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2017/07/31

ソニーのカセットデッキ・TC-FX7

ソニーのカセットデッキ・TC-FX7。


ソニー TC-FX7
今から13年前にヤフーオークションで購入した。
定価は79,800円だったが、落札価格は3,000円。
落札した時から挙動は怪しかった。
現在電源は入ったが、再生や早送り巻き戻しなどテープがうまく回らない。


昭和50年代

当時のソニーは高さ8㎝にこだわっていた。
ソニーの高級オーディオブランド、エスプリはスピーカー以外は高さが8センチで統一されていて、子供心にもカッコイイなあと思わせた。エスプリの後期は8センチよりも高いのも発売されたが。

エスプリの中のカセットデッキTC-K88も高さが8センチ。これは他のKシリーズのような正立透視型ではなく、リニアスケーティングでテープ自体は水平に置く。そうしないと8センチは達成できなかったのだろう。

そうした中、普通のカセットデッキのように縦に入れるカセットデッキが登場した。ソニーのカセットデッキは正統派のKシリーズに対して、新興勢力のFXシリーズが台頭していた。FXシリーズはデジックデッキを名乗り、その中の最上位機種TC-FX7が高さ8センチを実現していたのだ。

8センチを実現する為にヘッドを薄くした。ヘッドといえば録音、再生を担う核になる部分。それを薄くしてまで8センチにこだわる。並々ならぬ熱意を感じるが、この時に開発されたヘッドは他の機種に使われた形跡はない。
当時の批評などを見ても音質には問題はなかったようだが、他に使われなかったのは製造コストや耐久性など、何か問題があったのだろうか。

そこまでして高さ8センチを実現したTC-FX7、カタログを見てもそんなにかっこいいとは思えなかった。下位機種のFX6やエスプリK88についている曲の頭出し機能(AMSオートマチックミュージックセンサー)もついていなかった。
が、カタログの写真写りが悪かっただけなのか、電気屋で実物を見るとかっこいい。

FX7の出た後に世のカセットデッキ群にはノイズリダクションブームが訪れた。それまでのドルビーBからドルビーC、dbx、アドレス…。各社様々なノイズリダクションを開発して搭載した。こういう時こそソニーの独自規格が登場する場面なのだろうが、技術がなかったのか、ソニーは独自規格ではなくドルビーCを採用した。

デジックデッキ群はそれぞれFX6→FX6C、FX5→FX5CとそれぞれドルビーCを搭載したマイナーチェンジバージョンが出たが、FX7は後継機が出なかった。売れていれば後継機が出たのだろうか。
FXシリーズはFX7なき後、FX1010という最上位機種が出た。これは定価が10万円を超えたが、高さは8センチではなかった。この機種も以前中古ショップで5,000円で手に入れたが、手放して今はもうない。

高さが8センチのカセットデッキはこの後2機種出たが(FX606RとTC-V7)どちらもK88と同じリニアスケーティング方式。カセットテープは縦ではなく横に置く。
正立透視型の高さ8センチカセットデッキとしてはFX7が唯一無二の存在となった。

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2017/07/27

これまで使ったXperiaエクスペリア5機種の感想

これまで使ったスマートフォン。
ソニーモバイルのエクスペリア5機種。
左からXperia Z3+、Z2、Z1、Z、mini
使ってきた感想を書いてみた。


Xperia mini



ソニー・エリクソン製。

私が購入した初めてのスマートフォン。それまでは通話とメールのみのシンプルなウィルコムを使っていた。

Xperia miniはminiというだけあって小さくて持ちやすい。その代わり画面は小さい3インチ。でもウィルコムは1.8インチだったから3インチでも大きいと感じた。キーボードのついたXperia mini proなんてものもあった。未だにPS4Proなんてのも出たりして、ソニーはちょっと高価格な機器にProとつけるのが好きだ。

熱暴走しやすいというネットの情報があったが、そんなに熱くなったりましてや暴走するなんて場面はなかった。使う時間が短かったからだろうか。
私は顔が大きいので、電話する時はちょっと間抜けな図になった。まあ、ウィルコムの時もそうだったが。

その最後

LTE対応ではないので、LTE対応機種のXperiaZに機種変更。壊れたわけではないので電源を入れれば未だに使える。使わないが。

サイズ:88×52×16
重さ:99g
カメラ:500万画素
ディスプレイ:3インチ

Xperia Z

ソニーエリクソンはエリクソンとの合弁を解消しソニー単独のソニーモバイルとなった。

Xperia Zは薄くて軽くて使いやすかった。画面は5インチ。Xperia miniから一気に大きくなった。大きい画面を使うと小さい画面には戻れなくなる。私はまだ老眼ではないが、それでもやはり大きい画面の方がブラウザもメールも見やすい。

画面は大きくはなったが、薄くてスマート。持ち運びしにくいなんてことはなかった。

その最後

風呂で使用中湯船に落としてから調子を崩す。防水加工のはずだがキャップの締まりが悪かったのか? 起動するがセーフモードでしか使用できなくなったので機種変更。

サイズ:139×71×7.9
重さ:146g
カメラ:1310万画素 / 200万画素
ディスプレイ:5インチ

Xperia Z1

Xperia Zと比べるとズシっとした感じが伝わる。サイズにそれほどの違いはないが、中身が詰まっているのだろう。

カメラの性能が上がったのが実感出来る。一緒に持ち歩いていたデジカメを持ち歩かずこれ一台で済ますようになった。

その最後

タッチパネルが反応しなくなった。ネットで調べると結構な頻度で発生している様子。修理も面倒なので機種変更。

サイズ:144×74×8.5
重さ:171g
カメラ:2070万画素 / 220万画素
ディスプレイ:5インチ

Xperia Z2

性能はXperia Z1と大差なし。
そんなに発熱する事もなく不満なく使っていた。

なぜかよく落とし、背面パネルが傷だらけになった。保護シートは前面のディスプレイ部分にだけ貼っていたのだが、後面にも必要だったのか。割れてからとりあえず貼り、それ以上は割れないようにはした。
この背面が剥がれてきた。ネジでとまっているのではなく、接着剤で貼り付けていたのだ。仕方がないのでセロハンテープを使ってくっつけていた。

その最後

バッテリーの持ちが急に悪くなり、残りが40パーセントを切るといきなり落ちるようになったので機種変更。

サイズ:147×73×8.3
重さ:163g
カメラ:2070万画素 / 220万画素
ディスプレイ:5.2インチ

Xperia Z3+

XperiaZ4の海外バーション。日本国内のXperiaZ4が海外だとZ3+として売られていたのだ。海外版だが技適マークもキチンと表示されるので国内での使用も問題ないはずだ。

Xperia ZシリーズはZ2くらいでもう完成形か。Z3+になっても形状に大きな違いは見られない。ネットを見たりメールしたりする分には十分だ。ゲームもやらないし、動作はキビキビしていい。

カメラを使っていると熱くなって終了することがある。カメラは一回そうなると少し時間をおかないと使えない。

端が傷ついた。表面にはファイルムを貼っているのだが、その傷を起点にピキーッと亀裂が入った。

ヘッドホンやUSBのキャップがなくなった。なくなってもキチンと防水になる。いちいちキャップを外したりしなくて済むので楽チンだ。とはいえそれが災いしたのか、電源部分に何か異物が混入し、うまく充電できなくなった。

サイズ:146×72×6.9
重さ:144g
カメラ:2070万画素 / 510万画素
ディスプレイ:5.2インチ

最後に

そろそろ機種変更しようと思う。
Xperia mini proやブラックベリーのような、キーボードつきのXperiaは出ないものか。出ないだろうな。



2017/07/26

復活してほしいオーディオブランド




サンスイ

先日ホームセンターのチラシを見ていたら、CDステレオコンポが載っていた。
22,800円の品が9.980円になっている。半額以下だ。
聞いたこともないメーカーだろうと思っていたら、サンスイと書かれている。
サンスイ?
アンプで有名だったが倒産したサンスイだろうか。
調べてみると、サンスイという会社が復活したのではなく、ドウシシャという会社がサンスイというブランドを使っている。

サンスイのサイト

ドウシシャがサンスイブランドで製品を製造販売しているのだ。
若い世代はサンスイと聞いても知らないだろうが、我々おっさんの世代からすればオーディオ御三家の一つ、アンプの名門ブランドだ。

アイワ

最近ではアイワが復活した。サンスイ同様ブランドだけ復活で、以前のアイワという会社が復活したわけではない。十和田オーディオという会社が、アイワというブランドを取得して新たにアイワ株式会社を作るのだ。

十和田オーディオのサイト

私はウォークマンは買ったことはないのだが、ヘッドホンステレオはある。
1台目はパイオニアのターザン、2台目がアイワのカセットボーイ。復活したアイワでもカセットボーイを作るのだろうか。

オーレックス

オーレックスも復活している。
オーレックスは東芝がかつて使用していたオーディオブランド。
私が子供の頃は、家電メーカーがオーディオ製品も作り、ブランドを別にして販売していたのだ。

日立→ローディー
三菱電機→ダイヤトーン
シャープ→オプトニカ
NEC→ジャンゴ
サンヨー→オットー
ソニーはそのままソニー
ビクターもそのままビクター

オーレックスはサンスイやアイワとは違い、他の会社がブランドを使っているわけではなく、東芝自身が復活させた。

オーレックスのサイト

テクニクス

テクニクスも復活した。
テクニクスは松下電器(現パナソニック)が使っていたオーディオブランド。
こちらもオーレックス同様、パナソニック自身が復活させた。

テクニクスのサイト

テクニクスはSL-10というカッコいいレコードプレーヤーを出していた。LPレコードのジャケットと同じサイズ、リニアトラッキングアームでアームが水平に動く。他のレコードプレーヤーは結構シビアに水平に置かなければいけないが、これは縦横自由自在なのだ。
これは10万円だったので、私はかなり安いSL-Q5という機種を購入した。

ナカミチ

懐かしのオーディオブランド、他にも復活して欲しいものがある。

それは、ナカミチ。

ナカミチは高級カセットデッキメーカー。
アメリカでの評判も高かった。
私の憧れのメーカーだった。
何せ手が届かない。
初めて見た機種の680ZXは238,000円。
これはカセットデッキだから、他にアンプやスピーカーも買わないといけない。
だが、高いだけのことはある。
FL菅のレベルメーターがやたらとカッコいい。

この後に出た1000ZXLが550,000円だ。
金色の限定版も発売された。850,000円。
有名なDRAGONでも268,000円。
59,800円という普及機の価格帯でも出していたが、やはりナカミチならば10万円以上の製品が魅力的だった。

現在、当時のナカミチ並みの技術を持っているカセットメーカーはないだろうし、他社がブランドを使うのではなくて、本社が復活して欲しいものだ。



2017/07/25

ウルトラセブン第30話から第33話の感想

ウルトラセブンのレーザーディスク第8巻。今回はペガ星人が大きく書かれている。それほど有名で人気がある星人だとは思えないが、今回の4作だとやはりペガ星人だろうか。プラチク星人あたりでもよかった気もする。

第30話「栄光は誰のために」
第31話「悪魔の住む花」
第32話「必殺の0.1秒」
第33話「散歩する惑星」収録。



第30話 栄光は誰のために

プラチク星人はプラスチックから命名したのだろうか。たまにおばさんなんかで、カイロプラクティックをカイロプラチックと呼ぶ人がいる。そんなおばさんが命名したのだろう。

プラチク星人により固まるセブン。が、あんまり効き目がないのかすぐに復活するセブン。
プラチク星人はエメリウム光線を浴びるも、骨だけになって生きていた。だが、アオキにウルトラガンで射殺された。しぶといんだかなんだかわからない。

アオキは死んでしまうが、子供の頃に見たときはこんな生意気なやつは死んで当然みたいに感じたんだろう。感情移入できないし、あんまり記憶に残っていなかった。

第31話 悪魔の住む花

ウルトラセブンの中ではそれほど人気のある回ではないかもしれないが、松坂慶子が出演しているので、よくテレビの特番なんかで紹介されている。

ミクロの決死園という映画があったが、そのセブン版だ。ストーリーは単純だが、人体の内部が見所なのだ。ミクロの決死園は映画だが、セブンは予算の少ないテレビシリーズ。よく撮影しようという気になったものだ。

「こんな美しい顔で、血を吸うわけがない」とダンは言う。そうか?美しい顔で吸血鬼っていうのもいそうだが。

登場するのはダリー。ウルトラセブンの登場怪獣の中では最小か。劇中では怪獣ではなく宇宙細菌と言っているので小さいのは当たり前だ。

第32話 必殺の0.1秒

「貴様、何者だ」と言うソガに対して答えるペガ星人。
その後もソガの質問に逐一答えていくペガ星人。
そもそも誰が侵略しているのかはっきりしない回もあれば、こうやってキチンと説明をしてくれる星人もいる。宇宙は広い。

ペガ星人は地球の気圧に耐えられない。そんなんでよく侵略しにやってきたものだ。
最後はエメリウム光線を浴び、爆発しないで膨らんで死んだ。

第33話 散歩する惑星

地球防衛軍は怪電磁波のせいでレーザーやウルトラホークが使えない。ダンも怪電磁波でセブンに変身できない。すごいな、怪電磁波。

防衛軍基地を爆破しようとしていたが、結局誰がそんなことをしようとしたのかは不明のままだ。防衛軍もあちこちから恨みを買っているはずだから、思い当たる節がありすぎて今回の敵を特定できないだろう。

カプセル怪獣の3匹目アギラはこの32話になって初登場。これまでミクラスやウィンダムは複数回出ていたが、アギラはようやく登場。ダンはどういう基準で選んでいるのだろう。アニメのレインボーマンでもダッシュ1が中々出てこないでダッシュ6とかばかり出てきた。後半月夜にようやく出てきたダッシュ1、動きは派手だったが結局敵を倒せなかった。そんなアギラも結局リッガーを倒せなくてダンがセブンに変身して倒した。まあ、当たり前の展開か。カプセル怪獣が敵を倒してしまったらセブンの出番はなくなってしまう。


2017/07/24

ソニーのステレオラジカセ・ヨコハマ

ヨコハマっていうとオシャレで都会的なイメージがある。
そんな印象を狙ったのか、ソニーからヨコハマの名を冠したステレオラジカセが発売された。
ソニーのシステムコンポでは『ニューヨーク』や『マンハッタン』が発売されていた。
価格の安いラジカセをシステムコンポと同列にはできないので、日本の地名にしたのだろうか。


YOKOHAMA

ソニーラジオカセット総合カタログ1982年6月から

CFS-F10
49,800円。

CFS-6と共にラジカセのカタログ(昭和57年6月)に乗った最初のヨコハマ。
CFS-6は新発売の文字があるが、F10は近日発売となっていた。
大型化したラジカセ群、AC/DCコンポやエナジーシリーズはほとんどの機種がオープンプライスになったり品薄機種になった。
そんな時期、ラジカセの小型軽量化の波に乗って出てきた機種だ。
オシャレな感じを追求したラジカセ、サンヨーのU4が流行ったので後追いしたのだろうか。

CFS-F70とは違いかなり小型化された。
同じFを冠していても、つながりはフェザータッチオペレーションぐらいか。
デッキ部の特徴はそのフェザータッチオペレーション。メタルテープにも対応しているがドルビーNRはなし。
同じような機種のCFS-10が進化した感じだ。

幅466x高さ138x奥行92.5mm
重さ:3kg
スピーカー:10cmウーファー、3cmツィーターによる2ウェイ
実用最大出力:2.5W+2.5W(EIAJ/DC)

YOKOHAMA

CFS-6
31,800円。
これが最初のヨコハマ。
F10と同時期にカタログに登場したが、販売はこっちがちょっとだけ早かった。

幅324x高さ118x奥行62mm
重さ:1.2kg
スピーカー:7.7cmフルレンジx2
実用最大出力:2W+2W(EIAJ/DC)

YOKOHAMAリバース

ソニーラジオカセット総合カタログ1983年3月から

CFS-F11。
44,800円。

CFS-F11がカタログに載っていたのは昭和58年3月から昭和60年3月まで。
丸2年発売していた。

当時我が家で使っていたのはベータマックスF11。
私はずっとえふじゅういちと呼んでいたのだが、電気店の人がエフイレブンと呼んでいて、最初は何の機種かピンとこなかった。そのF11を冠するラジカセが出た。呼び方はエフイレブン?

リバースの名の通り、カセットのA面B面を連続再生する再生オートリバースを搭載。
デッキ部はF10同様フェザータッチオペレーション。
F10にはないドルビーNRを搭載している。
価格は安くなったが機能はアップした。

幅424x高さ134.5x奥行105mm
重さ:2.9kg
スピーカー:10cmx2
実用最大出力:2.5W+2.5W(EIAJ/DC)

YOKOHAMA

ソニーラジオカセット総合カタログ1983年5月から

CFS-FM7
39,800円。

型番にFMがついているのはFMレシーバーがついているからだ。
本体から取り外して持ち運べる。
トランスミッターもついていて、FM7のAMやカセットの音をレシーバーで聞くことができた。

幅453x高さ132x奥行89mm
重さ:2.2kg
スピーカー:10cmウーファー、3cmツィーターによる2ウェイ
実用最大出力:2W+2W(EIAJ/DC)

YOKOHAMAリバース

ソニーラジオカセット総合カタログ1983年11月から

CFS-9
32,000円。

小型軽量のYOKOHAMAシリーズ最後の機種、価格は初代ヨコハマCFS-6とほとんど変わらない。
リバースの名の通り、再生の時にテープをいちいち反転しなくてもいいオートリバースが可能。
小さく低価格ながらもよくできたラジカセだ。
他のヨコハマは2色展開だったが、これは4色。パールホワイト、レッド、パールブルー、パールピンクが選べた。

幅364x高さ111x奥行62.5mm
重さ:1.2kg
スピーカー:7.7cmフルレンジx2
実用最大出力:1.8W+1.8W(EIAJ/DC)

最後に

ヨコハマは5機種が発売された。
いづれも小型軽量。
大型化していったラジカセが好きだった私には、小型化したヨコハマがメインになったのは寂しかった。


〈関連ページ〉

ソニーのステレオラジカセ・ゴング
ソニーのステレオラジカセ・XYZジィーゼット
ソニーのステレオラジカセ・デジタブル
ソニーのステレオラジカセ・AC/DCコンポF70
ソニーのステレオラジカセ・AC/DCコンポ
ソニーのステレオラジカセ・エナジー
ソニーのステレオラジカセ・ジルバップ
ソニーのステレオラジカセ・サースリー

2017/07/20

さらば宇宙戦艦ヤマトが公開された

ロマンアルバム 宇宙戦艦ヤマト2



昭和50年代

宇宙戦艦ヤマトが実写化される。
そんな話を母から聞いた。
宇宙戦艦ヤマトは昭和49年に放送されたテレビアニメ。
再放送で人気に火がつき、劇場版も公開されることになった。

え?あのヤマトが実写化?
そもそももなぜ母が知っている?

多分他の母から情報を得て、私がヤマトファンだと知っているから急いで教えてくれたのだろう。
私は半信半疑だった。
人気があるから映画化はおかしくはないが、実写というのが引っかかったのだ。
案の定これは宇宙戦艦ヤマトの実写化ではなく、『惑星大戦争』という映画のことだとわかった。
『惑星大戦争』は『海底軍艦』の宇宙バージョンみたいな映画だった。本当にヤマトが実写化されたのは平成になってからだ。
惑星大戦争は宇宙戦艦ヤマトの公開から半年後、昭和52年12月に公開された。

その内にヤマトの続編が出来るという噂がたった。
で、実際に公開されることが発表された。
タイトルは『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』
これ、タイトルでネタバレではないのか。
タイトルで「さらば」って言っている。
さらばっていうのはさようならってことだろう。
ヤマトが終わってしまうのか。

アニメージュっていう雑誌が創刊されたのもこの頃だ。
表紙は宇宙戦艦ヤマト。
翌月の8月号ではテレサが表紙だった。

昭和53年8月の公開に向けてどんどん情報が出てきた。
ワクワクするのと同時に不安感も高まった。
なにせ「さらば」なのだ。

この「さらば宇宙戦艦ヤマト」が公開される前に、さらばしていたヤマトがあった。
石津嵐著「宇宙戦艦ヤマト」
ソノラマ文庫の第1号。ソノラマ文庫は朝日ソノラマが発行していた文庫で、後に富野由悠季の機動戦士ガンダムもこの文庫から出た。

この石津版ヤマト、大雑把な流れはテレビ版と同様なのだが、ボツになったキャプテンハーロックが出てきたり、ハーロックと沖田が父息子だったり、そして最後に…。
これはこれで感動した。

そして、8月に公開されたさらば宇宙戦艦ヤマト。
本当に、さらばだった。

それから2ヶ月後に始まったテレビシリーズの宇宙戦艦ヤマト2。
大まかな流れは同じだが、最後が違うのだ。

さて、2017年の現在『宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち』が製作、公開中。
タイトルに『さらば』とはついていない。
でも映画のサブタイトル『愛の戦士たち』はついている。
どういう展開になるのか、楽しみだ。



2017/07/19

マンガくんの創刊号

マンガくん

マンガくん創刊号

昭和52年創刊。
定価150円。



表紙はビックコミックと同じようなタッチのイラスト、彼がマンガくんなのか?いや違う。『「マンガくん」とはキミたちのような小学生まんがファンのニックネームなのだ!』と付録のマンガなんでも事典に書かれている。
石森章太郎の「まんが研究会」以外のキャラクターがゴチャゴチャと描かれている。
お馴染みのナマズのマークもある。マンガくんだからか「M」の文字の入った帽子をかぶっている。
表紙に『★第2号は1月10日発売!!』の文字。
創刊号の表紙に次号の宣伝を入れるとはスゴイ。

表紙を開くと裏表紙には『少年コンポ』の宣伝。
この『少年コンポ』、ロゴが少年マガジンと同じなのだ。少年マガジンも写っている。
マンガくんは小学館なのだから、少しは配慮したらどうだろう、松下電器。

巻頭は水島新司『球道くん』

まだ小さい球道のセリフはほとんど「パパは」だ。
球道を取り巻く人たち、特に育ての母になる愛子と父になる中西の描写がメイン。
球道の父が死んで、球道は天涯孤独となるのだが幼い球道に悲壮感はない。
これからやってやるわいというようなスタートだ。

藤子不二雄『エスパー魔美』

初回らしく魔美が超能力者として目覚める。
といっても劇的なエピソードがあるわけではなく、高畑が殴られているのを助けたり、キャンバスの下敷きになるのを防いだりするのに超能力が発揮された。随分と簡単な目覚めではある。こんなに簡単ならこれまでに目覚めていてもよさそうなものだが。
主人公の魔美は中学生。藤子不二雄の主人公としては珍しい。連載マンガで他に主人公が中学生だとパッと思いつくのはTPぼんぐらいだ。

永井豪『無頼・ザ・キッド』

1988年の日本。
今後やって来る食糧不足に備え、人口べらし政策として、16歳以上の者は決闘が合法化。
西部劇の世界が出現したのである。というぶっ飛んだ設定。
映画化とかされててもおかしくないと思うのだが、そんな話はついぞ聞かない。
16歳以上は決闘が可能だが、15歳はまだ不可。主人公の無頼は高校1年生だから決闘はまだダメだろうという敵役。
だが、無頼万次郎は浪人していた!
高校1年生だが16歳。決闘が可能だ。
ええー?と驚く敵をぶち殺して、1年生達のヒーロー無頼万次郎の誕生だ。

最後は赤塚不二夫『タトルくん』

私は赤塚不二夫のファンでもあるのだが、このタトルくん、ちっとも面白いとは思わなかった。これ見て笑った人いるのか?

最後に

なんか大人しくまとまった感じの創刊号。
マンガくんは月2回刊だったが、週刊の少年マンガ雑誌に比べるとボリューム不足だった。
すぐ読み終えてしまうのは、やはり物足りない。
私は藤子不二雄ファンだったので毎号買っていたが、部数は伸びなかったようだ。

2017/07/18

ウルトラセブン第26話から第29話の感想

ウルトラセブンのレーザーディスク第7巻。赤い背景がギエロン星獣の怒りを現しているようだ。

第26話「超兵器R1号」
第27話「サイボーグ作戦」
第28話「700キロを突っ走れ!」
第29話「ひとりぼっちの地球人」収録。


第26話 超兵器R1号

破壊されたギエロン星からギエロン星獣がやってきた。事前の調査では生物はいなかったと言っているので、どこか他の星から来ていて爆発に巻き込まれたのかもしれない。
ただ、調査もけっこういい加減っぽい。こんな環境では生物はいないはずみたいなことを言っていた。これまで色んな宇宙人が出てきたんだから、こんな環境でも生物はいるかも知れないと学習しても良さそうなものだが。

強いギエロン星獣。惑星1個破壊する爆弾でも死ななかったのだから強いはずだ。それでも最後はセブンのアイスラッガーで喉笛を切られて絶命する。被害者側が殺されるとはあきれた話だ。

第27話 サイボーグ作戦

ボーグ星人はやはりサイボークのボークから命名したのだろうが、もうちょっとひねって欲しい。
ちょっと考えてみた。
・サイボー星人。さらに安易だ。
・イボーグ星人。
・ボー星人
・首から泡星人

崖から落ちそうになるセブン。空を飛べるのだから初めから飛べばいいのに。実際後からは飛んでいる。

ボーグ星人の最後はアイスラッガーで首を切られた。するとそこから泡が出てきた。爆発する星人もいれば血を吹き出す怪獣もいれば、ボーグ星人のように泡を出す星人もいる。体質で色々変化するのだろう。

第28話 700キロを突っ走れ!

1滴で大爆発を起こす新兵器スパイナー。この運搬をラリーに紛れて行おうという話。
だが、なぜか宇宙人にバレて狙われてしまう。なぜスパイナーを狙ったのかは不明。
奪って分析して自分達でも作ろうとしたのだろうか。車ごと爆破しようとしたので、威力を試そうとしたのか。キリヤマ隊長も「わからん」と言っている。

恐竜戦車の尻尾で叩かれても爆発しないスパイナー。これだけ爆発しないなら空路でも海路でも大丈夫だったのではないか。

最後は担架で運ばれるダンがカッコよくまとめて終了。

第29話 ひとりぼっちの地球人

ソガが婚約した。とは言えメインの話とは関係なく、婚約者の大学に怪しい人間がいるという話。
セブンは基本1話完結なので、この後は別段ソガが結婚したとかのエピソードはなかった。
婚約者のサエコはずいぶん落ち着いた感じのする大学生。私の大学生時代、同級生が病院に運ばれた時、一つ上の女子の先輩が付き添ってくれた。しかし、この先輩は母親と間違えられた!それくらい落ち着いた感じだ。

プロテ星人とセブンの戦い。セブンは消えるプロテ星人に苦戦。アイスラッガーで首を切っても死なない。実はこのプロテ星人は本物ではなく、本体はイチノミヤと共に消え去った。本体が消えるとプロテ星人も消え去った。イチノミヤがいなかったらセブンは勝てなかったか。


2017/07/17

ソニーのステレオラジカセ・ゴング

昭和52年1月、ソニーのラジカセ、ジルバップが発売された。
どれくらい売れたのかはわからないが、ソニーのページにはヒットしたと書かれている。
兄弟機種も結構出たのでヒットしたのだろう。
昭和52年9月、ジルバップより下の価格帯で新しいラジカセが発売された。
gong(ゴング)55とgong(ゴング)33の2機種。
最初にgong55が、その後に廉価版のgong33が発売された。


gong55

gong55のカタログ(昭和52年9月)

CF-6300
49,800円。

名前はgong55だが、型番はCF-6300。55なんて数字はどこにも入っていない。

キャッチコピーは「ゴングは鳴った。ヘビー級への道」

単体で完結するよりは、SYSTEM UP STEREO-CASSETTEと銘打ってある通り、システムアップが前提のラジカセだ。
様々なシステムアップが提案されていた。

1.外部スピーカー。
ラジカセには最初からスピーカーがついているのだが、これに外部スピーカーを取り付ける。
電気屋ではこの機種に限らず、けっこうラジカセと外部スピーカーのセット販売をやっていた。
外部スピーカーにもよるが、たいていは外付けのスピーカーで聞いたほうが綺麗に聞こえた。
当たり前か、それ以下だったら買う意味がない。

2.プレーヤー。
レコードは当時の貴重な音源の一つだ。
レコードからカセットテープにダビングするのが大きな使い方だ。

3.マイク
これをつけるのがgongの最大の特徴のような気がする。マイクを取り付けるとデザインがどどーんとカッコよくなるのだ。2本のマイクなんてほとんど使わないのだが。

4.ヘッドホン
夜でも大音量で聞けて便利だ。
だが、これもシステムアップと言うのだろうか。言うのだ。

5.FM外部アンテナ
ただ聞くだけならまだしも、録音する場合FMは電波状態が悪いと最悪だ。外部アンテナがあるとかなりまともになる。

6.システムステレオ
カセットデッキとして使う。
まあ、もともとシステムステレオがあればカセットデッキを使うだろう。

全部システムアップするとラジカセの機動性が損なわれる。

時代が下れば似たような価格でもジルバップが出た。

大きさ:幅438x高さ256x奥行136mm
重さ:5.6kg(乾電池含む)
スピーカー:12cmx2
周波数特性:ノーマル 60~10,000Hz
Fe-Cr 60~13,000Hz

gong33

gong33のカタログ(昭和53年2月)

CF-6100
46,800円。

名前はgong33だが型番はCF-6100。33なんて数字はどこにもない。

55の廉価版。
出力が55が4.4W(2.2W+2.2W)に対して33は4W(2W+2W)。
55で使えるデュアドテープが使えない。
まあ、同等の性能だったらみんなこっちを買うだろう。

弟分だが、55にできないマイクミキシングができた。

大きさ:幅420x高さ250x奥行135mm
重さ:4.9kg(乾電池含む)
スピーカー:12cmx2
周波数特性:ノーマル 60~10,000Hz

最後に

gongに対抗してかナショナルは「ヘビー級でもキャリアが違う」なんていうコピーをつけたラジカセを出した。


2017/07/13

昭和を体感できるビル

昭和ビル

64階建て。
1階は昭和元年、2階は昭和2年、3階は昭和3年…64階は昭和64年のテーマパーク。
例えば、昭和30年代なら昭和30年代だけのテーマパークはあるが、このビルは昭和すべてをカバーしているのが特徴だ。

各階には映画館、電気店、食堂など様々な店舗がある。また、学校や家庭も再現している。

あの日にタイムスリップ。がキャッチフレーズ。
例えば全館で5月5日を再現する。
10階なら昭和10年の5月5日、20階なら昭和20年の5月5日を再現している。


体験してみる

55階に行ってみよう。
昭和55年のフロアだ。
エレベーターを出るともんた&ブラザーズの「ダンシングオールナイト」が聞こえてくる。

電気店があり、ブラウン管テレビが何台も置かれている。
テレビには昭和55年5月5日のニュースが映っている。
ラジカセ、ステレオ、洗濯機、掃除機などなど、店に置かれているのはすべて昭和55年5月5日に売られていたものだ。
実際に買うこともできるが、金額は当時の価格ではない。安かったり、逆に高かったり。

映画館があり、「クレイマークレイマー」が上映されている。

書店がある。当時の雑誌や本が置かれている。「ノストラダムスの大予言」や「たけしのわ!毒ガスだ」がベストセラーだった年。もちろん買える。

服屋がある。昭和55年当時に実際に売られていたものだ。
これも買うことができる。

学校がある。教室があって机や椅子が並んでいる。食堂もあり、学校で出されていた給食も注文して食べることができる。

一軒家があり、玄関を入ると当時の生活が再現されている。

インターネット上のバーチャル空間ではなく、実際に体験できるのが大きなセールスポイントだ。
当時の音を聞き、見で見て、感じることができる。五感を刺激する。
実際に欲しいものを買うこともできる。

料金

入場料金は各フロアごとに支払う。ワンコイン500円。
64階全部回ると500円x64階で32,000円。
各階の展示物で値段の付いているものは購入できる。

メリット

自分の生まれた年から順番に見ていってもいいし、生まれてない年を体験するのもいい。
お年寄りには認知症予防にいいし、若い人には昔を知ってもらうのにいい。
買い物を楽しんでもいいし、昔の食事を試してみるのもいい。
みんな好き好きに楽しんでもらいたい。

まとめ

文化を保存するという意味でも有意義だ。
こんなビル、誰か作ってくれないか。

2017/07/12

トヨタ・カムリがフルモデルチェンジ


7月10日からトヨタカムリがフルモデルチェンジして販売開始。

トヨタカムリのサイト

アメリカでは大人気で15年連続で販売台数のトップだ。
だが日本での販売は振るわない。
大型で取り回しに苦労するからとか言われている。
実際そういう面もあるのだろうが、カムリに限らずセダンは売れないのだ。

私は先代も今回の新型もカッコいいと思う。
ガソリン車で4WDも出して欲しいのだが、販売台数を考えれば無理だろう。

日本国内でカムリを購入する客層、買わない客層を考えてみた。


カムリユーザー

カムリは今回が9代目になり、買い替えユーザーもそれなりにいるだろう。
年々大型化して行ったので離れたユーザーも多いだろうが、根強いファンも少しはいるはず。

マークX、SAIユーザー

どちらも廃止が決まっているようだ。
マークX、SAIはカムリに統合へというニュースがあった。
FRのマークXからFFでハイブリッドのカムリへ移行するユーザーはほんのちょっとはいるだろう。
他社に流れてもいいと考えた損切りなのか。
プリウスを買わない層がSAIを買うのだろうが、ちょっとはカムリへ行くユーザーもいるだろうか。
SAIはともかく、マークXが無くなるのは寂しいものだが、市場がないのだ。

クラウンに乗りたくない層

クラウンは価格が高い車とはいえ結構な台数が走っている。
それに比べればカムリの台数は少ない。
金額が安いからカムリを買うのではなく、クラウンだって別に買えるんだが、クラウンに乗らないために格下のカムリを買う層も少しはいるだろう。少しは。

免許取り立て

運転免許を取って最初の車がカムリだっていうのは少ないだろう。
親が子に買い与える車としてもカムリは選ばれないだろう。
反対はあるか。親にプレゼントする車としてのカムリ。

ミニバンからの乗り換え

これまではミニバンに乗っていたが、子供が自立し夫婦だけになった家庭。
ミニバンが必要なくなったからといって、セダンにはいかないか。
今はダウンサイジングでアクアとかにいく。
軽自動車でいいってなるかもしれない。

コンパクトカーからの乗り換え

『いつかはクラウン』っていうのも今はないか。あったとしてもクラウンに乗るのであって、カムリではない。

SUVからの乗り換え

SUVのユーザーはまたSUVに乗るだろう。それが今の流れなのだ。

まとめ

買わない層は多そうだし、買おうとする層は少なそうだ。



2017/07/11

ウルトラセブン第22話から第25話の感想

ウルトラセブンのレーザーディスク第6巻。
ウィンダムが堂々と書かれているが、今回は頭脳が狂ってセブンと戦うバカっぷり。

第22話「人間牧場」
第23話「明日を捜せ」
第24話「北へ還れ!」
第25話「零下140度の対決」収録。



第22話 人間牧場

ダンとブラコ星人の対決。ダンは素手で挑むが危機。それをキリヤマ隊長がウルトラガンで始末する。
ダン「油断しました」って、素手で勝てると思ったのか。思ったのだ。多分セブンのつもりだったのだろう。ん?あれ、変身してなかった!

患者の命は15時間持つかどうかって言う。すぐに死んでしまうなら、人間牧場にした意味がないのではないか。そもそもこれまではどうしていたんだ。

後半はブラコ星人の円盤群対ウルトラホーク1号。円盤はあっけなく倒される。ブラコ星人は出て来ず、円盤のみだ。

第23話 明日を捜せ

予言者ヤスイが登場。シャドー星人に狙われている。こういう状況はよく問題になる。予言ができるなら宇宙人に捕まらずに済むんではないか。あるいは、予言の通りになるなら諦めるしかないとか。

最後は超能力がなくなって喜ぶヤスイ。予言ができるなら、予言ができなくなることも予言できたはずではないのか。予言物はこういうツッコミが入るから難しい。

シャドー星人は鼻が引っ込んでいる。鼻をかむときはどうするのだ。そもそも息が吸えるのか。メガネもかけられない。

第24話 北へ還れ!

北へ還れとは随分強い口調で言っているようだ。
!がついている。
他に!がついているのは地底GO!GO!GO!と700キロを突っ走れ!だけだ!
フルハシの母が言っているのだろうか。

フルハシとフルハシ母のやり取りが泣かせる。フルハシは無理に笑いフルハシ母は普通に笑う。

灯台にウィンダムを向かわせるダン。
しかしウルトラアイをなくしたわけでもないのになぜだ。
クール星人のときもそうだった。
ウインダムも、なんで自分の出番が来たのかイマイチわからないのではないか。
「あれ?セブンに変身できるのに俺の出番?」
で、狂わされてセブンと対決するも歯が立たず。セブンに正気に戻されてまた灯台に向かわされるがまた狂わされた。結局そのままカプセルに戻された。

第25話 零下140度の対決

異常な寒波で外は零下112度。そりゃ異常だ。

ポインターが吹雪で動けなくなり、ダンは本部に連絡。キリヤマは「ポインターを捨てていい。すぐ基地に戻れ」って零下112度の中を歩いて戻って来いとは。ダンも寒さに弱いくせに素直に歩いて帰ろうとする。セブンになって帰ればいいのにそうはしない。普通の人間以上に寒さに弱いって、零下112度ならどんな人間だって弱いだろう。

基地内で眠ってしまった隊員に「起きなさい」と怒鳴るアンヌ。
その声は基地の外のダンまで届いた。
どんだけ声がデカイのだ。

ウルトラアイを失くしてしまったダン。
敵に盗まれることはあっても、落とすというのはやはり間抜けだ。
ど根性ガエルのヒロシのように、頭の上に乗っけておけばいいのではないか。
すると今度はメガネメガネと探し回るか。

ダンはこれまでも盗まれてピンチに陥っている。ウルトラアイが盗まれたり、落としてなくしたりしないように対策を考えてみた。

・美女を見たら泥棒と思う。
いつも美女にウルトラアイを盗まれている。美女を見たら「ウルトラアイを盗みにきたな」と身構える。

・金庫にいれておく。
金庫をどこに置くかが問題だ。地球防衛軍はたやすく侵入されるので、銀行の貸金庫が安全か。

・ウルトラアイを半分に分割しておく。
盗まれても半分は残っている。とりあえずそれで変身する。セブンには半分だけしかなれないかも知れないが、それでも強いだろう。タイトルはウルトラセブンではなくウルトラ3.5に変更する。

・名前を書いておく
「モロボシダン」と名前を書いておけば、拾った人は地球防衛軍まで届けてくれるだろう。
「これ、モロボシダンって書いてあります。ウルトラセブンに変身する時に必要なものでしょう。届けます」

・複数用意する。
ウルトラアイが1個しかないから問題が起きる。スペアのウルトラアイを作っておけば問題は解決だ。キン肉マンもウォーズマンとのマスク剝ぎマッチの時に大量のスペアマスクをつけていた。
ダンもスペアを持っていれば慌てることもない。星人も、ダンがスペアを持っていることを知れば、わざわざ盗むこともなくなるかもしれない。危険を犯して盗んだとしても、スペアがあるんだから無駄だと諦めてくれる。

・ストラップをつける。
スマホのようにストラップをつければ、今回のように落とすことはない。

・カプセル怪獣と一緒にしまっておく。
こっちは落としたり盗まれたりはしないようだから、こっちに入れておけばいい。

・変身ポーズで変身できるようにする。
ウルトラアイがあるから盗まれたり落としたりするのだ。最初から持たないようにして、変身は仮面ライダーのように変身ポーズで変身すればいい。

・ダンにならない。
いっそのこと、ダンになるのをやめて、ずっとウルトラセブンのままでいればいい。そうすればウルトラアイも必要ない。ウルトラマンのようにカラータイマーもないし、問題はないだろう。
だが、今回ポール星人によって弱点を作られた。ポール星人から「我々は君のエネルギーが元のように多くなく、活動すればたちまち苦しくなる、弱点を作っただけでも満足だ、ハッハッハッ」と告げられた。ウルトラセブンでずっといると、エネルギーがなくなってしまうのだ。とんだことをしてくれたものだ。


〈関連ページ〉

ウルトラセブン第18話から第21話の感想
ウルトラセブン第14話から第17話の感想

2017/07/10

ソニーのステレオラジカセ・XYZジィーゼット


XYZ(ジィーゼット)

ソニーのカタログから

CFS-686
定価69,800円。

幅505x高さ325x奥行130mm
実用最大出力:6.4W(3.2W+3.2W)
スピーカー:16cmウーファー、5cmツイーターの2ウェイx2
周波数特性:50~13,000Hz(Cr-O2/FeCr)

XYZと書いてジィーゼットと読む。
ソニーのステレオラジカセだ。
ジルバップよりも高性能、高価格。

これまでのソニーステレオラジカセの大きな違いはドルビーNRがついたことだ。
カセットテープには常にシャーというヒスノイズがつきまとう。
それを軽減するのがドルビーNRで、カセットデッキには大抵ついていた。
ONにするとそれが軽減されるのだが、ONとOFFでは音が違った。
どちらかというとOFFにしておいたほうが好みなのだが、FMの録音だとかだと雑音が減って便利だった。

これまでのジルバップのデザインから一転、シャープなデザインになった。
ボリュームが丸っこいのではなくなり、直線的にスライドさせるタイプに変わった。
それぞれ利点はあるだろうが、直線的だと今のレベルが一発でわかった。

ラジオのロッドアンテナは2本。電波もバッチリ入りそうだ。



メタルXYZ。

ソニーのカタログから
CFS-F5
定価72,800円。

幅522x高さ297x奥行132mm
実用最大出力:7W(3.5W+3.5W)
スピーカー:16cmウーファー、5cmツイーターの2ウェイx2

カセットテープはノーマル、クローム、デュアドとあったが、これに加わったのがメタルテープ。音はいいが価格も高い。私はその価格に尻込みして使用した事はない。

XYZを名乗るだけあって、セールスポイントはドルビーNR。
今回はそれだけではなく、メタルテープが加わったのだ。
キャッチコピーは「メタルステーション」

XYZにただメタルポジションが加わっただけではなく、デザインが大きく変わった。
同じXYZを名乗るも、デザインに連続性は見えなかった。
たいていはデッキ部を挟むように左右にスピーカーをつけるのだが、このメタルXYZは違った。
左のスピーカーの上にデッキ部があったのだ。
実際どこにあってもそれほど操作性に影響はなさそうだが、下のスピーカー部を切り取ったらカセットデッキみたいな感じになる。

段差がついていて、そこに色々スイッチがついている。
他の操作ボタンは前面についていて、上面には何もない。エナジースリーランにつながるデザインだ。
XYZやサースリーのようなスライド式のボリュームではなく、ジルバップのような丸いツマミに戻っている。
録音再生早送り巻き戻し等の操作部はフェザータッチオペレーションとなった。
別売りでリモコンも発売された。
リモコンでは再生や録音、早送り巻戻しができるだけではなく、マイクまでついていた。
ワイヤレスではなくワイヤードであり、コードがついていたので遠くからは操作できない。
実用最大出力はXYZが6.4Wに対してメタルXYZは7Wにアップした。

最後に

XYZはカッコよかったし、ジルバップのようにもっと展開するものだと思っていたが2機種で終了した。


2017/07/06

【1000文字小説】バスを待っている



七月には入ったばかりで、まだまだ梅雨は明けそうにない。

今日も朝から冷たい雨が降り続けていた。しとしと降るというよりは結構強い雨だ。満開の頭を垂れているあじさいを見ながら、中学一年になる由子はバス停へと向かっていた。

市の中心部にある大型書店へ行くのだが、晴れていれば自転車で行けるのにと思うと、青空が待ち遠しい。

バス停に着くと待っている人の姿はどこにもない。時刻表を見るとバスは五分前に出たばかりだった。バスは雨降りだと遅れる事が多いので、一、二分前に出たばかりかもしれない。

次のバスまでは後十五分。長いなあ、と由子は小さなため息をついた。

色とりどりの傘の花が、由子の後ろに並びはじめた。雨だからといって人がみな家でじっとしているわけではない。

二台ほど回送のバスを見送った後、行き先を記したバスの姿が見えた。腕時計を見るとやはり雨のせいか定刻よりも遅れていた。車内はそれほど混んではいない様子だ。

が、そのバスはバス停に近づいてきても、スピードを落とさないし、ウィンカーも出さず、一向に止まる気配がなかった。そして、並んでいる数人を残したまま、バスはそのまま止まらずに走り去ってしまった。

一体どういう訳?
バスは満員というわけではなかったし。

後ろを振り返ると、並んでいた人達も怪訝そうな顔をしたり、不満そうに文句をつぶやいたりしている。

次のバスが来るまでに、由子の後ろにはさらに人が並んだ。何しろ一回飛ばされたのだから。

ようやく二台目のバスの姿が視界に入ってきた。だがこのバスも止まる気配を一向に見せなかった。
そして、やはりそのまま走り去ってしまったのだった。

どういう事だ。こんなにたくさんの人が並んでいるというのに!

腹立たしさがこみ上げてきた。

怒った口調でどこかへ電話をしている人がいる。バス会社に電話しているのだろうか。こんなところに並んでいられるかというふうにタクシーを拾って行ってしまった人もいた。

三台目のバスがやって来る頃には、さらにバスを待つ人の列は増えていた。

今度もまた同じように走り去るのではないか。そんな疑問が頭に浮かんだ。

思った通り、バスはバス停に近づいても、少しもスピードを落とす気配がなかった。

どうしてなの。止まってよ。

そう思ったとき、誰かが由子の身体を前方へ強く押した。大きくよろけた由子は小さな叫び声を上げ車道へと転がった。

蒼白な顔を上げると、バスが眼前に迫って来る。

バスは止ま

(了)



2017/07/05

ザテレビジョンの創刊号

ザテレビジョン創刊号
週刊カドカワザテレビジョン創刊号の表紙

ザテレビジョン創刊

昭和57年9月22日創刊。
定価180円。

新聞のテレビ欄には当日のテレビ番組が載っている。
もっと先の番組を知りたいときには、週刊テレビガイドがあった。
そこに登場したのが角川書店のザテレビジョン。
角川映画が公開され、角川文庫がキャンペーンを打ち、そしてこの週刊カドカワザテレビジョンも創刊。この頃の角川書店は勢いがあった。



表紙

表紙は角川三人娘の筆頭、薬師丸ひろ子。
まあ、当然というか無難というか、これ以外ないという選択だと思う。
薬師丸ひろ子の手にはレモン。
未だに続く伝統だ。表紙だけではなく、中のページにもテニスをする薬師丸ひろ子の写真が載っている。

主な番組

主な新番組として『笑っていいとも!』と『タモリ倶楽部』が出ている。笑っていいともは終了したが、どちらも長寿番組だ。
NHKの朝ドラは『ハイカラさん』。まったく覚えていない。見ていなかったのだろう。まあ、放送時間が朝の8時15分からなので、朝ドラはほとんど見たことがないのだ。
3年B組は金八先生ではなく貫八先生をやっている。金八先生と同じ桜中学が舞台だが、こちらは川谷拓三が主役。
貫八先生の裏番組『太陽にほえろ!』ではゴリさんが殉職。え?あのゴリさんもって感じで、放送開始からのメンバーがほとんど消えてしまった。

DAD

真ん中辺のページに、DADってなあに!?って記事があった。
「全世界の注目を浴びて、いよいよこの10月1日から登場するニューオーディオシステムDAD」とあるが、これがなあにって言ってる割りにはDADが何の略かはさっぱりわからない。
デジタルオーディオディスクの略だと思うが、それがどこにも書かれていないのだ。
当時は誰もが知っていて当たり前の言葉だったか?
いや、そんなことはない。「なあに」ってうたっているのだから。
記事の中頃には、CD方式を採用している、と書いてある。
DADには複数の規格があって、今回出るのはその中のCDということなのだ。

同じページの下の方にはソフト情報が書いている。ビデオソフトに混じってビデオディスクの「太陽がいっぱい」の情報。CDが出るより早く、レーザーディスクが発売されていたのだ。CDは昭和57年、LDはその前年の昭和56年に登場した。

FMの番組表

ザテレビジョンという割にはFMの番組表も載っていた。誌面が余ったのだろうか。
テレビの方は大雑把な番組表だったが、こちらのFM番組表はちゃんとタイムスケジュールが書かれていた。

最後に

未だに発売されている雑誌だが、私は最初のうちは買っていたがそのうち買わなくなった。後発のテレパルを買っていたがそれもいつの間にか買わなくなった。

2017/07/04

ウルトラセブン第18話から第21話の感想

ウルトラセブンのレーザーディスク第5巻。
一番大きく書かれているアイアンロックスよりも、クモンガの方が目立つ気がする。色使いのせいだろうか。まあ、目立っても別にいいんだけど。

第18話「空間X脱出」
第19話「プロジェクトブルー」
第20話「地震源Xを倒せ」
第21話「海底基地を追え」収録。




第18話 空間X脱出

高いところが苦手というアマギ隊員。苦手を克服するためにあえてウルトラ警備隊に入ったのだろうか。人形のようになってスカイダイビングをしている。

ダンはウルトラアイを使わずに変身した。ウルトラアイがなくても変身できるのか。ならばウルトラアイを盗まれたとか落としたとか騒がなくてもいいんではないか。

今回登場のベル星人、地球侵略とかは考えてなさそうで、高い場所に罠を作って獲物を狙っているだけのようだ。セブンに簡単に倒された。なんで地球に来ていたのだろうか。
来たくて来ていたのではないのかも知れない。円盤が故障して帰れなくなり、仕方なく罠を作って暮らしていたとか。

第19話 プロジェクトブルー

バド星人は宇宙の帝王を自称するも、顔立ちが帝王っぽくない。どうみても下っ端だ。名前もバド星人。帝王っぽくない。せめてエンペラー星人とかにすればいいのに。

プロジェクトブルーは地球全体をバリヤーで包むという凄い計画。
海野十三に日本を装甲で包む話があったが、こっちは規模が違う。
地球全体なのだ。

ウルトラガンで倒されていくバド星人。あっけなく焼け死んでいく。帝王が何人もいていいんだろうか。

石を投げつけるバド星人。
凶器を使ったり命乞いをしたり帝王と言うよりプロレスラーだ。
最後は血を吐いて死んでしまう。

鏡の中に入っていくセブン。アンヌが追いかけようとようとすると、入れずにごつんとなる。

プロジェクト・ブルーはこの後進展した様子はない。バド星人に関係なく、予算かなんかの都合だろうか。

第20話 地震源Xを倒せ

第18話は空間Xだったが、今回は地震源Xだ。

ラリー中の女子二人組。助手席の子が「ごめん、あたし方向音痴なの」と言う。もともと女性は方向音痴が多いと聞く。私も以前助手席の女の子に、「今通り過ぎた道を左」などと言われたことがあった。

サカキはシャプレー星人に変身。
なんかやると思ったが、ウルトラガンであっけなく倒された。
死ぬ間際にギラドラスを呼び出す。
ギラドラスは地球の核ウルトニウムを食べていたのだ。シャプレー星人が死んでも関係なくセブンと戦ったが、アイスラッガーで首を切り落とされた。首からはこれまで食べたウルトニウムが溢れ出てきた。消化しなかったのだろうか。

第21話 海底基地を追え

ミミー星人が出てくるが、姿形は見せない。目的は地球侵略だろうか。
それともリサイクル技術を見せつけて、地球と商談でもしようとしたのだろうか。
あなたがたが捨てたもので、我々はこんなものが作れるのですよ、というアピールぶり。

アイアンロックスとウルトラホーク、ポインターの銃撃戦。キリヤマ隊長は逆さまになって攻撃している。
アイアンロックスはその攻撃で沈黙。そのまま破壊するまで攻めればいいと思うが、そこで止めた。

アイアンロックスの爆弾が爆破される時間が押し迫る中、 セブンはエメリウム光線でアイアンロックスを破壊した。

結局ミミー星人は何をしに来たのかわからないまま、円盤を撃墜された。


〈関連ページ〉



2017/07/03

ソニーのステレオラジカセ・デジタブル

デジタブル

写真はソニーのカタログから(1984年5月)

ソニーから発売されたラジカセ、デジタブル。
デジタルと野菜のベジタブルからの造語だろうか。
ジルバップ、エナジー、AC/DCコンポと大型化していったステレオラジカセは一転小型化に向かう。

ZX-7
ZX-5
ZX-3

の3機種が発売された。
3機種とも小型、軽量。



ZX-7

62,800円。

スクエアなスタイリングが強調されたモデルで、「デジタブル」という愛称で親しまれました。有用範囲の広いフラットコーンのAPMスピーカーをパーソナルオーディオにダウンサイジングし、長方形のフォルムにスタイリッシュに融合させています。ディスクドライブ、ドルビーNR・B、最大出力5W+5Wなど高音質を重視した機能が組み込まれていたのも特長的です。

ソニーのホームページから引用。 →ソニーのZX-7のページ
写真はソニーのカタログ。

以前ヤフオクで手に入れたソニーのステレオラジカセ、デジタブルことZX-7。

正面から見たベジタブルZX-7

定価62,800円で昭和56年に発売されたソニーのラジカセだ。
ジャンク扱いで500円ぐらいだった。
買った当初は使えていたが、数日で電源が入らなくなった。
ジャンク扱いだったのだから仕方がない。
そのうち修理しようと思ったまま修理せず今日に至る。
これまでのステレオラジカセの型番CFSからデジタブルはZXになった。

発売された頃は私のCFS-F70は現役で、ZX-7も欲しくなったが買わなかった。
お金があれば買ったんだろう。
小さいながらも中々の金額だ。

上から見たベジタブルZX-7

『ソニーの小型化技術の集大成ともいえます』とカタログには書かれている。大型化ではなく、小型化がセールスポイントなのだ。
『いい音が得られるのなら、システムは小さい方がいい。「小型化=高性能化」というソニーの公式を、まさに実体化したモデルです。』カタログより。

クォーツロックキャプスタンシステムを採用ともカタログに書かれている。
そのお陰でワウフラッターが0.04%とはすごかったと思う。
カセットデッキ並みだった。
私はカタログを見るのが楽しみで、実際の聴き比べなんかはほとんどした事がない。
それで数値を見ただけで優劣を決めるのだが、デジタブルはなかなかいい線をいっていた。

取手があれば便利だのだが、この機種にはついていない。
『デジタブルは、基本的には室内で聴くパーソナルオーディオ。だからキャリングハンドルがありません』とカタログ。
だが、同じデジタブルの弟機種ZX-5とZX-3にはついていた。
持ち運びには別売りのキャリーバックがあったが、ちょっとした移動なら取手があった方がいいだろう。
当時のミュージックビデオに弟機種のZX-3が出ていた。
女性が取手を持って持ち運んでいた。ZX-7では出来ない芸当だ。

スピーカーは当時のソニーが押していた平面スピーカーのAPMを搭載。
四角いスピーカーがカッコいい。

不満な点もいくつかある。
一番はレベルメーターがついていない事だった。
ジルバップやXYZにはアナログメーターが、SirIIIやAC/DCコンポF70にはLEDレベルメーターがついていた。中堅機種にもレベルメーターがついている機種は多かった。
私はレベルメーターが大好きなのだ。
電気屋でナカミチZX680のレベルメーターを見て、そのかっこよさにシビれたのだ。
実質いらないのかもしれないが、金額的についてないのは不満だ。ZX-7が新発売の時のラジカセのカタログでは、62,800円が最高金額なのだから。
ウォークマンプロフェッショナルみたいにチャチでもいいから付けて欲しかった。コスト削減だったのだろうか。
ちょっと前のメタル365にはLEDのレベルメーターがついている。
こんな感じでカセットの開閉部分につけられなかったものか。
まあ、つけられるんだがつけなかったんだろう。

フェザータッチオペレーションが消えて、昔ながらのガチャンと押し込むボタンになった。これもちょっと不満な点だ。

同時期のヨコハマ・リバースなんて44,800円だったが、フェザータッチオペレーションだ。
高価格のラジカセが消えて最上位機種(しばらくの間ZX-7の62,800円が最高価格のラジカセ)となったからには、最高の機能も欲しいんだが。

●周波数範囲:TYPE1ノーマルカセット40~13,000Hz(EIAJ)
       TYPEⅡCrO2カセット40~14,000Hz(EIAJ)
       TYPEⅣMETALLICカセット40~16,000Hz(EIAJ)
●ワウ・フラッター:0.04%(WRMS)、±0.1%W•Peak(EIAJ)
●最大外形寸法:幅354x高さ105x奥行105.5mm(EIAJ)
●重さ:2.6kg(乾電池含む)

ZX-5

39,800円。
写真はソニーのカタログ

ZX-7とZX-3はサイズが同じだが、このZX-5だけややデザインが違っている。
ZX-7とZX-3は立方体で外寸も一緒。兄弟みたいだが、ZX-5は従来のラジカセっぽい雰囲気がある。
色はブラックがなく、ホワイトかレッドが選べた。

●周波数範囲:TYPE1ノーマルカセット40~14,000Hz(EIAJ)
TYPEⅣMETALLICカセット40~15,000Hz(EIAJ)
最大外形寸法:幅370x高さ128x奥行100.5mm(EIAJ)
重さ:2.6kg(乾電池含む)

ZX-3

値段はZX-5と同じ39,800円。
ZX-5の弟機ではなく後継機なのだ。
ZX-5がなくても、このZX-3とZX-7だけでデジタブルは十分だ。実際そうなった。
取っ手もついているし、APMスピーカーだし、安いし、デザインだけで選ぶならZX-7ではなくてこちらがいい。
色は黒だけではなく銀も選べた。

最大外形寸法:幅354x高さ105x奥行105.5mm(EIAJ)
重さ:2.7kg(乾電池含む)

現在ZXの名はデジタブルとは関係なく、ウォークマンの型番に使われている。

他にもいる、三兄弟、三姉妹
・北斗三兄弟
・だんご三兄弟
・犬飼三兄弟
・風間三姉妹
・来生三姉妹
・早瀬三兄弟


〈関連ページ〉

ソニーのステレオラジカセ・AC/DCコンポF70
ソニーのステレオラジカセ・AC/DCコンポ
ソニーのステレオラジカセ・エナジー
ソニーのステレオラジカセ・ジルバップ
ソニーのステレオラジカセ・サースリー