そんな印象を狙ったのか、ソニーからヨコハマの名を冠したステレオラジカセが発売された。
ソニーのシステムコンポでは『ニューヨーク』や『マンハッタン』が発売されていた。
価格の安いラジカセをシステムコンポと同列にはできないので、日本の地名にしたのだろうか。
YOKOHAMA
ソニーラジオカセット総合カタログ1982年6月から |
CFS-F10
49,800円。
CFS-6と共にラジカセのカタログ(昭和57年6月)に乗った最初のヨコハマ。
CFS-6は新発売の文字があるが、F10は近日発売となっていた。
大型化したラジカセ群、AC/DCコンポやエナジーシリーズはほとんどの機種がオープンプライスになったり品薄機種になった。
そんな時期、ラジカセの小型軽量化の波に乗って出てきた機種だ。
オシャレな感じを追求したラジカセ、サンヨーのU4が流行ったので後追いしたのだろうか。
CFS-F70とは違いかなり小型化された。
同じFを冠していても、つながりはフェザータッチオペレーションぐらいか。
デッキ部の特徴はそのフェザータッチオペレーション。メタルテープにも対応しているがドルビーNRはなし。
同じような機種のCFS-10が進化した感じだ。
幅466x高さ138x奥行92.5mm
重さ:3kg
スピーカー:10cmウーファー、3cmツィーターによる2ウェイ
実用最大出力:2.5W+2.5W(EIAJ/DC)
YOKOHAMA
CFS-631,800円。
これが最初のヨコハマ。
F10と同時期にカタログに登場したが、販売はこっちがちょっとだけ早かった。
幅324x高さ118x奥行62mm
重さ:1.2kg
スピーカー:7.7cmフルレンジx2
実用最大出力:2W+2W(EIAJ/DC)
YOKOHAMAリバース
ソニーラジオカセット総合カタログ1983年3月から |
CFS-F11。
44,800円。
CFS-F11がカタログに載っていたのは昭和58年3月から昭和60年3月まで。
丸2年発売していた。
当時我が家で使っていたのはベータマックスF11。
私はずっとえふじゅういちと呼んでいたのだが、電気店の人がエフイレブンと呼んでいて、最初は何の機種かピンとこなかった。そのF11を冠するラジカセが出た。呼び方はエフイレブン?
リバースの名の通り、カセットのA面B面を連続再生する再生オートリバースを搭載。
デッキ部はF10同様フェザータッチオペレーション。
F10にはないドルビーNRを搭載している。
価格は安くなったが機能はアップした。
幅424x高さ134.5x奥行105mm
重さ:2.9kg
スピーカー:10cmx2
実用最大出力:2.5W+2.5W(EIAJ/DC)
YOKOHAMA
ソニーラジオカセット総合カタログ1983年5月から |
CFS-FM7
39,800円。
型番にFMがついているのはFMレシーバーがついているからだ。
本体から取り外して持ち運べる。
トランスミッターもついていて、FM7のAMやカセットの音をレシーバーで聞くことができた。
幅453x高さ132x奥行89mm
重さ:2.2kg
スピーカー:10cmウーファー、3cmツィーターによる2ウェイ
実用最大出力:2W+2W(EIAJ/DC)
YOKOHAMAリバース
ソニーラジオカセット総合カタログ1983年11月から |
CFS-9
32,000円。
小型軽量のYOKOHAMAシリーズ最後の機種、価格は初代ヨコハマCFS-6とほとんど変わらない。
リバースの名の通り、再生の時にテープをいちいち反転しなくてもいいオートリバースが可能。
小さく低価格ながらもよくできたラジカセだ。
他のヨコハマは2色展開だったが、これは4色。パールホワイト、レッド、パールブルー、パールピンクが選べた。
幅364x高さ111x奥行62.5mm
重さ:1.2kg
スピーカー:7.7cmフルレンジx2
実用最大出力:1.8W+1.8W(EIAJ/DC)
最後に
ヨコハマは5機種が発売された。いづれも小型軽量。
大型化していったラジカセが好きだった私には、小型化したヨコハマがメインになったのは寂しかった。
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