ウルトラマンタロウ
昭和48年4月6日〜昭和49年4月5日放送
全53話
やはり名前っていうのは大事だ。
ウルトラAがウルトラマンAになってからしばらくは違和感が抜けなかった。
私は柔軟性がないので、一回インプットされると中々変えられないのだ。
そのウルトラマンAの後番組が『ウルトラマンタロウ』だ。
名前が変わった訳ではないのに、ウルトラAよりもコチラの方の違和感がスゴい。
ウルトラマンってSF的でカッコいいイメージだったが、タロウっていうのは日本人の名前。
それがウルトラマンの名前になるなんて、と。
ウルトラエースのように、タロウこそウルトラタロウでよかったんではなかろうか。
ウラシマタロウっぽくなるし、作風も現代のおとぎ話と考えるとウルトラタロウがピッタリだ。
私は当時小学2年生だったが、『ウルトラマンタロウ』はもう少し下の層を狙っていたのだろう。
本放送の時は数本しか見たことがなく、しっかりと全話見たのは再放送の時だ。
前番組の『ウルトラマンA』ではウルトラ兄弟やウルトラの父が登場、そしてタロウにはウルトラの母までが登場した。
こうなってくるとSFドラマっていうよりファミリードラマ。
さてウルトラマンタロウはウルトラ6兄弟の中では抜群の肉体を誇る。
他の兄弟たちの身長が40メートル(ゾフィーだけが45メートル)、体重3万5千トン(ゾフィーとエースが4万5000トン)なのに対して、タロウは身長53メートル、体重5万5000トン。
飛行速度はマッハ20でエースと同じ、ゾフィーはマッハ10、セブンはマッハ7、ウルトラマンと帰ってきたウルトラマンはマッハ5。
シリーズが続くにつれ能力がインフレして行くのは仕方がない。
ウルトラマンAで敵は超獣になったが、タロウでは怪獣に戻った。
第1話で超獣が出てきたが怪獣に敗北、タロウという名に馴染めなかったが、超獣という名称も好きではなかったので元に戻ってよかった、よかった。
ウルトラマンタロウと並行して『ジャンボーグA』(昭和48年1月17日〜12月29日放送)と『ファイヤーマン』(昭和48年1月7日〜7月31日放送)が放送されていた。
どれも円谷プロ10周年記念作品だ。
ウルトラマンタロウはやはりウルトラマンというブランド。
全53話と3作品の中ではイチバンの話数だ。
ファイヤーマンはウルトラマンへ原点回帰した作品だが、人気が出ずに30話で終了。
『ウルトラマンファイヤー』としてウルトラシリーズにしていたらもう少し人気が出たかもしれない。
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