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2017/10/16

切られた電気コード


先月のある日の夕方、私が仕事から帰ってくると、先に帰って来ていた母がゴミ袋に自分の荷物を入れている。ゴミ袋には当然ゴミが入っていて、それに自分の洋服とか財布とかを入れているのだ。帰宅願望があるから荷造りしていたのだろうが、最近はゴミ袋がゴミ袋だとわからなくなってきている。
ゴミ袋だと思わないから、時折平気でゴミ袋に入っているゴミを口にしたりする。果物の皮やティッシュなどなど。そんなときは腹が減っているときなのだろう。

その内ブレーカーが落ちていることに気がついた。
買い物してきたものを冷蔵庫に入れるためにドアを開けると、庫内の電気がつかない。電気コードを見ても抜けてはいない。もしやと思ってブレーカーを見ると落ちていたのだ。

ブレーカーを入れ直し、さて原因はと探してみる。
ブレーカーの位置は高い場所なので、母の手では届かない。
何かブレーカーの落ちることをしでかしたのだろう。
電気ポットのコードが見当たらない。
どこに行ったのかとあちこち探すと、母のハンドバックの中に入っていた。
コードは鋭利な刃物で切られている。


母が切ったのだろう。
ポットの中にはあったかいお湯が入っていた。
朝はコードを抜いて家を出た。
夕方にはお湯は冷めているはずだ。
それが暖かくなっているとは、母が電源を入れたのだろう。
普段電気ポットを使っていると、お湯が湧いてきて湯気が出るとコードを外そうとしていた。
放っておけば勝手に止まるし、コードを外すとお湯が出なくなる。
毎回外さなくていいよと言うのだが、最近は理解できない。

今回は、お湯が沸き始めると湯気が出るので、そのタイミングでコードを切ったのだろう。
で、切った時にブレーカーが落ちたのだろうか。
母に聞いても無駄だ。
さっぱり記憶がない。

とりあえずホームセンターに行って電気ポッドのコードを買ってきた。
このとき以降は、母が電気コードを切ったことはない。
切ったことはないが、またいつ切るかわからない。

一行日記

楽天イーグルス、今日勝てばファイナルステージ進出。

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