ウルトラマンレオ DVD VOL.3 |
ロンと一緒にいるレオにはカラータイマーがついている。
地球に来てからつけたのかと思ったが、故郷でもついているのだ。
一体何の為についているのだろうか。
・他の星に行った時、活動限界を知らせる為
・カップヌードルの時間を計る為(2分40秒だから食べられないか)。
・自分でウルトラマンを名乗るぐらいなので他のウルトラマンのマネをしてつけた。
・間違ってつけた
第10話『かなしみのさすらい怪獣』
大流星が地球に落ちてきた。のんきに見守っているMACの面々。「隊長、流星に生物反応があります」との報告で全員が緊迫、マッキー2号、3号が出動した。
地表に激突した流星からは尻尾の長い怪獣が出現。
口から炎を吐いて攻撃してくる怪獣。
青島隊員と一緒にマッキーに乗っていたゲンは、「奴が振り向いたらすかさず撃て」と命じられるが、怪獣の顔を見た瞬間、攻撃するレバーを引くのをやめてしまう。
怪獣は故郷L77星でレオの飼っていたペットだったのだ。
L77星の時の回想シーン。
砂漠で一緒に遊ぶレオとロン。
「おおとり、見ろ」と青島隊員。
ゲンが攻撃を躊躇したせいでマッキー2号が撃墜されたのだ。で、マッキー3号も撃墜された。
まあ、いつもの光景だ。ゲンのせいだろうと、ゲンのせいでなかろうと、どうせ撃墜されることに変わりはない。
怪獣は地中に潜っていなくなった。
基地に戻ってきた隊員たちはみんな顔が煤けている。絶好の機会に攻撃しなかったゲンを責める青島。
不穏な空気にダンは「全員次の出動に備えてにマッキーの整備にあたれ」と指示を出す。解散する隊員達。
隊員達が整備するとは、整備員はいないのだろうか。それで整備が不十分で、いつも撃墜されるのだろうか。
ダンとゲンが残っている。
「ゲン、L77星の生き残りは、お前だけではなかったということだ」
「知ってたんですか」
「さっきわかったばかりだ」
さっきわかったとはどういうことだろう。どうやって調べたのかは謎だ。
ロンに同情的なゲン。飼い主だったから当たり前か。
だが「甘えだ」というダン。反論するゲンにダンは言う。「MAC隊員失格だな」
ヘルメットを置いて基地を出て行くゲン。
公園でギターを弾きながら『星空のバラード』を歌っているゲン。
ゲンの近くでは子供達が縄跳びをして遊んでいる。
その中の一人ミコの母親がやってくる。ミコは母親からキャンディーをもらう。母親に一緒に遊ぼうと甘えるミコ。
それを見つめるカオル。
キャンディーを配るミコ。
カオルにもあげようとする。が、カオルは残ったキャンディーを奪い取り「何よこんなもの」と踏みつける。ミコちゃんは泣き出す。
「いけないじゃないか」と言うゲンに、「いいのよ」とカオル。「あんな甘えてばっかりの子、大っ嫌い」
父も母もいないカオルには、ミコが甘えているのを見るのが辛かったのか。
百子がやってきてカオルを叱りつける。
謝りなさいと言っても謝らず、逃げようとするカオルにビンタする百子。
仁王立ちの百子に泣きじゃくるカオル。
カオルは反省したのかミコに謝った。
カオルとミコを仲直りさせた百子。
カオルとミコが仲直りしたのを笑顔で見ていたゲンに、どうしてカオルを叱らなかったのかと百子が責める。
「おおとりさんは黙っていて」と言っておきながら、どうして叱らなかったのかとは、困るゲン。
部屋で落ち込んでいるとロンが地底を動き回っているというラジオ放送。火山活動が活発になっている。
MACはロンの出現予想の場所にマッキー2号、3号、ロディーで待機していた。
こういう時こそマックモールの出番なのだろうが、登場シーンはなし。
マックモールはマグマライザーみたいな地底用の戦車だが、これ以降も登場しなかった。ウルトラ図鑑みたいなので写真だけが見られる。
ダンが隊員達に作戦を説明しているときゲンもやってきたが、「お前と一緒に戦うのは御免を被ると言った筈だ」と青島隊員。
「個人的な感情で言うんじゃない。任務を果たす為だ。怪獣を倒す為なんだ」そう言い残して任務につく青島。
ダンはゲンに尋ねる。
「怪獣を攻撃できるのか?」
「出来ます」と答えるゲン。
「ようし、他の隊員の信頼を取り戻したら、連れて行こう」
とりあえずゲンはレーダーの番をすることになった。
火山が噴火し、ロンが現れた。待機していたマッキー2号、3号が攻撃を開始した。
口から炎を吐くロン。
尻尾からは光線を出し撃墜されるマッキー2号。
マッキー3号も撃墜され、脱出するダンのパラシュートに炎を吐くロン。それでも何とか助かるダン。
その様子を見ていたゲンはマックロディーでロンに挑む。炎で攻撃するロン。
BGMが止まり、無音の中ロンに踏みつぶされるロディー。
いきなり音が出なくなったので、テレビが故障したのかと一瞬不安になる。
爆発したロディー。煙が晴れたとき、ウルトラマンレオが立っていた。
レオにひれ伏したロン。レオが天を指すとそれに従うフリをするロン。後ろを向き従順な振りをするが目が妖しく光り、尻尾で奇襲をかけるロン。
尻尾の攻撃が得意なのか何度も何度もレオの身体に尻尾を叩きつける。
目からも光線を出すロン。
レオより光線技が多いのではないか。
光線をかわしたレオは蹴り、セントーンの2連発、そしてエアプレーンスピンで投げつける。さらに攻撃を加えようとしたところで降参するロン。今度は本当に降参だ。
レオはロンの頭に手をやり縮小させた。
ドラえもんのスモールライトと一緒だ。
前回の再生光線とともに、レオはこんな光線技も持っていたのだ。
手のひらに乗るほど小さくなったロンに、ビームランプから光線を発射。ロンは消えてしまった。そしてどこかへ飛び去るレオ。
遊んでいたカオルにゲンは犬を渡した。
ロンだった。
百子は怪獣と同じ名前のロンに不満そうだ。
「ロンってあの怪獣でしょう?」
「うん、でも本当はいい奴なんだ」
星空のバラードがまた流れる。ゲンと百子とカオルの3人の仲よさげな映像で終了。トオルは出てこなかった。
今回は特訓がない。特訓ファンには物足りない。
相手は自分の飼っていたペットだからか。特訓しなくても勝てると。
だが、ペットだからって弱いとは限らない。
イヌだってネコだって人に牙を向いたら結構強いだろう。
人間よりも強いかもしれない。
(昭和49年6月14日放送)
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