昭和48年のテレビヒーロー
昭和47年に続き昭和48年もどんどんテレビヒーローが現れた年だ。
テレビでこれだけヒーロー物が放送されたのは、後にも先にもこの時代だけではなかろうか。
カラーテレビが普及してきた時代で、家庭用のビデオはまだ先の話。
見たいのに見れない番組も多かった。
バビル2世
昭和48年1月1日~昭和48年9月24日放送
昭和48年のトップバッターはバビル2世。
1月1日の放送開始だ。
目出度いな。
変身するわけではないが、超能力を使って戦うバビル2世は子供の憧れだ。
ロデムが黒豹だったり女性だったりするのはナゾだった。
ロデムは色々と変身出来たのだね。
原作は鉄人28号の横山光輝。
テレビの後半はガラっと雰囲気が変わり、コスチュームもなんかヒーローっぽくなった。
それには馴染めないまま終了したな。
ファイヤーマン
昭和48年1月7日~昭和48年7月31日放送
英語でファイヤーマンといえば消防士。
だが火を消さない燃えるマグマがファイヤーマン。
ウルトラマンやウルトラセブンが宇宙からやってきたのとは対照的に、ファイヤーマンは地球の戦士だ。
地底の戦士だが目がデカい。
普通は逆に小さくなりそうだがな。
あんまり人気が出なくて30回で終了した。
魔人ハンター ミツルギ
昭和48年1月8日~昭和48年3月26日
ミツルギは毎週見ていたのだが、ある日気づいてしまった。
怪獣が動かない!
着ぐるみの怪獣なら当然動くのだが、ミツルギの怪獣は人形だった。
なのでコマ送りみたいに、動かない人形が少しづつ移動するだけなのだ。
一度気がついてしまうともう元には戻れない。
もうちょっと子供が見ても不満を抱かないように作れなかったものかな。
13回で終了したのは仕方ナシ。
ジャンボーグエース
昭和48年1月17日~昭和48年12月29日
ヒーローといえば最初から最終回まで主役は変わらない。
ウルトラマンならウルトラマン、ウルトラセブンならウルトラセブンがヒーローとして最終回まで出続ける。
ま、仮面ライダーは途中で2号が出てきたがこれも仮面ライダー。
それがジャンボーグエースでは、ジャンボーグ9というヒーローが途中から出てきたのだ。
とはいえジャンボーグエースもいなくなった訳ではなく、出番はあるのだが。
仮面ライダーV3
昭和48年2月17日~昭和49年2月9日
大ヒットとなった『仮面ライダー』の続編。
1号と2号は最初の方と後になって出てくるだけだ。
主役は仮面ライダー3号だが3号とは呼ばずにV3。
仮面ライダー3号は平成27年までお預けだ。
流星人間ゾーン
昭和48年4月2日~昭和48年9月24日
番組の最終回っていうのは、それっぽいエピソードになるものだ。
『ウルトラマン』の最終回ではウルトラマンがゼットンに敗れ、『ウルトラセブン』の最終回では体がボロボロになったセブンが自分の星に帰って行く。
じゃあ『流星人間ゾーン』の最終回はどうかというと、普通の回と何ら変わらない。
翌週もまた戦いが続くのだろうっていう流れだが、番組の流れが止まってしまった。
白獅子仮面
昭和48年4月4日~昭和48年6月27日
4月に始まってあっという間の6月で終了した白獅子仮面。
ヒーローの白獅子仮面が怖くて魅力がなかったからかな。
タイトルを『怪傑ホワイトライオン丸』とかにすれば、ライオン丸だと思って見る子がいたかもしれない。
ロボット刑事
昭和48年4月5日~昭和48年9月27日
主人公のKは等身大のロボット。
ロボットなので変身はしない。
変身はしないが戦う時はスーツを脱ぎ捨てて、裸(?)になって戦う。
途中でパワーアップして赤くなった。
ウィキペディアには、『『テレビマガジン』誌上では、撮影で使用したカメレオマン、ナナツマン、ドクガスマンの着ぐるみが、読者に懸賞賞品としてプレゼントされた。』とある。
当時テレビマガジンを買っていた私はコレに応募した。
この頃はなぜか応募すれば必ず送られてくるものだと思っていたので、いつまでたっても送られて来ない着ぐるみをいつ届くのかと待ち遠しく思ったものだ。
そろそろ送られて来ないだろうか。
ウルトラマンタロウ
昭和48年4月6日~昭和49年4月5日
『ウルトラマンエース』に続くウルトラマン。
人気のあったウルトラセブンに角のついたデザインのウルトラマンタロウ。
期待はあったけど、だんだん見なくなっていった。
この頃の私は8歳だが、タロウはもうちょっと下の年齢層を対象にしているようだ。
ウルトラセブン好きの私には、タロウのコメディー的なノリにはついていけない。
それでも興味を引く回もあって、テンペラー星人とかタイラントとかは見たな。
見ればまあそれなりに楽しめた。
風雲ライオン丸
昭和48年4月14日~昭和48年9月29日
『怪傑ライオン丸』の後番組が『風雲ライオン丸』だ。
今回のライオン丸は怪傑ライオン丸に兜をかぶせた風貌だったが、途中で兜を割られて怪傑ライオン丸のような姿になった。
今作は前作ほどには人気が出ずに、25話で終了した。
ミツルギや白獅子仮面はすぐ終わったし、時代劇だか西部劇だかわからない風雲ライオン丸も25回で終わったし、時代劇のヒーローはこの頃はもうウケなくなったのか。
キカイダー01
昭和48年5月12日~昭和49年3月30日
『人造人間キカイダー』の続編。
キカイダー01はキカイダーの兄貴。
兄の方が後から登場なのだが、キカイダーが活躍している間、01は仁王像の中で寝ていたのだ。
01が兄貴ならキカイダーは02じゃないかと思うが、実際『キカイダー02』というマンガもある。
スーパーロボット レッドバロン
昭和48年7月4日~昭和49年3月27日
コッチでは放送していたのだろうか。
自分で買っていたテレビマガジンや友達が買っていた冒険王やらで存在は知っていたが、テレビではまったく見た事がない。
番組を見てなくても特撮モノはテーマソングぐらい歌えるんだが、『レッドバロン』の主題歌はまったく知らない。
余程裏番組が強力だったんだろうか。
イナズマン
昭和48年10月2日~昭和49年9月24日
イナズマンは超能力戦士。
超能力というとバビル2世的な戦いを期待するのだが、そんな事はなく仮面ライダー的な殴る蹴るの戦いが残念。
まあ、超能力を使ってイナズマンに変身という事なのだが、もっと超能力を使って欲しかったな。
関連する記事→イナズマン
ダイヤモンド・アイ
昭和48年10月5日~昭和49年3月29日
存在は知っているのだが、テレビでは一度も見た事がない。
コチラでは『ダイヤモンド・アイ』の放送時間は水曜日18時〜18時半だったので、多分NHKを見てたのだろう。
鉄人タイガーセブン
昭和48年10月6日~昭和49年3月30日
『風雲ライオン丸』の後番組がこの『鉄人タイガーセブン」。
ライオンの次はタイガーだ。
放送時間は土曜日の18時からだったので、見た事がないのは仕方がない。
行け!グリーンマン
昭和48年11月12日~昭和49年9月27日
レッドマンからそうだが、この番組は短いが始まるのがちょうどNHKの天気予報の時間。
わざとぶつけたのだろうか。
コズミ家では天気予報の時間だった。
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