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2019/04/08

【映画の感想】怪獣島の決戦 ゴジラの息子

怪獣島の決戦 ゴジラの息子(昭和42年公開)


タイトルが『ゴジラの息子』とある通り、今回はゴジラの息子=ミニラが主役でゴジラは脇役だ。
主役のミニラは公募で決まった名前。
小さいからミニラなのだろうが、犬にチビとかポチってつける感覚だね。
ミニラなんて名前をつけると、デカくなったときに困るのだ。

「あれはゴジラの赤ん坊じゃないか」と言うセリフがある。
誰が見てもゴジラの赤ん坊には見えないと思うがな。
ゴジラにさっぱり似ていない。
でも劇中の時代ではゴジラの成長過程が、情報として行き渡っているのかな。
それでミニラの姿を見て、ゴジラの赤ん坊だと気がついたのだ。
それに大きなタマゴなら怪獣のタマゴに違いないだろうしね。

今回の登場怪獣はミニラ、ゴジラの他にはカマキラスとクモンガ。
前作のエビに続いて今回はカマキリやクモだ。
気象実験の失敗で気温が上昇した後に、なぜか巨大化したカマキリがカマキラス。
ネーミングはカマラではなくカマキラス、アンギラスのパターンだ。
こいつらは3匹もいるが、カマでガリガリやっていたのがミニラのタマゴだったのだ。
ゴジラがやってきて軽くカマきラスをねじ伏せた。
大きくなっただけのカマキリだからね、ゴジラと戦うには力不足だぞ。
でもこいつら、着ぐるみじゃないから人間ぽくないし、表情がないから気持ち悪い。
昆虫って子供の頃は平気で捕まえていたのに、今は気持ち悪くて仕方がない。
カマキラスもまた気持ち悪くて仕方がないぞ。

クモンガはガではなくクモ。
もともとデカかったようだが、カマキラスのようにさらに大きくはならなかったのだな。
クモらしく糸を吐き、ミニラをグルグル巻にする。
ウルトラセブンにはグモンガという似たような名の怪獣が出てくるが、クモは怪獣にしやすいのだろうね。
仮面ライダーが対決する最初の怪人はクモが多いし。

昭和のゴジラシリーズに出演した俳優では、佐原健二が8回で1位。
平田昭彦が7回で2位。
田島義文が5回で3位だ。
みなさん毎回違う役で登場している。
科学者になったり悪役になったり色々だ。
主役のゴジラはどうだろう。
ゴジラはゴジラという俳優がゴジラ役を演技していると考えると、毎回役柄が違ってもおかしくはない(のか?)。
今回のゴジラは父親役だ。
ミニラとは血がつながっているかどうかはわからない。
でもゴジラはミニラを子供だと思ってスパルタ教育で子育てだ。
中々良い演技の父親役のゴジラ。
最後はちょっと切ないぞ。


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