松田聖子がデビュー。こちらは引退せず現在も活躍中だ。スゴイ。
松田聖子はCBSソニーだったので、数年後にはソニーのCMに出てくるようになる。ラジカセのカタログにも載った。
田原俊彦もデビュー。この後マッチとよっちゃんのたのきんが大人気となる。
オリコンでのヒット曲ベスト3は「ダンシングオールナイト」「異邦人」「大都会」
そんな昭和55年に発売されたソニーのステレオラジカセ。
CFS-F5
メタル・ジィーゼット
72,800円。
XYZといえばドルビーNR。
同じジィーゼットを名乗るこのメタルジィーゼットにも当然搭載されている。
さらに、今度のメタルジィーゼットはメタルテープに対応した。
これまでのカセットテープはノーマル、デュアドの3種類。
そこに新たにメタルテープが加わった。
メタルテープは高性能、高価格。
それがラジカセで使えるようになったのだ。
早送り、巻戻し、再生、停止、録音ボタンがフェザータッチになった。
普段は埃が入らないように(?)隠されている。オープンボタンを押すと操作ボタンが現れるのだ。
レベルメーターも針ではなく9連のLEDになった。
マイク付きのリモコンも別売りで用意されている。カタログには『テープをリモコン操作しながら歌えます』と書かれている。
機能が充実、操作性も向上したメタルジィーゼット。
だが、デザインはジィーゼットとのつながりがないように思える。
ジィーゼットを名乗るならば、もっと初代っぽさを残して欲しかった。
このデザインならジィーゼットではなく、違う名前をつけた方がいいんではないか。
CFS-10
メタル365
59,800円。
メタルジィーゼットとは反対方向の、小型・軽量のメタルテープ対応のラジカセだ。
キャッチコピーは『どこまで行くんだステレオ。メタル365』
横幅が365mmなのでメタル365。一年中一緒にいるみたいな意味もかけているのかもしれない。
ラジオはダイヤルでチューニングするのではなく、ボタンで選曲する。
FM、AM各7局ずつプリセットできる。
先進的だが、ダイヤル式も味があっていいんだが。
左右独立ではないが、5連のLEDレベルメーターがついている。
カタログに記載はないが、当時のソニーの公式「小型化=高性能化」を実現したモデルだ。
カタログ
昭和55年2月 |
昭和55年5月 |
昭和55年9月 |
当時もらった昭和55年のラジカセ総合カタログは2月、5月、9月。
開けば最初のページは皆同じ、メタルジィーゼットとメタル365だった。
まとめ
当時のカタログを見直すと昭和55年に新発売されたのは2機種のみ。2機種ってことはないだろうから、見落としているのだろうか。
どどーんと4機種登場のエナジーは昭和56年だ。
ジルバップやジィーゼット、サースリーなどラインナップしているが、新製品が2機種だけだったとは、ちょっと寂しい昭和55年。
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