EV-S700
昭和60年
249,800円
日本では昭和60年に登場した8ミリビデオ。
発売当初はカメラ一体型ばかりだったが、半年後に登場した設置型がEV-S700。
この後もコンスタントに設置型が出たが、カメラ一体型とは違いVHSを置き換えるまでにはならなかった
昭和60年といえばベータマックス発売10周年で、ベータプロSL-HF900が登場した。
価格はEV-S700より1万円安い238,000円。
画質の面ではかなわなかったEV-S700が、ベータプロよりも高い値段では購入の選択肢には中々入らなかったんではなかろうか。
8ミリビデオのライバルはベータやVHSだが、画質の面で戦うにはEV-S700の力は足りない。
それでも8ミリビデには8ミリビデオの魅力があった。
EV-S700のサイズは8ミリビデオらしく幅が355mmのミニコンポサイズ。
従来のビデオよりも小さいというのが8ミリビデオの大きな特徴。
その特徴を生かしたコンパクトサイズだ。
同じソニーのベータマックスには似ておらず8ミリビデオ独特のデザイン。
似せてもよかった気がするが、コレはベータとは違うんだ感を出したかったんだろうか。
録画再生は標準モードと2倍のLPモードがある。
カメラ一体型の8ミリビデオでは録画再生は標準モードだけでLPモードは再生のみ。
EV-S700はLPモードで録画再生が出来るのだ。
まあ、VHSやベータからシェアを奪わなければならないのなら、標準モードの2時間だけでは戦えないだろうから当然といえば当然。
だが頑張って3倍は出来なかったのだろうか。
さらに頑張って4倍とか。
テープカウンターは時間表示ではないが、残量表示にすれば時間になるのは何故なのか。
この頃はベータもVHSも時間表示だったので、ちょっと不満は残る。
音声はベータやVHSにはないPCMを搭載している。
スペック的には大したことないがテレビ録画なら十分な性能。
映像を記録しないで音声だけならば、テープを6分割して12時間、LPモードなら24時間もの録音が可能だ。
EV-S600
昭和61年
178,000円
EV-S700登場から1年後の昭和61年に登場。
デザインは変わらず、コストダウンしたマイナーチェンジ版か。
〈関連する記事〉