そんな最中に発売されていたバブルラジカセの数々。
お金がかかってるなあと感じさせる機種、それがドデカホーンの最高峰CFD-900だ。
CFD-900
平成元年発売。76,800円。
ドデカホーンの新世代、型番が三桁になったドデカホーン。
昭和から平成に年号が変わってから初めて登場したドデカホーンだ。
それまでのドデカホーンの型番はCFD-DW60とか(DWはダブルカセットの型番)だった。
それが三桁の900となり、DWがつかなくなった。
シンプルに数字だけになったのだ。
CFD-900は従来通りドデカホーンを名乗るが、デザインは大きく変わった。
液晶のディスプレイが3つもついている。
時計とグライコでひとつ、CD用にひとつ、ラジオ用にひとつの計3つだ。
弟分のCFD-700の液晶ディスプレイは2つ。
やはり兄貴の方が多くなきゃね。
本体にCDのテンキーがついている。
これは便利だ。
どうせなら100個くらいつけて、どんなCDでも一発頭出しOKにすれば良かったのにな。
この時代なら、100キーつけるくらいの勢いはあったよな。
ダブルカセットはオートリバース、ドルビーB、メタル(再生)対応。
メタルは再生だけではなく録音出来て欲しかった。
ラジオのチューニングはジョグダイヤル。
このぐるぐる回す感覚が良かった。
リモコンは変な形になった。
その名もキャットハンドコマンダー。
『進化したドデカホーンの多機能を操るにはネコの手もお借りしたい。(カタログより引用)』
というわけでこんな形になったのだ。
ネコの手をイメージしたデザインなのだ。
●最大外形寸法:幅640x高さ210x奥行265mm(EIAJ)
●重さ:10.6kg(乾電池含む)
CFD-700
平成元年発売。59,800円。
CFD-900と同じようなデザインのCFD-700。
こちらの定価はググッとお安くなって59,800円。
900が発売される前にこのCFD-700が発売された。
900が発売されるまでの1ヶ月は、この700が主役だったのだ。
ラジカセの総合カタログの表紙も700のアップ。
これ以降はCFD-900が発売されるので主役は奪われた。
販売台数はこのCFD-700の方が多かったのか、ヤフオクなんかで見かけるのは圧倒的にこちらの方が多い。
●最大外形寸法:幅640x高さ210x奥行265mm(EIAJ)
●重さ:10.5kg(乾電池含む)
CFD-300
平成2年発売。43,000円。
型番の数字が三桁のドデカホーン。
位置づけはCFD-900の下の700の下の機種だが、デザインはそれ以前のドデカホーンっぽい。
型番だけが新世代のドデカホーンだな。
●最大外形寸法:幅660x高さ228x奥行235mm(EIAJ)
●重さ:8.0kg(乾電池含む)
CFD-200
平成2年発売。38,000円。
型番はCFD-200だが、CFD-DW83の廉価版のようだ。
これも型番だけが新世代のドデカホーンだ。
●最大外形寸法:幅636.5x高さ211x奥行226mm(EIAJ)
●重さ:8.3kg(乾電池含む)
CFD-330
平成2年発売。52,000円。
CFD-300にカラオケをつけたドデカホーン。
●最大外形寸法:幅660x高さ228x奥行235mm(EIAJ)
●重さ:8.0kg(乾電池含む)
CFD-500
平成2年発売。54,800円。
CFD-900と似たようなデザインテイストの500。
旧世代機のようなCFD-300や200とはちょっと違う。
●最大外形寸法:幅640x高さ213x奥行266mm(EIAJ)
●重さ:8.0kg(乾電池含む)
CFD-400
平成2年発売。49,000円。
500の弟機だね。
大きさも重さもCFD-500と一緒だ。
●最大外形寸法:幅640x高さ213x奥行266mm(EIAJ)
●重さ:8.0kg(乾電池含む)
型番が4桁のドデカホーンは出なかったし、新機軸のドデカホーンも出なかった。
CDラジカセの最上位機種はこの後プレッシュやソナホークに取って代わられるのだ。
それでもドデカホーンは下位機種として細々と発売され続けた。
ドデカホーンはソニーのラジカセ史上で一番の機種数を誇ったのだ。
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