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2017/10/09

朝と夕方に散歩する

朝と夕方に母を連れて散歩をしている。
時間は30分程度、朝夕合計で1時間ほど。
ちょっと前はもうちょっと歩いていたが、母の体力が最近は落ちてきた。

私が散歩に行こうと言うとまずは断らない。
「いいねえ」と言って一緒に散歩に出かける。
散歩をするといい面もあるが、ちょっと困る面もある。
いろいろあるのでまとめてみた。

まずはいい面をあげていく。

気分転換

家にいるとおかしな行動が多いので、外に連れ出す。
ただ歩くだけなので、そんなにおかしな行動はとらない。
同じ場所にいるよりも、いろんな景色を見ることが脳への刺激になっていいようだ。

庭や公園には色んな花が植えられている。
そんな花々を、季節に応じて楽しめる。
「この花ってなんだっけ」と聞くと、以前はスラスラと答えていた。
今は花の名前はほとんど出てこないが、思い出そうとすることも脳へのいい刺激になるだろう。

体にいい

歩くことによってふくらはぎがよく働く。
体を巡る血液が、ふくらはぎがよく働くことによってうまく心臓に戻されるのだ。
当然脳への血流も増えるだろう。
また、歩くことで、足の骨への刺激が入り骨が丈夫にもなる。

顔を売る

認知症の母は時々出て行って迷子になる。
そんな時に顔が知られていると、気づいた人が助けてくれる。
毎日朝夕と散歩することで、ああまたあの親子が歩いていると認識してもらえる。
そんな母が一人で歩いていれば、見知った人が助けてくれる。

次に、ちょっと困ったことをあげていく。

転びそうになる

歩くことはいいが、足がもつれることがある。
なんでもなさそうな平地で、転びそうになる。
足が段々上がらなくなってきているのだ。
転んで骨折でもしたら大変だ。
その点は気を使う。

トイレ

どこにでもトイレがあるわけではないのでトイレにも気を使う。
散歩の前にはまずトイレ。
スッキリしてから散歩に出かける。
途中にコンビニやスーパーがある場所が散歩のルートだ。

わからなくなる

散歩中、散歩をしているということがわからなくなることがある。
どこへ行くのとか聞いてくる。
この辺をただ歩いてるんだよと言うと、意味がわからないのか黙っている。
誰かを探し始めることもある。
その誰かはよくわからない人だ。
犬を呼ぶように、口笛をずっと吹いてその誰かを呼び続けることもある。

終わりに

小雨なら散歩を決行するが、ちょっと強い雨だと取りやめる。
そういう時は家で体力作りをする。
以前は腹筋とか背筋をやっていたが、だんだんやらなくなってきた。
散歩にいけるように、毎日晴れるのを祈る。

一行日記

今日の母は冷蔵庫の中のモノを虫が付くからとみんな出したり、電子レンジを持ち上げてひっくり返そうとしたり、布団を引きずってどこかへ持って行こうとしたり、とにかくおかしい。


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