SL-HF1000D
昭和61年発売
188,000円
高さが8センチのハイバンドベータハイファイ、それがSL-HF705。
リニアスケーティングメカを搭載していて、デッキ部が丸ごと出て来るのだ。
これがメカメカしくてカッコよく、繰り返し出したり引っ込めたりしてしまう。
このメカのお陰でソニーの薄さ自慢高さ8センチを実現していたんだろう。
SL-HF705の後継機がSL-HF1000D。
HF705は定価198,000円。
対してHF1000Dは188,000円と10,000円ほど安くなった。
安くはなったが、HF1000Dの方が高く見える。
側面のサイドウッドのお陰で高級感があるのだ。
デザインはHF705の方が私の好み。
やはり高さ8センチというのは魅力的だ。
SL-900とマークⅡの関係のように、HF1000DもHF705と同じデザインにして機能だけ足したマークⅡを出してくればよかったのにと思うが、出来なかったのだろうか。
ベータマックスでリニアスケーティングメカ搭載機はSL-HF705とHF1000Dの2機種のみ。
熾烈なVHSとの戦いにはコストが高くなりそうなメカは不要と判断されたんだろうか。
SL-HF1000Dはリニアスケーティングメカを搭載していても、高さは8センチではなくなった。
これだけの性能で8センチというのを貫いて欲しかった。
HF1000DはHF705同様ベータⅠsの録画再生が可能。
さらに、スーパーハイバンド化したベータⅠsも使える。
SHB6.0メガハイバンドベータⅠsだ。
これって名前が長い。
こんな長ったらしいネーミングもVHSに負けた一因か。
SHBのHBってハイバンド。
SHBかハイバンドのどちらかの文字いらないと思うのだが、まあ、名前はともかく画質はキレイで高画質のベータの名に恥じない。
レベルメーターはFL管になって独立した。
型番についているDは多分デジタルピクチャーのDか。
映像をメモリーに保存してデジタルで静止画を見たりコマ送りが出来たりするのだ。
まあ、いらなかった。
こんなのつけずに高さ8センチのままでいて欲しかった。
この機能を入れたから高さが高くなったのか。
HF705と比較するとデジタルピクチャーのスイッチ分だけ高くなったようなデザインなのだ。
●大きさ:幅430x高さ105x奥行355mm
●重さ:11.2kg
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