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2021/06/03

【映画の感想】ダイゴロウ対ゴリアス

 怪獣大奮闘ダイゴロウ対ゴリアス(昭和47年公開)

映画は冒頭の東宝のマークに続いて、「円谷プロダクション10周年記念作品」の文字が映し出される。

この作品は円谷プロが製作した怪獣映画なのだ。

テレビではウルトラマンタロウ、ファイヤーマン、ジャンボーグAが円谷プロ設立10周年記念作品として放映された。

テレビシリーズが3本とは、この頃の円谷プロは勢いがあった。

勢いがあったとはいえファイヤーマンは失速、30話で放映終了した。

円谷プロといえばやっぱりウルトラマン。

ダイゴロウもいいが、ここはウルトラマンを映画化してもよかったんじゃないのかな。

これまでのテレビ版を編集したものじゃなく、完全新作のウルトラマン。

さてダイゴロウ対ゴリアス 。

ウィキペディアには、『ストーリーは「現代童話」が意図されている』と書かれている。

予告編のテロップにも「円谷プロの現代童話!!」と出てくる。

意図通りで、この作品は童話なのだ。

大人も楽しめる童話ではなく、子供なら楽しめる童話。

別にそれは悪いことではないが、テレビでは毎日のように怪獣番組が放送されていた。

夕方の再放送を考えれば、ホントに毎日放送されてたんじゃないだろか。

そんなわけで、わざわざ映画館までダイゴロウを見に行く子供は多くなかったんじゃないかな。

私は見たかったが、コズミ家では映画を映画館で見る習慣はなかった。

なので見たのは公開からずっと後だ。

映画はテレビの収録場面から始まる。

発明家のおじさんが、成功賞金200万円を得る為に空を飛ぼうと奮闘している。

賞金を怪獣ダイゴロウの餌代にする為だ。

ダイゴロウはムーミンのような体型をした怪獣。

暴れ回った後に退治された母の子供で、凶暴そうな母に似ずにのんきそうな顔をしている。

まあ、ブサイクな怪獣だが、カワイイと思う人もいるだろう。

ダイゴロウはまだ子供だが成長期。

どんどん大きくなり、食べる餌が足りなくなっているのだ。

成長を止めようとする役人はウルトラマンのムラマツキャップ小林昭二。

仮面ライダーの立花藤兵衛でもあるな。

大工の熊さん役の三波伸介も登場して、ダイゴロウの餌代稼ぎに協力する。

ダイゴロウと対する怪獣はゴリアス。

宇宙から来た怪獣だ。

怪獣大奮闘というタイトルなので、ダイゴロウはこのゴリアス退治に奮闘する。

ダイゴロウに協力してくれるのは自衛隊ではなく熊さんや発明家のおじさん達。

童話だからこれでいいのだ。

退治されたゴリアスは死んだのではなく生きているようで、ロケットにくくりつけられて宇宙に返された。

最後に、おじさんに結婚の報告に来た場面、おじさんは「式に出てもいいかな」と恐る恐る言うのだが「そんな、結構です」と言われて断られる。

このシーン、理解出来ないのだが、どういう事だ?

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