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2021/07/22

【映画の感想】緯度0大作戦

 緯度0大作戦(昭和44年公開)

公開は昭和44年。

特撮といえば怪獣だった第1次怪獣ブームがひと段落した時期の作品だ。

東宝も、怪獣の次は何がウケるか模索していたのだろうか。

本作は新しいジャンルではなく、海底2万マイルを引っ張り出して来たような作品になっている。

海底火山が噴火し、主人公達の乗った丸っこい潜水艦が浮上出来なくなった。

救助してくれたのは潜水艦アルファ号だ。

アルファ号は特撮TV番組のマイティ号から翼を取ったみたいなデザインで中々カッコいい。

アルファ号はこの海域を観察していて、偶然に救助出来たようだ。

田代と記者のペリーはすぐに回復したが、マッソンだけが重症だ。

一人だけ打ち所が悪かったのだろうか。

このアルファ号、1805年に進水したようだが、田代とペリーは信じられない。

100年以上も前だから、信じられないのも無理はない。

医者のアンは艦長に進言し、アルファ号は基地へと帰還する。

悪役のマリクの部下、黒い蛾がアルファ号を襲う。

黒い蛾が乗るのは黒鮫号。

これも中々カッコいいな。

黒鮫号の舵はウルトラマン黒部進が握っている。

ハヤタも今や立派な悪役だ。

アルファ号には武器がなさそうで、黒鮫号の攻撃を艦長の操縦で逃げ切った。

何かスゴイ武器を出してやっつけて欲しかったが、それはなし。

海底2万メートルにあると言う緯度0基地。

アルファ号は緯度0に入れるが、黒い蛾の黒鮫号は入れない。

電子防御壁があり、特別な同調装置を持った船以外は入れないのだ。

ボヨーンという感じで弾き飛ばされる黒鮫号。

悪役マリクはアルファ号艦長のマッケンジーと1世紀以上前に同級生だった。

204歳、マリクは1歳下の203歳。

随分若く見えるな。

緯度0の科学力のお陰なのか。

謎は最後まで謎のままだ。


さて東宝特撮映画と言えば怪獣。

と言う事で本作にも何匹か登場する。

まずは大ネズミ。

まあ、ネズミが大きくなっただけなので、大ネズミ。

1匹だけではなくネズミらしく群で登場した。

コウモリ人間、こちらはコウモリと人間を合体させた怪獣で、怪獣というよりは人間っぽいので怪人だな。

そしてグリフォン。

他の東宝怪獣のような東宝オリジナル怪獣ではなく、龍や不死鳥のような伝説の怪獣だ。

劇中ではマリクがライオンとハゲタカを合体させ、そこに黒い蛾の脳を移植して誕生した。

グリフォンは思った通りに命令を聞かない。

移植する前から分かりそうなものだがな。

で、この怪獣達の出来がよろしくない。

コントにでも出てきそうな作りだ。

コイツらをどれも出さないで、潜水艦同士のバトルだけにした方がよっぽど良かったんじゃないかな。

怪獣を出さなければいけないという東宝のサガだろうか。

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2021/07/15

ウルトラセブン第40話『セブン暗殺計画 後編』

 ウルトラセブン第40話『セブン暗殺計画 後編』

昭和43年年7月7日放送


先週に弾き続き番組は白黒スタート。

結局カラーでは映らなかった怪獣アロン。

まあ、カラーで見たとしても色は大した事はない。

でもセブンの技を色々繰り出させたので、結構強い怪獣だったのかもしれない。

39話と40話は前後編なので前編のあらすじが語られる。

ビデオがない時代なので、前回を見なかった人に親切だ。


ウルトラ警備隊の作戦室。

ナゾの発信音をキャッチしたのは前回までだが、ここから第40話の話がスタート。

発信音に妨害電波の邪魔が入る。

「よし、そこまでを分析室に回せ」とタケナカ参謀。

キリヤマ隊長が録音して分析しろと命令していたのに、参謀が口出しだ。


夜空に浮かんでいる十字架のウルトラセブン。

点滅していたビームランプが消え、目の光も消えた。

電気のスイッチを消したみたいだ。


妨害電波の出ている場所がわかり、キリヤマ隊長が地図で調べた。

「泉ヶ丘…」

どこにでもありそうな地名だが、磔のセブンと同じ位置だ。

つまり発信音と妨害電波は同じ場所から出ていた?


発信音を分析していたアマギが戻って来る。

アマギが遅いのでソガが「よし、俺が行ってくる」と言って出て行ったのだが、どうした。

トイレにでも行っただけか。

「さっきの発信音はセブンの脳髄から出ていたんです」

セブンの、脳髄。

「何だって。セブンは生きていたのか」とキリヤマ。

処刑は翌日だからまだ生きてなきゃ困る。

キリヤマの中ではもうセブンは死んでいたのだ。


「マグネリュームエネルギーがないと、体を動かすことが出来ないと言ってます」とアマギ。

エメリュームではないのだが、それっぽいネーミング。

「マグネリュームエネルギーと言っても、まだ世界のどこでも合成に成功していないだろ」とタケナカ参謀。

合成の仕方は発信音で伝えられたようで、「水素の4個の原子を融合させて、ヘリウム1原子に変化させたときに、そのエネルギーを固定させたもの」だ。

「水素を融合させるのに、ダイモード鉱石が必要らしい」とアマギ。

「ダイモード鉱石は、アフリカ産の鉱石なんだが、アフリカの原住民の一部でしか使われてない代物だな。果たしてこの日本中を探しても持っている人がいるかどうか」と参謀。

ダイモード鉱石って、ダイヤモンドをモジったのかな。


「アフリカの原住民」とアマギはフルハシの顔を見る。

「そうよ。そうだわ」アンヌもフルハシの顔を見る。

「なんだい、アフリカの原住民と俺とどういう関係があるんだい。そりゃまあオレの面はねぇ」と言いながら「あっ、そうだ」と気がつくフルハシ。

前回送られて来たアフリカの石を思い出したのだ。


ダイモード鉱石の量が足りないのをソガは不安がるが実験を始める。

硬度15の硬い標的を破壊出来ればいいらしいが、破壊出来ない。

「やはり…」とソガは残念がるが、

「そうだ、大丈夫ですよ。半分はナツコが持ってるはずだから」とフルハシ。

「何ィッ」と荒々しくフルハシの腕を掴むアマギ。

アツい男だ。


車を止め降りてくるナツコ。

肩が凝った様子だ。

女性は肩こりが多い。

筋肉量が男よりも少ないからだ。

「はい、記録です」

「どうも」と記録を見ると「わぁ、よかった」と笑顔。

記録が良かったらしい。

ナツコはレーサーなのだろか。

帰り道、後ろから怪しい足音が聞こえてきて、ナツコは「誰?」と叫ぶ。

足音はするが何も見えないのだ。

ガッツ星人の影を見つけるナツコ。

影は見えるが本体はない。

ダンだったら目を光らせて本体を確認するだろう。

不安な表情のナツコは駆け足になる。

さらに大きな影。

そしてガッツ星人が現れる。

暗闇の中で目が光っている。

ナツコは「ギャー」という悲鳴をあげて気絶した。

悲鳴というか、絶叫。


ポインターが止まりフルハシとソガが降りてくる。

「ここだな」

二人が歩いていると、「ナツさん、ナツさーん、ナツさーん」とナツコの名前を呼ぶ男の声が聞こえてくる。

ナツコの姿はもう見えない。

「そうか。ガッツのやつ、セブンの通信を解読して、彼女をさらっていったんだ」

「ちきしょう、遅かったか」

行動が早いガッツ星人。

ガッツ星人はテレポート出来るっぽいので、車で移動の警備隊よりも断然早そうだ。


ポインターのフルハシとソガ。

「ダイモード鉱石が手に入ったか」とキリヤマから連絡が入る。

「ガッツに先を越された様です」とソガ。


このやりとりを聞いて落胆するアマギとアンヌ。

「ダメか」とアマギ。

「別の方法を考え直さなくちゃならないわね…」とアンヌ。

「よし」とアマギ。

何が「よし」なのかはよくわからないが、「無駄よ今さら」と諦めの早いアンヌ。

とにかくダンよりもセブンを優先してばかりいるのが気に入らないのか。

「最後の最後までがんばるんだ」とアマギ。

アツい男だ。


道路で倒れていたナツコを助けたポインターの二人。

ナツコがペンダントにしていたダイモード鉱石がなくなっている。

地球を救う為にペンダントの鉱石が必要だとフルハシが説明する。

「わかりましたわ、あのヘンナ動物は、それであたくしの事を」

ガッツ星人は変な動物扱いだ。

まあ、そうなのだが。

ペンダントが盗まれたことに落胆するフルハシ隊員に、ナツコは「あれは家にしまってありますわ」と言い、「無くすといけないから、練習の時はイミテーションをしてますの」

その話を聞いてフルハシ隊員は、「ハッハッハッ…、ざまあみろガッツ星人め。ガラス玉を持っていきやがった。ハッハッハッ…」と言ったところで、「シッ」と口に手をあて「聞かれたかな」

まあ、聞かれていても聞かれていなくても、ペンダントが偽物だってのはすぐわかるだろうな。


十字架のウルトラセブン。

相変わらずビームランプと目の光はない。

そのまわりを3機の円盤がゆっくりと旋回する。


「夜明けまで後1時間しかない」とナレーター。

実験を続けている警備隊。

硬度15の標的を破壊する。

「やったー」と喜ぶ警備隊の面々に、

「みんな、いいな。破滅の道を選ぶのは、地球人かガッツか。これが我々の最後の作戦だ」と破壊した標的を指差しながら、ビシッと決める参謀。


ウルトラ警備隊はウルトラホーク1号で出動。

ガッツ星人の円盤がミサイル攻撃をしてくる。

「ソガ、あのビームランプを狙うんだ」とキリヤマ。

ビームランプは光線を発射するだけではなく、エネルギーを受け取る時にも使えるのだ。

マグネリューム光線はビームランプに命中するが、光線は素通りする。

「隊長、命中したのに手応えがないんです」とソガ。

円盤の攻撃で被弾するホーク1号。

ビームランプに命中するが、やはり反応はない。

ホークの安定が保たれなくなる中で、もう一度マグネリューム光線を発射しようとしたときに、ウルトラセブンは消えた。


ナレーター「空にあったセブンが幻であったら、いったい本物のセブンはどこにいるのか。手がかりは全くつかめない。夜明けは近い」

いや、手がかりはセブンの脳髄から出てたのではないか。

泉ヶ丘だよ。


「隊長、こうなったら玉砕戦法しかありません」とソガ。

「バカを言うな、ソガ。この戦いに敗れるということは地球の破滅を意味するんだぞ」とキリヤマではなくタケナカ参謀。

ソガ、アンヌはキリヤマ隊長に詰め寄る。

「我々は、決して負けられない。絶対に勝つ自信がなければ、戦うことは出来ないんだ」とキリヤマ。

「しかし、このままほっといたら、間もなくセブンは処刑されます」とアマギ。


山道を走るナツコの運転する車。

ナツコの嵌めている指輪が点滅している。

発信機のようだ。

その後をポインターが走っている。

小型円盤が現れ、ナツコの車に迫る。

ナツコは車のブレーキをかけるが、円盤は車を連れて行く。

運転しているナツコは気絶する。

「隊長、ガッツの円盤が現れました。案の定彼女の車を狙っているようです」

「よし、尾行しろ」

「OK、絶対逃がしませんよ」

円盤は泉ヶ丘に向かっている様子。

タケナカ参謀は「キリヤマ隊長、マグマで出発」

フルハシには「直ちに円盤を攻撃し、囮の女性を救出せよ」と命じる。

「OK、待ってました」

ホーク1号で出撃したのが最後の作戦だったはずだが失敗。

なのでナツコを囮にした新たな作戦を敢行したのだ。


ポインターがレーザー光線で攻撃、小型円盤は呆気なく逃げていく。

フルハシはナツコの救出に成功、ポインターに乗せて走り出す。

ナツコの乗って来た車は置きっ放しだ。

フルハシはポインターを止め降りた。

視線の先には磔にされたウルトラセブンがいた。

「セブンが見つかりました。泉ヶ丘西方の崖っぷちです」とキリヤマに報告。

キリヤマはフルハシに「マグマライザーが着くまで手を出すな」と命令。

フルハシが何かやろうとするのを察したのだろうか。


太陽が昇り、夜明けとなった。

これまで夜が明けてなかったというのが驚きだ。

岩山の影からガッツ星人の円盤3機現れ、ウルトラセブンに攻撃を開始する。

3機とも光線の色が違い、それぞれ緑、黄色、ピンクの光線だ。

アクアフレッシュ的な効果があるのだろう。


岩山からマグマライザーが現れる。

ホーク1号も3号も被弾し、残っていたのはマグマライザーだけだったのか。

汗だらけのソガは厳しい表情で、セブンのビームランプへマグネリューム光線を発射する。

他の隊員たちも汗をかいているので、マグマライザーのエアコンが故障してるのか。

マグネリューム光線はウルトラセブンのビームランプに命中。

ウルトラセブンの手が動き出し、目に光が戻る。

再びマグネリューム光線を放つと、ビームランプが点灯、十字架にヒビが入り、消え去る。

ウルトラセブンは飛び起きて、3機の円盤を手からの光線で破壊する。

エネルギーは切れていても意識はあって、動いたらどう行動するかは決めていたのだろう。


セブンはガッツ星人の大型円盤の前に降り立つ。

円盤からの光線を手をクロスしてカットするセブン。

円盤が姿を隠した隙に太陽に向かって胸を張るセブン。

胸がピカピカ光って、充電している。

胸から肩にあるプロテクターはソーラーパネルでもあったのだ。

大型円盤に手から光線を出して攻撃する。

ガッツ星人はテープの早送りのような声を発しててんやわんや。

前回の様に円盤から出て来て戦おうとはしない。

ウルトラセブンはアイスラッガーを空中に留め、それを光線で撃って飛ばし、ガッツ星人の大型円盤にぶつける。

円盤は大爆発。

第39話の無敵ぶりから一転、反撃らしい反撃もせず破れるガッツ星人。

処刑を夜明けまで待つのではなく、即座にしておけばこんな事にはならなかったハズ。

そもそも公開処刑などせず、タイトル通り暗殺した方が良かったのだ。

セブンが復活したとしても、前回の様にセブンのエネルギーを使い切らせば良かったのにな。


倒れているダン。

そこにウルトラ警備隊の隊員達が口々に「ダン」「ダン」「ダン」と呼んで駆け寄る。

今回はダンがここで初めて登場だ。

目覚めたダンをいきなり胴上げする隊員達。

なんという無茶な人達だ。

ガッツ星人を倒しダンも見つかったのでテンションが上がっているのだろう。

お約束の胴上げから落とす。

そしてダンを円陣で囲み、突き飛ばしている。


ナレーター「ガッツ星人の野望は、勇敢なウルトラ警備隊員によって阻むことが出来た。しかし、果てしない宇宙の彼方には、もっと恐ろしい方法で侵略の時を狙っているものが、いるかもしれないのだ」

そうだ。

まだまだいるのだ。

なので次回に続くのだ。

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2021/07/04

ウルトラセブン第39話『セブン暗殺計画(前篇)』

ウルトラセブン第39話『セブン暗殺計画(前篇)』

昭和43年6月30日放送



第39話は前後編の前篇。

第40話は後編だが、「前篇」と「後編」の「篇」と「編」を変えているのは何故?

まあ、特に意味はないのかな。

今回はガッツ星人が登場。

ガッツだぜ。

根性がありそうな名前だ。

頭でっかちでその頭がオウムのような宇宙人だ。

怪獣を操ってセブンを倒そうとするのではなく、怪獣はあくまで偵察要員。

セブンのデータを取ったら自らが戦いに登場だ。


白黒の画面でセブンがアロンと戦っている。

当時はまだカラーテレビよりも白黒テレビの方が多かったから、違和感なく見ていた人の方が多いだろう。

カラーテレビの家庭はテレビが故障したと思ったか。

それともまだ白黒の番組も多かったので、気にしなかったか。


テープを遅く回転させたような声で、セブンの特徴が語られる。

ガッツ星人がセブンの能力を推し量る為に、アロンと戦わせたのだ。

怪獣を操ってセブンを倒そうとするのではなく、怪獣はただの偵察用だ。

額から出す光線はウルトラビームとの説明があるが、アイスラッガーの場面でエメリウム光線への言及もある。

ウルトラビームとエメリウム光線は同じものだと思っていたのだが、違うものなのだろうか。

調べてみると次のようだ。

→ウルトラセブンのウルトラビームって?

主題歌の「ウルトラビームでスライス」の意味がこれでわかった。

さすがガッツ星人、よく調べているな。


円盤内にいるガッツ星人。

3、4人いるようだ。

ダンを倒すのは簡単だが、セブンを倒せば人類は降伏するだろうとガッツ星人達の悪巧み。

セブンを倒す暗殺計画はもう完了したと言っている。

早いな。


遊園地の風景。

フルハシとアマギが出動しているが、何の異変もない。

「また警報機のイタズラか」とフルハシ。

帰ろうとアマギとポインターに乗り込むが、フルハシは平和に遊んでいるカップル達が羨ましそうだ。

基地に戻ってきたフルハシは憤っているが、そのフルハシに小包がある。

アフリカの女性から宝石だった。

フルハシの妹の友達だそうだが、アンヌはハシャいでる。

そんなやりとりの最中にまた警報が鳴る。

ほっとけと言うフルハシを叱る隊長。

「たとえ千回の通報が千回とも嘘でも、出動するのが我々の義務じゃないか」

正論だ。

出動するまでは嘘かどうかわからないものな。

フルハシ反省。


今度はダンとアンヌがポインターで出動する。

警報機を調べても異常はないようだ。

この警報機は色んな所に設置されているのかな。

誰が押したかはわからないようだ。


無人の車が近づいてくる。

ダンが目を光らせて無人の運転席を見ると、ガッツ星人が見える。

「誰だ君は?」

消えている事が無意味に思ったのか、姿を現わすガッツ星人。

「我々はいかなる戦いにも負けた事の無い、無敵のガッツ星人だ」と自己紹介するガッツ星人。

大した自信だ。

自分を奮い立たせて一緒に戦おうとするアンヌを避難させるダン。

アンヌがいると変身出来ないからな。

だが再び戻ってくるアンヌ。

基地へ報告するよう指示して再度追っ払うダン。

ダンはウィンダムを出現させるが、ウィンダムはテレポートしまくるガッツ星人の相手にならない。

円盤の出現に、こりゃいかんって感じでダンは「ウィンダム戻れ」と命令するがウィンダムは円盤からの光線で破壊される。

弱いな。

同じロボットでもキングジョーはもちろん、クレージーゴンでもウィンダムよりは強い気がする。

ウィンダムは光の国製なのだろうか。

だとしたらその技術力は大した事ないな。

ウルトラマンレオに出てくるセブンガーの方が10倍くらい強い。

技術の進歩だろうか。


「おかしい。罠かもしれない」とセブンに変身するのを躊躇するダン。

だが、変身しないからといって他に策があるわけでもなさそうだ。

ウルトラホーク1号にポインターごと拾ってもらう。

アンヌが、ガッツ星人に囲まれていると報告したので、退治よりも救出を優先したのだろう。


基地内で、ガッツ星人の狙いは自分だと気づくダン。

警報でダンが出動した時だけアロンやガッツ星人が現れたのだ。

まあ、ダンはウルトラセブンだからな。

狙われるのも当然だろう。

そこに何故本人が気づかない?


レーダーには映るが、見えない円盤を発見するウルトラホーク3号。

ダンとソガはポインターで出動する。

見えない円盤が姿を現し、ホーク3号は攻撃するのだが簡単に撃墜される。

小型の円盤に襲われるダンとソガ。

ソガ隊員はバンザイしたまま後ろ向きに走り、円盤に磔にされる。

そしてそのまま回転だ。

お笑いの罰ゲームみたいだな。

ここでも変身しないダンだが、ポインターで走行中に橋ごと爆破されてようやく変身した。

変身しなけりゃ死ぬからな。

でもタイミングがちょっと遅い気がする。

これだと爆発で死んでるよ。


ダンがセブンに変身すると同時に現れるガッツ星人。

アイスラッガーやウルトラビームやワイドショットが効かない。

セブンのエネルギーを使い果たすように仕向けているのだ。

セブンのビームランプが点滅する。

エネルギー切れだ。

太陽を背にして戦っているのだから、戦いながらエネルギーを充電出来ないのかな。

消費する方が激しいのだろうな。

セブンはどこからか飛んできた十字架に磔にされ、そのまま消えた。


ウルトラ警備隊の面々が倒れているソガを助けるが、ダンが見当たらない。

ダンを探す警備隊員達。

ちょっと探しただけで「見当たりません」と報告。

そこに攻撃を仕掛けてくる円盤。

警備隊の地上部隊が円盤に攻撃を開始する。

アンヌは救急箱を持って到着。

円盤にはバリヤが張ってあるようで次々に爆発していく警備隊の戦車みたいな車。

前輪はタイヤだが後輪はキャタピラになってるのだ。

「現在位置より前に進むな」と命令するキリヤマ隊長。

そこへ「地球防衛の切り札、ウルトラセブンは我々の手中にある」と円盤からの声。

そんな声を聞かず一人でダンを探しているアンヌは、夕日の中に十字架にされたセブンを発見する。

手足の長さがちょっと変だ。


ウルトラ警備隊の面々が見守る中、円盤からの声が届く。

「地球の全人民に告ぐ。君達の英雄セブンは、夜明けと共に処刑されるであろう」

という事で、すぐにではなくこれから12時間後に処刑されるのだ。

悪役が失敗するのって、たいていはこういう猶予期間を設けて、その間に反撃される。


みんながセブン、セブンと言うのが不満なアンヌ。

ダンも行方不明。

ちょっとはダンの事も心配しろよって感じだ。

「殺されてるかもしれない」と平然と言われてアンヌは沈痛な面持ち。

そんな時ナゾの発信音をキャッチした。

宇宙ステーションの回線を使っているが、ステーションからのではないのだ。

新たな侵略者か?と不安にもなる。


十字架に架けられたセブンを見物する人々。

あんまり心配そうな顔はない。

会社帰りに来た人も多そうだ。

そこに到着するポインター。

十字架のセブンの姿で次週へ続く。


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2021/07/01

昭和48年のテレビヒーロー

 昭和48年のテレビヒーロー

昭和47年に続き昭和48年もどんどんテレビヒーローが現れた年だ。

テレビでこれだけヒーロー物が放送されたのは、後にも先にもこの時代だけではなかろうか。

カラーテレビが普及してきた時代で、家庭用のビデオはまだ先の話。

見たいのに見れない番組も多かった。


バビル2世


昭和48年1月1日~昭和48年9月24日放送

昭和48年のトップバッターはバビル2世。

1月1日の放送開始だ。

目出度いな。

変身するわけではないが、超能力を使って戦うバビル2世は子供の憧れだ。

ロデムが黒豹だったり女性だったりするのはナゾだった。

ロデムは色々と変身出来たのだね。

原作は鉄人28号の横山光輝。

テレビの後半はガラっと雰囲気が変わり、コスチュームもなんかヒーローっぽくなった。

それには馴染めないまま終了したな。


ファイヤーマン

昭和48年1月7日~昭和48年7月31日放送

英語でファイヤーマンといえば消防士。

だが火を消さない燃えるマグマがファイヤーマン。

ウルトラマンやウルトラセブンが宇宙からやってきたのとは対照的に、ファイヤーマンは地球の戦士だ。

地底の戦士だが目がデカい。

普通は逆に小さくなりそうだがな。

あんまり人気が出なくて30回で終了した。



魔人ハンター ミツルギ

昭和48年1月8日~昭和48年3月26日

ミツルギは毎週見ていたのだが、ある日気づいてしまった。

怪獣が動かない!

着ぐるみの怪獣なら当然動くのだが、ミツルギの怪獣は人形だった。

なのでコマ送りみたいに、動かない人形が少しづつ移動するだけなのだ。

一度気がついてしまうともう元には戻れない。

もうちょっと子供が見ても不満を抱かないように作れなかったものかな。

13回で終了したのは仕方ナシ。



ジャンボーグエース

昭和48年1月17日~昭和48年12月29日

ヒーローといえば最初から最終回まで主役は変わらない。

ウルトラマンならウルトラマン、ウルトラセブンならウルトラセブンがヒーローとして最終回まで出続ける。

ま、仮面ライダーは途中で2号が出てきたがこれも仮面ライダー。

それがジャンボーグエースでは、ジャンボーグ9というヒーローが途中から出てきたのだ。

とはいえジャンボーグエースもいなくなった訳ではなく、出番はあるのだが。



仮面ライダーV3

昭和48年2月17日~昭和49年2月9日

大ヒットとなった『仮面ライダー』の続編。

1号と2号は最初の方と後になって出てくるだけだ。

主役は仮面ライダー3号だが3号とは呼ばずにV3。

仮面ライダー3号は平成27年までお預けだ。



流星人間ゾーン

昭和48年4月2日~昭和48年9月24日

番組の最終回っていうのは、それっぽいエピソードになるものだ。

『ウルトラマン』の最終回ではウルトラマンがゼットンに敗れ、『ウルトラセブン』の最終回では体がボロボロになったセブンが自分の星に帰って行く。

じゃあ『流星人間ゾーン』の最終回はどうかというと、普通の回と何ら変わらない。

翌週もまた戦いが続くのだろうっていう流れだが、番組の流れが止まってしまった。



白獅子仮面

昭和48年4月4日~昭和48年6月27日

4月に始まってあっという間の6月で終了した白獅子仮面。

ヒーローの白獅子仮面が怖くて魅力がなかったからかな。

タイトルを『怪傑ホワイトライオン丸』とかにすれば、ライオン丸だと思って見る子がいたかもしれない。


ロボット刑事

昭和48年4月5日~昭和48年9月27日

主人公のKは等身大のロボット。

ロボットなので変身はしない。

変身はしないが戦う時はスーツを脱ぎ捨てて、裸(?)になって戦う。

途中でパワーアップして赤くなった。

ウィキペディアには、『『テレビマガジン』誌上では、撮影で使用したカメレオマン、ナナツマン、ドクガスマンの着ぐるみが、読者に懸賞賞品としてプレゼントされた。』とある。

当時テレビマガジンを買っていた私はコレに応募した。

この頃はなぜか応募すれば必ず送られてくるものだと思っていたので、いつまでたっても送られて来ない着ぐるみをいつ届くのかと待ち遠しく思ったものだ。

そろそろ送られて来ないだろうか。



ウルトラマンタロウ

昭和48年4月6日~昭和49年4月5日

『ウルトラマンエース』に続くウルトラマン。

人気のあったウルトラセブンに角のついたデザインのウルトラマンタロウ。

期待はあったけど、だんだん見なくなっていった。

この頃の私は8歳だが、タロウはもうちょっと下の年齢層を対象にしているようだ。

ウルトラセブン好きの私には、タロウのコメディー的なノリにはついていけない。

それでも興味を引く回もあって、テンペラー星人とかタイラントとかは見たな。

見ればまあそれなりに楽しめた。



風雲ライオン丸

昭和48年4月14日~昭和48年9月29日

『怪傑ライオン丸』の後番組が『風雲ライオン丸』だ。

今回のライオン丸は怪傑ライオン丸に兜をかぶせた風貌だったが、途中で兜を割られて怪傑ライオン丸のような姿になった。

今作は前作ほどには人気が出ずに、25話で終了した。

ミツルギや白獅子仮面はすぐ終わったし、時代劇だか西部劇だかわからない風雲ライオン丸も25回で終わったし、時代劇のヒーローはこの頃はもうウケなくなったのか。


キカイダー01

昭和48年5月12日~昭和49年3月30日

『人造人間キカイダー』の続編。

キカイダー01はキカイダーの兄貴。

兄の方が後から登場なのだが、キカイダーが活躍している間、01は仁王像の中で寝ていたのだ。

01が兄貴ならキカイダーは02じゃないかと思うが、実際『キカイダー02』というマンガもある。



スーパーロボット レッドバロン

昭和48年7月4日~昭和49年3月27日

コッチでは放送していたのだろうか。

自分で買っていたテレビマガジンや友達が買っていた冒険王やらで存在は知っていたが、テレビではまったく見た事がない。

番組を見てなくても特撮モノはテーマソングぐらい歌えるんだが、『レッドバロン』の主題歌はまったく知らない。

余程裏番組が強力だったんだろうか。



イナズマン

昭和48年10月2日~昭和49年9月24日

イナズマンは超能力戦士。

超能力というとバビル2世的な戦いを期待するのだが、そんな事はなく仮面ライダー的な殴る蹴るの戦いが残念。

まあ、超能力を使ってイナズマンに変身という事なのだが、もっと超能力を使って欲しかったな。


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ダイヤモンド・アイ

昭和48年10月5日~昭和49年3月29日

存在は知っているのだが、テレビでは一度も見た事がない。

コチラでは『ダイヤモンド・アイ』の放送時間は水曜日18時〜18時半だったので、多分NHKを見てたのだろう。



鉄人タイガーセブン

昭和48年10月6日~昭和49年3月30日

『風雲ライオン丸』の後番組がこの『鉄人タイガーセブン」。

ライオンの次はタイガーだ。

放送時間は土曜日の18時からだったので、見た事がないのは仕方がない。



行け!グリーンマン

昭和48年11月12日~昭和49年9月27日

レッドマンからそうだが、この番組は短いが始まるのがちょうどNHKの天気予報の時間。

わざとぶつけたのだろうか。

コズミ家では天気予報の時間だった。



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