TC-FX1010
昭和56年
108,000円
ソニーのカセットデッキTC-FXシリーズはデジックデッキと呼ばれていたが、その最上位機種がTC-FX1010。
FXシリーズは中価格〜低価格帯のカセットデッキで上位機種はKシリーズだったが、TC-FX1010は唯一の10万円台で型番も777や555を超える4桁だ。
で、型番の1010ってなんて読むのだ。
せんじゅうでいいのかいちまるいちまるなのか、フリガナがないから型番ってイマイチ正解がわからない。
私は学生の頃には高くて買えず、社会人になってからリサイクルショップで買ったのだが、本体のみで説明書はない。
引っ越しの時に処分したが、再び購入してまた処分、多分3回目はないだろう。
持っていた時はどうにも使いこなしているとは言えなかった。
機能がいろいろついているのだが、使い方がよくわからなかったのだ。
中央にあるA、B、C、Dのスイッチなど一度も使ったことがない。
今だったらネットで情報を得られるだろうが、当時はそんなのないしイジっていればそのうちわかったのだろうが、そこまでの時間も熱意もなかった。
デザインはこの頃のソニーの流行り、平面のパネルも行くところまで行った感。
出っ張りがないフラットなパネル。
電源ボタンやイジェクトボタンさえも平面になっているこだわりはホコリがたまらなくてイイネ。
ASP(オーディオシグナルプロセッサー)搭載。
フラットなパネルはこのICのおかげのようで、カタログでも自慢げに紹介している。
ASPはアンプのTC-AX5にも搭載されていたが、カセットデッキもアンプもオーソドックスなデザインに戻っていったのは残念。
TC-FX1010の主な仕様
●ヘッド:消去1(F&F)、録音1(S&F)、再生1(S&F)
●モーター:キャプスタン用1(リニアトルクBSLモーター)、リール用1(DCモーター)
●周波数特性:25〜18,000Hz±3dB(DUAD、METALLICテープ)
●周波数範囲:20〜20,000Hz3dB(DUAD、METALLICテープ)
●ワウ・フラッター:±0.06W Peak(0.04WRMS)
●ひずみ率:0.5%(DUADテープ)、0.8%(DUAD、 METALLICテープ)
●大きさ:幅430x高さ105x奥行330mm
●重さ:8kg
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