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2019/03/15

ベータ対VHS



我が家で最初に買ったビデオデッキはベータマックスF11。
私はえふじゅういちと呼んでいたのだが、電気屋の人はエフイレブンと呼んでいて、最初はどの機種のことかわからなかった。
F11はベータマックス。ソニーが作ったベータの規格だ。
対してビクターが主導したVHSがある。
ベータは当初1時間録画のベータ1でスタート。VHSに対抗してベータⅡ、ベータⅢと録画時間を伸ばしていく。
VHSは当初から2時間録画、2倍(海外のみ)、3倍、そして5倍と録画時間を伸ばしていった。
録画可能時間だけでいったらVHSの圧勝だ。
あ、っしょうですか。
VHSが5倍まで伸ばしたのだから、ベータも多分技術的には可能だったんだろうな。
ベータⅤなんてのがあれば使ってみたかったね。

じゃあベータは何をセールスポイントにしたかと言うと、高画質、高音質だ。
テープとヘッドの相対速度が大きく、画質がいいとカタログには載っていた。
その高画質はハイバンド、スーパーハイバンドと進化していく。
高音質はベータハイファイ。
コレで一気に音が良くなった。
でもVHSはHQ、ハイファイを搭載して対抗した。
ベータが先行しても、すぐにVHSが追いつく。
高画質、高音質で先行するソニー。
追いかけるビクター。
それがS-VHSで一気に逆転する。
初めてVHSがベータの先を行ったのだ。
まあ、ソニーもすぐにEDベータを出して対抗したが。

ベータのテープはVHSより小さかったが、VHSはそれよりも小さいVHS-Cという規格を作った。
ベータも同様に小さいベータを作ればよかったのにな。
作れたけどソニーは8ミリビデオを展開したので出さなかったんだろう。

当時はどちらが主流になるかわからなかったが、テレビ番組を録画して再生するだけならベータでもVHSでもどちらでも良かった。そこで完結しているからね。
誰かに貸したり借りたりする時は、自分の使っている規格でないと問題になる。
レンタルビデオ店は重要だ。
大抵のレンタルショップではVHSが置いてある。
最初はベータがあるお店も多かったが、小さいところだと『ベータもあります』みたいなのを売りにしているお店もあった。ベータは標準で置かれてない店も多々あったのだ。
とはいえ劣勢になったベータでも、テレビ番組の録画なら何の問題もない。
我が家のベータも長い間活躍していた。
(画像はソニーのカタログから)


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ソニーのベータマックスF11

ベータマックスのよかった点

こんなベータマックスはどうだ