このブログを検索

2021/10/01

ウルトラセブン第4話『マックス号応答せよ』

 ウルトラセブン第4話『マックス号応答せよ』

昭和42年10月22日放送



机の上に差し出された青い封筒。

ウルトラ警備隊のマークが入っている。

中々カッコいい封筒なので商品化してくれないものだろうか。

中には命令書が入っているようだ。

「極秘命令。両隊員はこの命令書に従って某地点まで行き、そこである男に会い、彼の指揮下に入れ」

ソガとアマギがマナベ参謀から極秘命令を受けたのだ。


ポインターを運転しているダン。

後ろには命令を受けたソガとアマギが乗っている。

指示された地点にはボートが一艘、海上にはマックス号が停泊している。

「マックス号だ。僕も一度は乗ってみたかったんですよ」とハシャギ気味のダン。

「ダン、遊覧船じゃないぞ」としかめっ面のアマギ。

ボートでマックス号に向かうソガとアマギ。

極秘命令なので、ダンは必要なかったんじゃないかな。


ダンが基地へ戻る最中、女がボンネットを開けた車の前で手を振っている。

「故障ですか。見てあげましょう」

エンジン内を見るダン。

「どこも悪くないですよ」と言いながら女の方を振り返ると、女がスパナで殴りつけた。

結構デカいスパナだが、ダンを気絶させる為にはこれくらいないとダメなのだろう。

女はウルトラアイを奪って逃走した。

ダンは美女にウルトラアイを盗まれてばかりとよく言われるが、確かに第4話にしてウルトラアイが盗まれるのは2回目だ。


「こちらです」とソガとアマギが案内されると、腰掛けていたタケナカ参謀が振り返った。

「マックス号は一体どこへ行くんですか」

「地獄だ」

「何ですって」

「いや、場合によっては本当に地獄行きだぞ」

原子力タンカー2隻が消え、原因調査の為に出動した海上保安庁の調査船までが消えてしまった。

何者かの陰謀ではないかという説が出て、極秘に調査を進めていると参謀が説明する。

「それで、我々の任務は」とソガ。

「消息を絶った船の捜索と、陰謀団を突きとめ、それを撃滅することだ」

とは言え何の手がかりもないらしい。


殴られたダンは、アンヌの治療を受けていた。

「ね、何があったの」と尋ねるアンヌ。

「そいつは僕も知りたいんだ」とダン。

「だって自分でやったことでしょ」

女に殴られたとは言えないのかな。

アンヌはお守りとしてペンダントをダンの首にかけた。

「お守りよ。これでどんな時でも大丈夫。アンヌがついてるわ」

だがダンの心はここにあらず。

おでこに絆創膏を貼られたダンはウルトラアイが気になるのだ。


問題の海域に到着したマックス号だが、何も起こらないので笑う面々。

だが、マックス号は空中に浮かび上がり、ナゾの赤い霧に包まれながら空に消えた。


キリヤマ隊長が海上にはウルトラホーク1号、大気圏外へはウルトラホーク2号を出動させた。

「フォースゲートオープン」からのウルトラホーク1号発進シーンがカッコいい。

それに比べると2号はカンタンな発進だ。

英語のアナウンスもない。


ホーク2号のフルハシが宇宙空間でマックス号を発見する。

本部へ連絡するが、「チキショー、故障でやがらー」と言って本部と繋がらない。

ホントに故障なのかな。

フルハシはマックス号に乗り移ると、倒れている参謀、アマギとソガを発見する。

3人が窓から外を見ると宇宙空間。

「現在、そんなことが出来るのは」

笑い声と共にゴドラ星人が現れた。

「それは我々、ゴドラ星人だけだ」とゴドラ星人は自己紹介。

「地球防衛軍の注意力は、船の消失した海域に集中する。その隙に、我々は地球を征服をするだろう」と都合のいい予言をするゴドラ星人。

「この船の乗組員達はどうした」

「抵抗したので、宇宙の大海原に放り出してやったんだ」

参謀やアマギ、ソガは抵抗しなかったのだな。


フルハシと連絡が取れない作戦室。

やはり通信機の故障なのか。

帰還するホーク2号。

帰ってきたフルハシは、宇宙にはマックス号は見当たらない、太平洋の海底捜査を行うべきだと進言する。

「こうなった以上はですよ、各方面の協力を得て、徹底的に海の底を」

だがダンは疑念を抱いた。

(おかしい。何故だろう。フルハシ隊員とは思えない。僕の六感がそう教えるのだ。何か違う)

得意の透視でフルハシの正体を見破れないものか。


手に小型爆弾っぽいものを持って地下へ向かうフルハシ。

ウルトラ警備隊員への信頼なのか誰も疑問には思わないようだ。

フルハシを尾行するダン。

フルハシは動力室で、小型爆弾っぽいものを取り付けた。

「キサマは誰だ。正体を現わせ」

言われた通りフルハシは笑いながらゴドラ星人の姿に変わる。

偉そうだが実は素直なゴドラ星人。

「さすがはモロボシダン、いやウルトラセブンだ。いいところに来た、飛んで火に入る夏の虫とはこのことだ。この原子炉が爆発すると同時に、君は永久に、この地球から消えるのだ」

「そうはさせんぞ」と言うダンだが、簡単にカプセルに閉じ込められる。

ゴドラ星人は今度はダンに化ける。

ダンに化けるのはいいが、フルハシがいなくなってしまうな。

フルハシが消えても誰もあんまり気にしないのだろうか。

「原子炉が爆発するまで、おとなしく寝ているんだウルトラセブン。ハハハ、あと15分で君の体は木っ端微塵だ。ハッハッハ」

向かい合うダンと偽ダン。


マックス号ではゴドラ星人が自分達の計画をベラベラ喋っている。

「あと15分もすれば、地球防衛軍は原子の粒となって吹っ飛んでしまうだろう。地下18階の第2動力室に時限爆弾をセットしたところだ。ハッハッハ」と笑いながら消えるゴドラ星人。

時限爆弾の事を伝える為、一人乗りの観測用ロケットにアマギが乗り込んで地球へ向かおうとする。

「その前に戸口の見張りを倒すんだ」とタケナカ参謀。

「おい、開けろ。開けてくれ」とソガとアマギが言うと簡単に開け部屋に入ってくるゴドラ星人。

フルハシのガンで撃たれるゴドラ星人。

チョロいな。


「5、4、3、2」フルハシが発射ボタンを押そうとした時、ゴドラ星人が現われフルハシとアマギを光線で撃った。

フルハシが何とか発射ボタンを押しロケットは発射した。

だが地球に着いたアマギは気を失っておりキリヤマの呼びかけにも答えない。


アンヌに呼びかけられて振り返るダン。

怪我がないことを不審に思うアンヌ。

額の絆創膏とペンダントがないのだ。


相変わらずカプセルの中のダン。

そこへ計器のチェックをする小芝居をしながら、ウルトラアイを盗んだ女が現れる。

女は怪訝そうな顔で落ちていたダンのペンダントを拾い上げた。

ダンがペンダントに銃を撃つと何故かカプセルは消滅した。

女は笑いながらゴドラ星人の姿に戻った。

女に変身していてが、性別は男のようだ。

セブンのようにウルトラアイのような小道具を使わずとも変身出来るのだ。

ダンが腹パンするとゴドラ星人はウルトラアイを落とす。

ダンが拾い上げ、セブンに変身だ。

基地内なので大きくはならず。


息を吹き返したアマギから事情を聞いたキリヤマは第2動力室へ向かう。

セブンとゴドラ星人が戦っている脇を通り抜け、キリヤマは時限爆弾を外した。

セブンはエメリウム光線でゴドラ星人を倒すが、「ダン、やめて。離して」とアンヌの声が聞こえてくる。

「アンヌ、それはダンじゃない。ゴドラ星人だ」とセブン。

誤解は解いておかないと。

アイスラッガーを放つセブン。

偽ダンの顔に当たるが、いててって感じで真っ二つにはならない。

強いな、ゴドラ星人。

セブンに追いつかれ、ゴドラ星人となり巨大化する。

セブンも巨大化し戦いとなる。

BGMはNGになったウルトラセブンの主題歌だ。

いきなり背を向けて飛んだゴドラ星人にエメリウム光線を放つウルトラセブン。

なんでいきなり背を向けたのだ。

敵わないと思って逃げようとしたのだろうか。


ポインターで駆け付けた隊長から爆弾を受け取ったセブンは、宇宙のマックス号へ飛んだ。

通路にいたゴドラ星人達をチョップ、蹴り&後ろから押す、エメリウム光線で次々と倒すセブン。

セブンが紐で参謀、ソガ、アマギの3人を引っ張ってマックス号を脱出する。

ゴドラ星人に占領されたマックス号が爆発する。

ウルトラホークやポインターとは違い、マックス号は新造されなかったのかこれ以降出てこなかった。

ホーク2号の隊長とアンヌが人形のような4人を迎えに来て幕。


関連する記事→ウルトラセブンの感想をまとめた