ザ・サード
ラジカセはたいていカセット、アンプ、チューナー、そしてスピーカーが一体になっている。
一体になっているけれども、中にはスピーカーが分離出来るタイプがある。
いわゆるスリーピースラジカセだ。
ナショナルのザ・サードはそんなスピーカーを取り外せるタイプのステレオラジカセ。
RX-C100
昭和57年
89,800円
百式と呼びたいキリのいい型番のRX-C100。
発売された時はザ・サードの名前はなく型番だけで味気なかった。
レベルメーターは針やLEDではなくFLカラーディスプレイ。
直線ではなくカーブしている。
登場時はシルバーだけだったが後でメタリックブラウンが追加されて2色展開に。
●大きさ:幅708x高さ256x奥行217mm
●重さ:12.2kg
●スピーカ:(16cm+6.5cm)x2
●実用最大出力:12W+12W(EIAJ/DC)
●ワウ・フラッタ:0.05(W.R.M.S)
RX-C60
ザ・サード
昭和57年
69,800円
メタリックグレイ、メタリックレッド、メタリックブルー、パールホワイトの4色から選べる。
カタログの写真にはマイクが置いてあって、カラオケしなさいと誘っているようだ。
●大きさ:幅530x高さ172x奥行176mm
●重さ:約7.3kg(電池を含む)
●スピーカ:(10cm+3cm)x2
●実用最大出力:5W+5W(EIAJ/DC)
●ワウ・フラッタ:0.05(W.R.M.S)
RX-C50
ザ・サードmini
昭和57年
49,800円
ミニとついているように小型のザ・サード。
RX-C60同様に4色から選べるが、コチラは青の代わりに緑が入っている。
●大きさ:幅432x高さ133x奥行166mm
●重さ:約4.9kg
●スピーカ:8cmx2
●実用最大出力:4W+4W(EIAJ/DC)
RX-C45
ザ・サード・グライコ
昭和58年
43,800円
グライコの名の通り5バンドグラフィックイコライザ搭載機。
RX-C50とは違い上面にはなんのスイッチもつけず、別売りのオーディオラックを使ってプレーヤーを置けるようにしている。
プレーヤーもお揃いの色がある。
パステルピンクがオシャレっぽい。
●大きさ:幅537x高さ176x奥行183mm
●重さ:約6.2kg
●スピーカ:(10cm+3cm)x2
●実用最大出力:5W+5W(EIAJ/DC)
RX-C46
ザ・サードD.J
昭和59年
43,800円
FMトランスミッタ搭載機。
RX-C45に比べてちょっとだけ大きくなったが、1kg近く軽くなっているのはコストダウンの成果なのか。
写真の女の子は荻野目慶子だ。
●大きさ:幅557x高さ176x奥行188mm
●重さ:約5.4kg
●スピーカ:10cmx2、2x4cmx2
●実用最大出力:5W+5W(EIAJ/DC)
RX-C52
ザ・サードリバース
昭和59年
59,000円
録再オートリバースを搭載、本体の再生ボタンや早送り巻き戻しボタンもそれを強調するように大きめのデザイン。
●大きさ:幅549x高さ153x奥行152mm
●重さ:約6kg
●スピーカ:10cmx2、2x4cmx2
●実用最大出力:5W+5W(EIAJ/DC)
RX-C66
ザ・サードダブル
昭和59年
69,800円
ダブルという名の通りテープ編集出来たり2本の連続再生が出来たりするダブルカセット搭載のザ・サード。
●大きさ:幅567x高さ195x奥行186mm
●重さ:約7.3kg
●スピーカ:10cmx2、2x4cmx2
●実用最大出力:5W+5W(EIAJ/DC)
この頃のナショナルはラブコールというラジカセも発売していた。
ラブコールにセパレートタイプが出るとそれがラブコール3(サード)になり、既存のザ・サードのラジカセは愛称を取り上げられて型番だけになった。
〈関連する記事〉