそのまんま使った仮面ライダーZはいまだにいない。
翌年に公開された映画『仮面ライダーJ』の主人公は仮面ライダーJ。
間違い探しのように仮面ライダーZOに似ているが、1号ライダーが新1号になったように、Jは元々はZOの強化版だったようだ。
さて映画『仮面ライダーZO』。
上映時間は50分弱なので、テレビシリーズだとしたら2話分くらいか。
時間が短いので、ショッカーやデストロンのような悪の組織は出てこない。
望月博士個人によって改造されたネオ生命体が仮面ライダーZO。
仮面ライダーらしくバッタの改造人間だ。
序章の仮面ライダーがバケモノっぽいフォルムだったが、ZOはスッキリしてスマートになった。
戦う相手もネオ生命体のドラス。
クモ女とコウモリ男も出てくる。
クモやコウモリは仮面ライダーでの定番怪人だ。
ZOに比べると凝った造りで、プロトタイプのZOとは違うのだ。
『仮面ライダー』はショッカーに改造された仮面ライダーとショッカーの怪人との戦いだが、今回もネオ生命体同士の戦いになる。
仮面ライダーといえば「変身」。
もちろんZOも変身するのだが、最初は変身ポーズがないままの変身。
あれれれれって感じで物足りない。
だがやはり仮面ライダーはこうでなくちゃねって感じで、最後の変身ではポーズを決める。
テーマソングは『愛が止まらない』。
『愛が止まらない』といえばウインクだが、似ている部分があるけれど別の曲。
でもタイトルは『愛が止まらない』。
どういう事情でこうなった?