ウルトラセブン第39話『セブン暗殺計画(前篇)』
昭和43年6月30日放送
第39話は前後編の前篇。
第40話は後編だが、「前篇」と「後編」の「篇」と「編」を変えているのは何故?
まあ、特に意味はないのかな。
今回はガッツ星人が登場。
ガッツだぜ。
根性がありそうな名前だ。
頭でっかちでその頭がオウムのような宇宙人だ。
怪獣を操ってセブンを倒そうとするのではなく、怪獣はあくまで偵察要員。
セブンのデータを取ったら自らが戦いに登場だ。
白黒の画面でセブンがアロンと戦っている。
当時はまだカラーテレビよりも白黒テレビの方が多かったから、違和感なく見ていた人の方が多いだろう。
カラーテレビの家庭はテレビが故障したと思ったか。
それともまだ白黒の番組も多かったので、気にしなかったか。
テープを遅く回転させたような声で、セブンの特徴が語られる。
ガッツ星人がセブンの能力を推し量る為に、アロンと戦わせたのだ。
怪獣を操ってセブンを倒そうとするのではなく、怪獣はただの偵察用だ。
額から出す光線はウルトラビームとの説明があるが、アイスラッガーの場面でエメリウム光線への言及もある。
ウルトラビームとエメリウム光線は同じものだと思っていたのだが、違うものなのだろうか。
調べてみると次のようだ。
主題歌の「ウルトラビームでスライス」の意味がこれでわかった。
さすがガッツ星人、よく調べているな。
円盤内にいるガッツ星人。
3、4人いるようだ。
ダンを倒すのは簡単だが、セブンを倒せば人類は降伏するだろうとガッツ星人達の悪巧み。
セブンを倒す暗殺計画はもう完了したと言っている。
早いな。
遊園地の風景。
フルハシとアマギが出動しているが、何の異変もない。
「また警報機のイタズラか」とフルハシ。
帰ろうとアマギとポインターに乗り込むが、フルハシは平和に遊んでいるカップル達が羨ましそうだ。
基地に戻ってきたフルハシは憤っているが、そのフルハシに小包がある。
アフリカの女性から宝石だった。
フルハシの妹の友達だそうだが、アンヌはハシャいでる。
そんなやりとりの最中にまた警報が鳴る。
ほっとけと言うフルハシを叱る隊長。
「たとえ千回の通報が千回とも嘘でも、出動するのが我々の義務じゃないか」
正論だ。
出動するまでは嘘かどうかわからないものな。
フルハシ反省。
今度はダンとアンヌがポインターで出動する。
警報機を調べても異常はないようだ。
この警報機は色んな所に設置されているのかな。
誰が押したかはわからないようだ。
無人の車が近づいてくる。
ダンが目を光らせて無人の運転席を見ると、ガッツ星人が見える。
「誰だ君は?」
消えている事が無意味に思ったのか、姿を現わすガッツ星人。
「我々はいかなる戦いにも負けた事の無い、無敵のガッツ星人だ」と自己紹介するガッツ星人。
大した自信だ。
自分を奮い立たせて一緒に戦おうとするアンヌを避難させるダン。
アンヌがいると変身出来ないからな。
だが再び戻ってくるアンヌ。
基地へ報告するよう指示して再度追っ払うダン。
ダンはウィンダムを出現させるが、ウィンダムはテレポートしまくるガッツ星人の相手にならない。
円盤の出現に、こりゃいかんって感じでダンは「ウィンダム戻れ」と命令するがウィンダムは円盤からの光線で破壊される。
弱いな。
同じロボットでもキングジョーはもちろん、クレージーゴンでもウィンダムよりは強い気がする。
ウィンダムは光の国製なのだろうか。
だとしたらその技術力は大した事ないな。
ウルトラマンレオに出てくるセブンガーの方が10倍くらい強い。
技術の進歩だろうか。
「おかしい。罠かもしれない」とセブンに変身するのを躊躇するダン。
だが、変身しないからといって他に策があるわけでもなさそうだ。
ウルトラホーク1号にポインターごと拾ってもらう。
アンヌが、ガッツ星人に囲まれていると報告したので、退治よりも救出を優先したのだろう。
基地内で、ガッツ星人の狙いは自分だと気づくダン。
警報でダンが出動した時だけアロンやガッツ星人が現れたのだ。
まあ、ダンはウルトラセブンだからな。
狙われるのも当然だろう。
そこに何故本人が気づかない?
レーダーには映るが、見えない円盤を発見するウルトラホーク3号。
ダンとソガはポインターで出動する。
見えない円盤が姿を現し、ホーク3号は攻撃するのだが簡単に撃墜される。
小型の円盤に襲われるダンとソガ。
ソガ隊員はバンザイしたまま後ろ向きに走り、円盤に磔にされる。
そしてそのまま回転だ。
お笑いの罰ゲームみたいだな。
ここでも変身しないダンだが、ポインターで走行中に橋ごと爆破されてようやく変身した。
変身しなけりゃ死ぬからな。
でもタイミングがちょっと遅い気がする。
これだと爆発で死んでるよ。
ダンがセブンに変身すると同時に現れるガッツ星人。
アイスラッガーやウルトラビームやワイドショットが効かない。
セブンのエネルギーを使い果たすように仕向けているのだ。
セブンのビームランプが点滅する。
エネルギー切れだ。
太陽を背にして戦っているのだから、戦いながらエネルギーを充電出来ないのかな。
消費する方が激しいのだろうな。
セブンはどこからか飛んできた十字架に磔にされ、そのまま消えた。
ウルトラ警備隊の面々が倒れているソガを助けるが、ダンが見当たらない。
ダンを探す警備隊員達。
ちょっと探しただけで「見当たりません」と報告。
そこに攻撃を仕掛けてくる円盤。
警備隊の地上部隊が円盤に攻撃を開始する。
アンヌは救急箱を持って到着。
円盤にはバリヤが張ってあるようで次々に爆発していく警備隊の戦車みたいな車。
前輪はタイヤだが後輪はキャタピラになってるのだ。
「現在位置より前に進むな」と命令するキリヤマ隊長。
そこへ「地球防衛の切り札、ウルトラセブンは我々の手中にある」と円盤からの声。
そんな声を聞かず一人でダンを探しているアンヌは、夕日の中に十字架にされたセブンを発見する。
手足の長さがちょっと変だ。
ウルトラ警備隊の面々が見守る中、円盤からの声が届く。
「地球の全人民に告ぐ。君達の英雄セブンは、夜明けと共に処刑されるであろう」
という事で、すぐにではなくこれから12時間後に処刑されるのだ。
悪役が失敗するのって、たいていはこういう猶予期間を設けて、その間に反撃される。
みんながセブン、セブンと言うのが不満なアンヌ。
ダンも行方不明。
ちょっとはダンの事も心配しろよって感じだ。
「殺されてるかもしれない」と平然と言われてアンヌは沈痛な面持ち。
そんな時ナゾの発信音をキャッチした。
宇宙ステーションの回線を使っているが、ステーションからのではないのだ。
新たな侵略者か?と不安にもなる。
十字架に架けられたセブンを見物する人々。
あんまり心配そうな顔はない。
会社帰りに来た人も多そうだ。
そこに到着するポインター。
十字架のセブンの姿で次週へ続く。
関連する記事→ウルトラセブンの感想をまとめた