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2022/03/03

ソニーのビデオデッキ・ベータプロ

 ソニーのビデオデッキ・ベータプロ

SL-HF900

239,800円。

昭和60年はベータマックス発売10周年。

電気店でもらった10周年記念グラスはずっと使っていたが、残念ながら最近割れてしまった。


ベータプロの初代SL-HF900はベータマックス発売10周年記念モデルだ。

ベータマックスという名称も『ニュー』がついてニューベータマックスとなっている。

ベータプロSL-HF900がニューベータマックスと名乗っても、この機種で一気にすべて新しくなったわけではない。

ベータマックスは以前から少しずつ変化を繰り返して来た。

標準のベータ1は再生のみになりベータⅡが標準になった。

音声はベータハイファイ化。

ベータハイファイ化した時にすでにハイバンド化していたが、HF900でそこからまたハイバンド化して高画質化した。

S-VHSのように一気に高画質化したのではく、ハイバンドベータハイファイはチマチマと少しずつ変化していったのだ。

再生のみ対応で録画は出来なかったベータ1がSL-HF900でベータ1sとして復活。

当時のベータファンにはベータ1こそ最高っていう思いがあった。

それをそのまま復活させて欲しい気はしたが、sがついたベータ1sとして復活したのだ。

それらをひっくるめてニューベータマックスを名乗ったのだろう。

だがしばらくしてニューは取れてベータマックスに戻った。

まあ、ニューもしばらくすればニューじゃなくなるし、ない方がスッキリしていていい。

SL-HF900の大きな特徴はジョグシャトルリング。

放送局で使っているジョグダイヤルが搭載されて、プロっぽさをアピールだ。


SL-HF900MKⅡ

240,000円。

先代のSL-HF900の発売から1年。

ベータプロがマークⅡになった。

本体はほどんど変化がないのだが、リモコンが大幅に進化した。

ワイヤレスコマンダー。

SL-HF900でも使えるので、買い換えなくてもリモコン購入だけもアリだ。


SL-HF3000

288,000円。

HF900はベータマックスの決定版みたいな感じで登場したが、このHF3000はベータプロの決定版みたいな感じだ。

この後EDベータが発売されるので、ベータマックスとしては最高峰のビデオデッキ。

VHSに比べるとコンパクトなカセットを生かしたスマートさが一つのセールスポイントだったが、SL-HF3000はそんなベータの利点を無視して巨大化、堂々たる体躯になった。

画質はハイバンドをさらに押し進めたスーパーハイバンドを搭載。

スーパーハイバンド6.0メガβIsだが、ちょっと長過ぎるネーミングもVHSに負けた要因か。


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