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2019/04/09

【映画の感想】ゴジラ対ヘドラ

ゴジラ対ヘドラ(昭和46年公開)


今回のゴジラの対戦相手はヘドラ。
ヘドラだって? へー、どら、見てみよう。
この映画が公開された昭和46年頃は、公害が社会問題となっていた。
私は田舎に住んでいたのであんまり実感はなかったが、都会は大変だった。
光化学スモッグ注意報なんてのが出たりしたのだ。
ヘドラはヘドラっていうくらいなので、ヘドロをモチーフとしている。
ゴジラは原爆が生み出した脅威、ヘドラは公害が生み出した脅威。
どちらも人間が生み出した脅威同士が、お互いに激突だ。

前作の『オール怪獣大進撃』までは出演怪獣がどんどん増えていたのだが、今回はヘドラだけ。
ゴジラの息子ミニラも出てこない。
純粋にゴジラと、ゴジラと対決するヘドラの2匹だけだ。
ゴジラとヘドラだけだが、ヘドラはオタマジャクシから進化し空を飛べるようにまで変化する。
ヘドラ一匹だけで色々な形態を楽しめるぞ。

一方のゴジラはいつも通りで、ミニラがゴジラに変化するわけでもない。
なんか普通に海にいて熱線を吐いている。
ヘドロを処理しているのか?

このヘドラ、強いのだ。
これまでの怪獣で最強ではないかな。
ゴジラの腕が白骨化、片目も潰される。
大苦戦だ。
キングギドラよりも強いかもしれない。
キングギドラは強そうだが、最後はいつも逃げてばかりだ。
ゴジラのダメージはあんまりないかもしれない。
だが今回のヘドラ相手にゴジラは傷だらけだ。
ヘドラを殴ると腕がめり込んで、その腕は骨がむき出しになる。
ヘドラだから体が公害で出来ているのだ。
ヘドラによる犠牲者は一千万人以上だ。
これほどの被害はゴジラ以上ではないか。

そんなヘドラにも弱点がある。
乾燥に弱いのだ。
防衛隊は電極板でヘドラを退治しようとするがうまくいかない。
だがゴジラの熱線を浴びたら復活した。
何でだ。
電極板は溶けないのかな。

この映画で有名なのはゴジラが飛ぶシーン。
この映画を見た友達が、「ゴジラが空を飛んだんだぜ」なんてことを言っていた。
私は信じなかったが、友達は飛ぶシーンを再現してみせる。
しっぽを股の間から前に出して、口から吐く光線で飛ぶんだみたいなことを言う。
えええって感じだったが、なるほど映画を見れば本当に飛んでいた。
ゴジラの飛行シーンは賛否が別れたが、私は反対派だった。
なんか、マンガっぽくてねえ。
「そして もう一ぴき?」と画面に出て、ゴジラはカメラを睨みつけて終わる。


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