このブログを検索

2023/02/09

パイオニアのベータビデオデッキ

 ハイビスタ

昭和59年、パイオニアからベータ方式のビデオが発売された。


ソニーはベータマックス、東芝はビュースター、三洋はマイコニックと呼んでいたが、パイオニアはハイビスタと名付けた。


VX-7

249,800円。


ソニーのベータマックスSL-HF66のOEM。

SL-HF66はベータハイファイの第2弾。

ベータハイファイ第1弾の SL-HF77がSL-F11のデザインを踏襲していたのに対し、オーディオ機器っぽくなった。

VX-7はソニーよりもシャープなデザインで、言われなければSL-HF66のOEMとは思わないかも知れない。

画質が酷評されたHF77だがHF66は少し少しマシになったと言う評価。

ハイバンド化はしてないので、画作りの傾向を変えたのだろうか。

外観はパイオニアっぽいデザインだが、中身は手を加えていないっぽい。


●大きさ/幅430x高さ105x奥行375mm

●重さ/11.8kg


VX-5

189,000円。

VX-5はソニーのベータマックスSL-HF300のOEM。

SL-HF300は画質が劣化したHF77の評判を覆すべく、内緒でハイバンド化していた。

VX-5の外観はSL-HF300に比べてメーターのバーが増えている。

中身も『パイオニアならではの音響技術をふんだんに投入』とカタログには書かれている。


●大きさ/幅430x高さ105x奥行382mm

●重さ/9.8kg


VX-9

239,800円。

VX-9はソニーのベータプロSL-HF900のOEM。

SL-HF900は当時のソニーの最上位機種で、ハイバンドアンドベータハイファイで高画質アンド高音質。

ジョクシャトルがついていて編集もバッチリだ。

ベータⅠも再生出来るが録画は出来ない。

その代わりにベータⅠsが搭載された。

これはベータⅠが復活したのではなく別の新しい規格。

最高の画質を作る為には新しい規格を作るのも仕方なし。

ベータハイファイ化で劣化した画質を取り戻し、そこにとどまらずに更なる画質の向上を目指す。

音質はパイオニアが独自に音響用のパーツを使ったり電源コードを使用したりして向上を図っているようだ。


●大きさ/幅430x高さ105x奥行397.5mm

●重さ/12kg


パイオニアから発売されたベータのビデオデッキは3機種ですべてソニーからのOEM。

劣勢だったベータ陣営の助けになっただろうか。

ま、ならなかったな。

パイオニアはベータだけではなく8ミリビデオも出していた。

8ミリビデオはパイオニアに関係なくカメラ一体型ビデオではVHS-Cに勝利した。

ハイビスタは販売が好調ならば続けていただろうし、止めたということはあまり売上が良くなかったのだろうか。

ベータを止めたからといってVHSを販売したわけでもなかったので、映像分野はレーザーディスクに専念しようという判断だったのだろう。


〈関連する記事〉

パイオニアのヘッドホンステレオ、ターザン